朴舜臣は、私を見下ろしながら、言葉を続けた。
「言うなれば、おっさんは毎日毎日新しく生まれ変わるんだ。トレーニングを続けるかぎり、退化することはあるえない」
そんな考え方もあるのか──。
「いつまで寝転がってんだよ。立ち上がれ。明日のための破壊と再構築を始めるんだ」
金城一紀 『FLY,DADDY,FLY』
47歳のおっさんは高校生の朴舜臣に喧嘩のトレーニングをうける。
父として娘の敵討ちのために。自分自身のために。
破壊と構築!これが、青春だ!
でも、47歳のおっさんが青春するのはつらいよ。
最終章はさわやかだ。