この石の名前と役割がわかりますか。
「止め石」、「留石(とめいし)」、「極石(きめいし)」
「関守石(せきもりいし)」、「踏止石(ふみとめいし)」
などなど、いろんな呼び方があるそうです。シュロ縄
で石を十文字にしばっただけのものですが、茶道の
約束事で、茶室の庭などでこの石を見かけたらこれ
以上は「立ち入り禁止」というマークなんだそうです。
要は、駐車場などで見かける赤色のナントカコーン
ですね。昨年お茶を習っていた時にいろいろと茶道
のことを勉強していた時に覚えました。当然、本物
は見たこともないのですが、さっそく家で使っていた
つけもの石で作ってみました。作っただけでは寂しい
ので、工房前の「ミニ・ハーブ園」においてみました。
これでは、工房に出入りする人が誰もいなくなって
しまう・・・と思いつつ一年以上も誰もこの石の存在
に気付かず現在に至っています。お茶を習っている
人も確か数人いたはずなのですが・・・。
でも、昔の日本人は粋ですね。たかが石ころにも
こんな風流な名前をつけるし、茶道も「不自由さ」を
楽しむ遊びと考えると、もの凄い奥深さを感じます。
とりあえず、工房の石は独断と偏見で「関守石」を
採用しています。そのうち真夏になるとペパーミント
が伸びてきて隠れてしまいますが、一年中置いて
ありますので、ご覧になりたい方はどうぞおでかけ
ください。そして・・・
関守石の後ろには手作りのシーサーが口から
なぜかヘパーミントを出してお待ちしています。