170313 2017年03月13日 | 日記 Sがこの世を恐れても、朝になると目が覚めた。 この世は、まぶしい強い光と、埃舞うやさしい膜で包みこむ。 少し開いた窓からは、春のやわらかでおだやかで静かな陽がふりそそぐ。 Sは、陽に向かって手をさしのべた。