月光形寝台兼用特急電車
昭和42年10月、寝台兼用の交直両用特急形電車によって新大阪・博多間の夜行特急"月光"の運行が開始された。
新造された581系は、前面貫通式を採用し国鉄初の非ボンネット型の特急形電車で、月光形電車と呼ばれた。
窓周りは、在来の特急車の赤色から寝台車らしく大胆にも青色に塗り変えられた。
なお、581系は60Hz対応であり、43年から50Hz、60Hz両用の583系が製造されている。
581系は昼夜兼行用として製造され、夜行の"月光"の車両は昼行の新大阪・大分間の特急"みどり"でも運用された。
日豊線大分電化に伴う82系気動車の置換えであったが、581系時代は短く翌年に481系に置換えられている。
写真は43年8月の大阪駅、581系の特急"みどり"である。
クハネ581を先頭に大阪に入線する下り特急"みどり"
最後尾のクハネ581
1968.8 大阪駅
月光型電車は、その後43年10月のダイヤ改正で名古屋・博多間の寝台特急"金星"に投入された。
名古屋でも見られるようになったが、当時はあまり電車を撮っていないので581系の写真はこれしかない。
なお、同時期に昼行の"つばめ"が481系から581系に置換えられている。