熊野古道、大辺路
そのー3
そのー5(最終章)まで順次UPします
枯木灘や熊野灘の風景を愛でながら
時間に余裕のある庶民や文人墨客が歩いた古道
今回は道に迷って難儀したお話が主です
では古道歩き開始、と言っても距離がある!
田辺市から那智勝浦町の浜の宮まで92kmの古道です。そこで旅行者
には田辺市から紀伊勝浦町に向けて9区間に分けて①から⑨と、歩く
ように案内しています。
私はその区間を「逆に」歩きました
⑨から⑧へと、事情ありで。 実はこれは間違いでした。 これから歩か
れる方には①から、つまり田辺市側から紀伊勝浦町方向(JR那智駅方向)
へ歩くことをお勧めします。道案内は逆方向にはあまり考慮されていない
のではと思いました。 (すみません、トラブルは自己責任です)
田辺市に向かって「逆方向」が実は思わぬトラブルに
道に迷いました、2回も・・、ちょっと焦りましたよ!
第一回目のトラブル
写真上部の赤い線、そこを直進してしまいました(X印の方へ)
こちら側(写真の後方)にはちゃんと道しるべがありました
これがそうです。これを見つけてやれやれと
まだここは町の中で余裕ありでしたが・・
第二回目のトラブル、古道探し
古道から外れて難儀しました!
林道を進んでしまい、その先は行き止まりに
古道はどこだ~と引き返し、40分のロス。
そこには不明確と思える案内板が。これでは逆方向からだと
林道を直進してしまうぞ~。 また古道も見落としますね
(私のボヤキ、独り言)
この案内板の数十m先にある 山裾の殆ど見えない
細い道(古道)を登らなければならなかったのです
こちら(紀伊浦神)側から歩いてくる方には問題ないですよね。
参りましたね~ 一時はここで打ち切り、タクシーをとも・・
やれやれ、なんとか古道に戻りました
では、歩いた大辺路の ⑨ の様子を
JR那智駅から出発です。その日は約16km、所用時間7時間でした。
(7時間の内、道に迷ったロスタイムの1時間強を含みます)
駅や町のおじさんに道を聞いて古道に辿りつきました
JR那智駅からここまで道しるべはないも等しいです
手元に地図はあるもののそれがなかなか・・・
JR那智駅(右端)から出発、赤い線が古道です
地図の ⓐ,ⓑ がそれぞれ道に迷った個所です
上の二枚の地図がこの日歩いたコースです。(JR那智駅~JR紀伊浦神間)
駿田峠
古道らしさが
ここまで比較的順調で古道歩きを楽しんでいます。 ずーっと山の
中で海岸線とはいっても景色はありません。 UP-DOWNも結構
あります。
この古道は何度か国道を歩き、横切ります
この案内板、向かい側(写真左)から歩いてきた者には目立たない
いやな予感が・・
我々は写真左から国道をこちらへ。 ところがこの看板見落としました。
町中なので、お庭掃除中のおじさんに聞いて200m引き返し事なきを。
偶然この標識が目に入り間一髪!
兎に角この茶色の案内板を見つけることに集中
電柱にここは海抜2.9m標識が
おお、よしよし、二河峠だ
今日の予定の半分来たな~
この先で道を失うトラブルがあるとは知らずに・・・
海路を併用しながら利用したと思われる古道、とのこと
その日初めて海が見えました
市屋峠地蔵
そしてこの後、先述の難儀がやってきます
このブログのTOPで詳細を。 どうか皆様も案内人なしの場合は
お気を付けください。旅の本にも、大辺路は案内人があるといい、
とありました。 少なくとも、逆歩きはまずいようですね(笑)
休平峠まで来て、これで安心
JR紀伊浦神駅への林道が真近かに
林道に出てきました。 間もなく今日の終点です
大辺路の最終区間(観光協会が定義の)⑨区を歩いて
この日はよく写真で見る石畳、石段の古道は一か所もありませんでした。
山歩き、登山道のような道。町の中のアスファルトの道、田んぼ道です。
大辺路の「風景を愛でながら」ではなかったけれども、これが熊野古道
なんだと、初めて体験する貴重な一日でした。
これ、滋賀県の三上山、麓一周の散策路です
石畳のない区間の熊野古道を彷彿とさせるでしょう~
JR紀伊浦神駅からはタクシーを・・、バスもなく
民宿のJR紀伊勝浦駅までの予定の電車には道に迷ったロスタイムで
乗り遅れることに。ところが次の電車は1時間半ありません。茶店もな
にも無し。実は途中からの雨で上半身が濡れてしまい、寒さで待てませ
んでね(笑)
こんな一日でした
そのー4に続きます
内容: 熊野古道、大辺路の日記第⑧区間です
今日もご覧くださいましてありがとうございました (5月26日、19UP)