ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

カトリヤンマ 2020<10月②>

2020-10-27 | カトリヤンマ

<10.24>

低調

10月も下旬、カトリヤンマのホバリングも今のうち。行けば遭遇するわけでなく余裕がなくなってきています。
探雌行動は活発でも、ホバリングは期待外れでした。雨上がりで気象条件はまずまず、気温21℃で推移。

12時半から50分頃に暗い湿地に3♂が現われバトル。1♂がホバリングしたものの、前回同様落着きません。
ストロボなしの撮影が目的で、少しでも明るい場所で狙いましたが、やはり暗い。♀の出も悪く今季は低調です。

♂ 飛翔 


13時過ぎに明るい湿地でホバリングが始まったもののよい向きで飛ばず、そのうち日が翳ってストロボ撮影に。





この日の産卵です。産卵した♀はいつになく少なく、15時頃に気温が下がるとほぼ終了しました。

♀ 産卵










♀ 静止 産卵休止






♂ 静止 リスアカネ♂を捕食

2020.10.24 埼玉県

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オオキトンボ 2020<10月②>

2020-10-25 | ・オオキトンボ

<10.20>続編

天候次第(その2)

好天で過去にない程オオキトンボの連結産卵に遭遇。ならば交尾も外せません。3対目撃し2対を撮影しました。
以下、到着時の9時過ぎから13時まで、即ち産卵開始前から終了後に撮影した産卵を除くシーンの時系列です。

9時半頃、堤を♂が飛び回って探雌が始まりました。時々止まります。♀の姿がなく交尾はありませんでした。

♂ 静止






林や草原から池に飛来する連結態は既に交尾を済ませているので、池近くで交尾を見ることはまずありません。
一方で、産卵中か産卵に来た♀を縄張りの♂が捕捉した交尾態は、大概は遠くに飛ばずに池端に静止します。
よって、交尾を目撃するのは単独産卵の多い時間帯です。11時10分頃、交尾態の着地を見届けました。

交尾態 交尾時間は約5分間






連結産卵が一段落して、いよいよ終了と思われた11時50分頃、単独産卵の♀が縄張り♂に捕捉されました。
交尾態で3ヵ所移動しましたが、先程の個体同様、交尾時間は約5分間でした。移動したわりに短いか。

交尾態










交尾して約5分後、♀が生殖器を♂の副生殖器から離してそのまま約20秒間の静止後、産卵に飛立ちました。
この行動は過去何度も目撃していますが、早々に連結産卵を始めるべく♂に催促しているようにも見えます。

交尾解除後


単独産卵の♀が交尾に至る例は多いとはいえず、身をかわして♂から逃げ、即戻ってきて産卵する♀もいます。
以下は、連結に至ったものの♀が交尾に応じない例です。連結態で飛び回った後、♂が諦めて連結を解きました。

連結態 交尾拒否




まだギンヤンマ2♂が飛び回って連結態を襲う動きが見られ、他にはタイリクアカネ、コノシメトンボを目撃。
タイリクアカネは時期が早いのか連結産卵は見られず、1♂が縄張り。その♂がオオキトンボを連結しました。

異種間連結 タイリクアカネ♂とオオキトンボ♀ 即飛んで見失う


縄張りの♂は池でホバリングして♀を探し、時折池端に静止します。連結態に干渉するので厄介な存在です。

♂ 静止 縄張り行動


♂ 飛翔 縄張り行動


産卵タイムが終了すると縄張りの♂は池端から姿を消しますが、池近くの草地にしばらく居残る♂が見られます。

♂ 静止







2020.10.20 兵庫県

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オオキトンボ 2020<10月①>

2020-10-23 | ・オオキトンボ

<10.20>

天候次第(その1)

昨年のオオキトンボは、初回が低温の曇天、2回目が時期遅れで散々でした。迷いながらも今年も同じ溜池です。
前の4日間は殆ど晴れ間がなく、この日は朝から快晴。10時で22℃になり上々の気象条件でした。
10時10分頃から産卵が始まり、最終の12時15分頃までに断続的に30対以上の連結産卵を目撃しました。
ピークは10時半頃から50分頃の早い時間帯。打泥産卵は見られず、打水して沖へと進む傾向は変わりません。
当地は減少傾向と思い込んでいましたが、集中日はかなり活況がある様子。要は前の日を含めての天候次第か。

