工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

意志ある石はアートなのダ

2011年05月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 この石の名前と役割がわかりますか。

Dsc04163

 「止め石」、「留石(とめいし)」、「極石(きめいし)」

「関守石(せきもりいし)」、「踏止石(ふみとめいし)」

などなど、いろんな呼び方があるそうです。シュロ縄

で石を十文字にしばっただけのものですが、茶道の

約束事で、茶室の庭などでこの石を見かけたらこれ

以上は「立ち入り禁止」というマークなんだそうです。

要は、駐車場などで見かける赤色のナントカコーン

ですね。昨年お茶を習っていた時にいろいろと茶道

のことを勉強していた時に覚えました。当然、本物

は見たこともないのですが、さっそく家で使っていた

つけもの石で作ってみました。作っただけでは寂しい

ので、工房前の「ミニ・ハーブ園」においてみました。

これでは、工房に出入りする人が誰もいなくなって

しまう・・・と思いつつ一年以上も誰もこの石の存在

に気付かず現在に至っています。お茶を習っている

人も確か数人いたはずなのですが・・・。

 でも、昔の日本人は粋ですね。たかが石ころにも

こんな風流な名前をつけるし、茶道も「不自由さ」を

楽しむ遊びと考えると、もの凄い奥深さを感じます。

とりあえず、工房の石は独断と偏見で「関守石」を

採用しています。そのうち真夏になるとペパーミント

が伸びてきて隠れてしまいますが、一年中置いて

ありますので、ご覧になりたい方はどうぞおでかけ

ください。そして・・・

Dsc04164

 関守石の後ろには手作りのシーサーが口から

なぜかヘパーミントを出してお待ちしています。