共産党の志位委員長が9月に「国民連合政府」の構想を明らかにした。志位委員長によれば、この構想は安保関連法制の廃止と安倍政権の打倒、国民連合政府を結成するために国政での選挙協力の3点が柱だそうだ。これにはもちろん賛否両論があるが、私個人は賛成である。
社民党や生活の党は賛同しているが、民主党や維新の党は反対のようだ。各党でもちろん対応が違うが、この構想がもし実現すると“3極化”の面白い政局になるのではないか。 それは自民・公明両党を中心とした与党勢力、非自民だが共産党と一線を画したい民主・維新の勢力、そして共産党と協力する第3の勢力の登場という“3極化”だ。
これはもとより私見だが、多分そうなると思う。2大政党制を目指す人は多いが、最近の政局を見るとそれは現実に無理のようだ。中小政党による合従連衡が盛んに行われているし、それは止みそうにない。これについては各人それぞれ意見があろうが、今はそのことには触れない。
私見だが、政局は3大勢力の“せめぎ合い”になると思う。その場合、中間の第2の勢力(民主・維新など)は当然、左右の両勢力を睨みながら政局をリードしようとするだろう。しかし、第1の勢力(自民・公明など)が過半数を取れば、第3の勢力(共産党など)と野党共闘を進める公算が強いのだ。
逆に第1の勢力が過半数を取れなければ、第2の勢力と「大連立」を組む可能性が出てくる。この場合、第2の勢力は第1と組むか、第3と協力するかの選択を迫られるだろう。以上は私の推測だが、政界は“一寸先が闇”だと言われる。何が起きるか分からないのだ。
いずれにしろ「国民連合政府」の構想が実現化の兆しを見せると、政界はたぶん“3極化”の方向へ進み、三すくみの状態になるだろう。これは政治に緊張感が出て良いと思う。今の与党絶対多数の状況では緊張感が欠けて良くない。
今日は「国民連合政府」そのものの議論にはならなかったが、この構想が実現化することによって、政治が緊張感を持ち、また国民の選択の幅が広がることで大いに結構だと言っておこう。
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