連結産卵


































連結産卵を終えて単独産卵に移行する♀は見ませんでしたが、単独で飛来した♀を何度か目撃しています。
連結産卵のように沖へ移動せず、岸辺近くの一角に留まって産卵。時に縄張りの♂に捕まることがあります。

♀ 単独産卵





2020.10.20 兵庫県

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ナニワトンボ 2020<10月>

2020-10-21 | ・ナニワトンボ

<10.15>

強風下の溜池で

2年ぶりの兵庫のナニワトンボ。前回の9月下旬から時期を遅らせると、よい具合に水落としが進んでいました。
ところが、秋晴れの下、予想外の強風が吹き荒れ、産卵にはいかにも厳しい状況です。気温は21℃で推移。

どこで待つか。風の影響が少ないポイントを探し回るうち、11時過ぎに飛んでは止まる連結態を見つけました。
多分交尾後で日向で産卵のタイミングを計っている様子でした。♀は何と翅端に褐色斑がある個体です。

連結態 




約5分後の11時10分頃、草地に連結態が飛来しました。♀には褐色斑があり、間違いなく先程の連結態です。
駆け寄った途端に連結を解除、しばらく♂が警護して約2分間の単独産卵。特徴ある翅の撮影には好都合でした。

連結産卵


♀ 単独産卵












次の連結産卵は11時35分頃、即時に単独産卵に移行し1分程で終了。約2分間の休止後に飛び去りました。
連結産卵はピントが合いませんでした。極短時間で連結を解いてしまうのは、風が強いためと思われます。





♀ 静止 産卵直後 日当たりのよい場所で休止




12時20分頃、交尾態で飛んできて朽木の向こう側に着地した個体です。距離を詰めると飛んで行方不明に。

交尾態


見失ってから10分程経過した12時半頃、連結態で飛来して約2分間産卵しました。これで3対目です。
相性が悪い連結産卵、強風のためか何時になく激しく動き回って殆どヒットしませんが、ラストチャンスでした。

連結産卵








12時45分頃、いつの間に来たのか、砂地の交尾態を見つけました。飛ばないと全く分からない状況です。
目撃した2対とも木の枝には止まらず、水が落ちた池底にいました。風の影響なのか初めて見るパターンでした。
当然のごとく産卵を待ちましたが、近くには飛来しませんでした。以下は、同一個体が移動したものです。

交尾態








♂ 静止 縄張り行動







2020.10.15 兵庫県

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コバネアオイトトンボ 2020<10月>

2020-10-18 | ・コバネアオイトトンボ

<10.14>

撮れるうちに

撮れるうちに東海地方のコバネアオイトトンボ、少し時期を早めて行きました。今度こそ交尾を撮影したいもの。
正午前から約4時間半の滞在で、画像は時系列です。曇がちながら13時半頃から晴れて気温は25℃まで上昇。

到着時、池で2♂、隣接する草地で1♀を目撃。正午を過ぎても♂の数は増えず、明らかに少ない状況です。

♂ 静止




♀ 静止




12時半頃、最初の連結態が枯れたガマで産卵を始めました。飛ぶ度に下方に移動して40分程すると行方不明。

連結産卵






しばらく連結態は現われず、14時直前に2対が同時に飛来しました。約10分間、同じガマに並んで産卵です。





気に入った場所では、3分以上動かずに産卵します。移動しても池の一角から離れることはありません。











水面際まで下がると見失いますが、新たに連結態が飛来した気配はなく、ここまでの産卵は3対ということです。
15時25分頃、♂と♀が捻れて産卵する連結態です。



2♂が待機していて、1♂が2対のうち先に産卵を終えた♀に交尾を仕掛けて拒否されるシーンを目撃しました。
♂は虎視眈々と♀を狙っている様子で、今日こそ交尾を撮るチャンス到来のムードです。

♂ 静止 腹部を屈伸




15時47分頃、池端で遂に交尾態を発見。待機の♂が単独で飛来した♀か連結を解いた♀を捕えたようです。
すでに連結産卵は終わっていたので後者の可能性が大。交尾態は何度か移動しますが、同一個体です。

交尾態









2020.10.14 静岡県

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