ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ネアカヨシヤンマ 2016<7月④>

2016-07-26 | ネアカヨシヤンマ

<7.19>

どこで待つか

東海地方まで梅雨明けして、関東はこの先も予報がはっきりしませんが、この日は貴重な晴予報です。
前回から5日後、再びネアカヨシヤンマの産卵撮影です。結果は1♀を撮影、♂は目撃なし。最高気温34℃。
今年は個体数が少なく、広範囲に分散している気配。天候のみならず、どの地点で待つかが悩みどころです。
前回待機の湿地は昼過ぎに諦めて移動。13時前、目の前で産卵を始めましたが、位置が悪いまま動きません。
3分経過して辛抱できずに回り込んだ途端、樹上に飛びました。

♀ 産卵






2回止まりそうになりながら、高く見上げる枝に上がりました。産卵再開を待ちしばらく見張ります。
この間、別の♀が現われましたが、縄張りのオオシオカラトンボに追われて姿を消してしまいました。

♀ 静止


5分程すると降りてきましたが、湿地を飛回って奥に向かい遠くの枯木に着地。どうにか届く位置でした。

♀ 産卵


ここですっかり落着き、近くで撮れる所を探します。薮から身を乗り出すと見える位置に回り込んできました。







26分かけて枯木を一回りして産卵



2016.7.19  埼玉県

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ヤブヤンマ  2016<7月③>

2016-07-25 | ヤブヤンマ

<7.18>

所変えて

例年より早めにヤブヤンマの産卵を撮影したので、新規の池を探索しましたが、撮影には不向きで早々に撤収。
同じく多摩方面で昨年はとくに出が悪かった池の様子を見に行きました。最高気温は33℃。
明るくて蚊も少なく、昨日の池とは比較にならない程良好な環境ですが、産卵に来る確率が低いのが難点。
午後に♂が2回探雌に飛来して、産卵が期待できそうです。2時間半程待つと青色の複眼の♀が現われました。
産卵慣れしているようで、オオシオカラトンボの攻撃を交わしながら約45分間産卵。目撃は1♀でした。

♀ 産卵








産卵移動して着地前














産卵移動






生木の根元に近い樹皮に産卵



2016.7.18  東京都

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ヤブヤンマ  2016<7月②>

2016-07-23 | ヤブヤンマ

<7.17>

休む間なし

関東一円が一日曇、昼頃に晴れ間があるかの微妙な天気予報。期待できるのはヤブヤンマの産卵しかありません。
暗くて蚊が多いのが難点ですが、昨年の様子から確度が高いと思われる多摩方面の池に行きました。
最高気温は29℃止まりでも昨日よりは上昇。結局、晴れ間はありませんでしたが、2♀が産卵しました。
最初の♀は約50分、2番目は1時間15分産卵。1番目の終盤に2番目が現われて約2時間休む間なしでした。
一旦落着くと撮り飽きる程の満足感があります。曇天のため♂は姿を見せませんでした。

♀ 産卵 正午過ぎに飛来した最初の♀ 左の複眼に傷がある








産卵移動


最初の個体が産卵を終える頃、次の♀が飛来。黄色が鮮やかな若い個体です。2♀とも複眼は青みがかっています。
落着くまでしばらくは敏感でしたが、先の♀よりも長時間の産卵になりました。

♀ 産卵




























ストロボなしで撮れるのは僅かなスポットしかありません。





長時間の産卵を終えると猛スピードで林に消えていきました。
10数分後、高い位置でホバリングする♀が梢に止まりました。先程産卵していた♀とは異なるようです。
これから産卵するとは思えず行動パターンが読めません。昨年も♀が同じ木に長時間止まったことがありました。

♀ 静止



2016.7.17  東京都

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ネアカヨシヤンマ 2016<7月③>

2016-07-21 | ネアカヨシヤンマ

<7.14>

漸く産卵

不安定な天候が続き、この先も晴れ間の出る日がないとの予報のなか、最優先はネアカヨシヤンマの産卵撮影。
今季は早いうちから行って何度も空振りしています。まだ7月中旬とはいえ、そろそろ撮影しておきたいところ。
午後になると日が射さず、遠くで雷が鳴り始めて早めに撤退。待機時間は3時間程でした。最高気温34℃。

正午前、待機した湿地で♀が姿を見せたり隠れたりして約30分間産卵しました。1♀ですが、今季漸く撮影。
1ヵ所数秒、長くて30秒位で次々に移動。振り回されましたが、結果として多様なパターンが撮れました。

♀ 産卵










水面から高さ1m強、生木の樹皮に約30秒間産卵




約1分間産卵休止





2016.7.14  埼玉県

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アオヤンマ 2016<7月①>

2016-07-18 | アオヤンマ

<7.12>

交尾後の連結態

6月下旬までアオヤンマの活性がなかった東京の池、前回から2週間以上経過し久々に様子を見に行きました。
予想外に個体数が増えていて驚きました。葦原のなかの♀も多いようで、いつになく探雌行動が盛んです。
気温が上昇しても途切れずに♂が飛来、産卵撮影はかなり厳しい状況です。交尾態に期待することにしました。
朝方の曇天から次第に晴れて、前日から3℃程低いものの最高気温30℃。

11時頃、毎度見て回る低木を慎重に回り込むと、目の前に交尾態が止まっていました。あまりにもに近い所。
出会いがしらに取り敢えず撮って少し動いた途端に飛びました。草叢のなかに一旦着地して飛び去ります。

交尾態


消えた辺りを20分程丹念に探すと枝の間から♀の腹部が見えました。遠回りして反対側から見ると交尾態です。
よくぞ追跡したと思いましたが、先程とは別個体でした。幸い、枝が被らない所からの撮影が可能でした。

交尾態






発見後20分が経過して、♀が肢を動かし始めました。いよいよ交尾を解く様子です。
交尾後の連結態は何度も撮影を失敗しており、今回こそ逃せません。ベストと予想した位置で待ち構えました。
しかし、読みが外れて急遽回り込みましたが、狙っていた横からピントが合う前にタイムオーバーでした。
♂、♀が同時に飛立つまでは55秒です。交尾を解く瞬間を待っての撮影はなかなか狙いどおりにいきません。

交尾後の連結態



2016.7.12 東京都

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