そうすけ漫録

そうすけの一日の型録です。

でない

2016年05月27日 | 日記

漠たる不安を誤魔化すためにaを求めて店に行った。

非番の午前中に青い空の下。習慣にしたがっている。

aだけだと恥ずかしいのでよーぐるとかっぷらーめんを買った。

老人が出口を塞ぐように立ち留まっている。

何かを考えているようだ。

すみません。

言葉がでない。

老人を押しのけて外へ出たところで、何があるというのだ。

aをくらう。それだけの未来しか描けない者に語ることはできない。

老人の背中が壁に見えてきた。

何者だ。

やさしさではない。

うぬぼれだ。

傲慢な生活がいつしか言葉を奪っていった。

やがて意を決した老人は前へ歩き出した。

前進せよ。

めまいがした。

「通してください」

若者が声をかけながら押しのけて出ていった。