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政策は正しいのか

2020-02-06 07:12:40 | 日記
日々その時々の時事ニュースに関しては、新聞は本当に役に立つ。
これには、さほどの異論はないはずだ。
新奇なこと難解なことには、解説があるのもいい。
だが、おいらはコラム欄が好きだ。
当該社の健筆家が書くコラムは、時として思わぬ視点と発見を得るものだ。
産業新聞でそんなコラムを見た。

◆異次元の金融緩和は正しいのか
 黒田総裁率いる日銀が、異次元の緩和を継続している。
 その結果、たしかに日本経済は破綻はしていない。
 さりとて、明るい景況感という訳でもない。
 コラムの指摘によれば、政策の整合性が揺らいでいるようだ。

 日銀の政策目標はこんなところだろう。
 ①金利の低下誘導で設備投資の誘発 ⇒ そもそも投資案件が見当たらない
 ②円建て金利の低下で為替を円安誘導し輸出環境を有利にする ⇒ 貿易赤字が連続している(輸入の方が多い)
 ③2%のインフレ目標で国家負債の実質的な低減 ⇒ 約半分の世帯が年金収入に依存し、物価上昇で年金の実質目減り

 コラムが指摘するのは、②と③だ。
 貿易赤字が継続するという事は、輸出よりも輸入が多いという事で、であれば国富を考えれば円高の方が有利のはずだ。
 2%の物価上昇が達成できれば、年金生活者の収入は目減りし、個人消費が低迷するという事だ。

 ということで、いずれの政策もトレードオフの環境にあるという事だ。
 であるならば、異次元の金融緩和によるマイナス金利の副作用を座視していることには疑問も感ずる。
 願わくは、当初の政策に囚われることなく、現時点での有益な政策に柔軟に変更していただきたいものです。