ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

昭和40年代前半の鉄道写真(17)

2014-12-30 | 昭和40年代の鉄道(東海道線他)

名古屋を往来した寝台特急 <EF60の時代>

昭和33年に登場した20系客車の"あさかぜ"に始まる東海道の寝台特急列車は、少年時代の憧れの的であった。
しかし、下り列車が名古屋を通るのは夜遅く、中学生では到底見ることができない。
何とかして東京まで行って、続々と帰ってくる寝台特急を撮ることが夢であったが、実現しなかった。
それでも、未明に到着する"あさかぜ"、"はやぶさ"を除けば、名古屋駅で上り列車を撮ることは可能であった。

40年8月、夏休みに早起きして名古屋駅で寝台特急3列車を撮影した。

当時、20系客車を牽引する機関車は、38年から製造されたEF60ー500番台(501~514)であった。
以前のEF58から置換えられたEF60は元来貨物用であり、寝台特急を牽引したのは2年間である。
EF65ー500番台への交代を10月に控えた時期であった。

"さくら"、"みずほ"、"富士"の順に到着。最後尾の電源荷物車はいずれもカニ21を連結していた。

EF60ー511牽引の上り特急"さくら"




EF60-505牽引の上り特急"みずほ"




この日の"富士"の牽引機はEF60-512であった。同機は一般色に塗装されていた。
珍しい写真と思うが、特急色でないことに相当がっかりした記憶がある。そんな程度の感覚の頃であった。

EF60ー512~514号機はEF60の4次量産車に当たり、前照灯は2灯シールドビームであった。
39年、"富士"が電車特急から20系寝台特急に移行する際の増備として製造されている。

EF60-512牽引の上り特急"富士"



1965.8  名古屋駅


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