※今回は多いにネタバレを含みます。注意してください。※
こんなコミックエッセイを読んでみました。
↓
『母がしんどい』田房永子・著
これはもう、すごい問題提起作ですね。
虐待告発書だと鳥まりは思いました
え~とあらすじ…は。
あ、多いにネタバレ含むので注意
↓
↓
↓
あらすじ
主人公・エイコ(もちろん作者自身)は、生まれた時から“しんどい母親”に苦しんで生きてきた。
とにかく、自分がやりたくもないことを強制される。
そして何度訴えても嫌だと言ってることを繰り返しやってくる。
ニコニコ外面よく振る舞っているけれど、少しでも刃向ったり母のスイッチが入ると、3秒で鬼のようにキレて暴れまくる。
機嫌ひとつで自分の全てを否定されけなされ、そしてエイコの気持ちなどおかいまいなしに機嫌が直ると
「仲直りよ」
と抱きしめる。
思春期以降、母の奇行はエスカレート。
ブラジャーを買ってくれない、卒業式に出席させてくれない、バイトを無理やり辞めさせられる、会社への電話攻撃…。
全てを自分で抱えてしまったエイコの…おかしい母親、そして父親との戦いの記録。
この作品、とてもかわいらしいキャラクター絵で淡々と描かれています。
「まだまだ傷が癒えないんだろうなぁ…。」
と思いながら読んでいました。
これはどんな虐待の事例にも共通することだと思うんだけど、やられた側(この場合は子ども)って哀れなほど、加害者(この場合はもちろん母親)を責めないんですよね
多くの被害者はうつろな目で
「自分が悪いから…やられるんだと…思っていました…。」
と言うの。
うん…深刻なレベルをとっくに超えて、洗脳されきっていますね
主人公・エイコは、
「辛い、お母さんがしんどい…。」
と長年苦しみながらも“そんなこと思う私って最低…”と罪悪感に苛まれ続け、結局は虐待され続けることを選んで生きてきました。
世間(主にここではネットで交流する一般人)の
“親不幸者!”
“家族を大切にしないなんて許されない!”
というまぁありがちな凝り固まった常識がまた、彼女を追い詰め続けます
う~ん…。
ありがたちだけど、なんかね。
世の中の85%は崩壊家庭だって言われているというのに。
日本だけなのか知らないけど、
「恥ずかしいことは隠す!」
から、こういう
「家族って愛にあふれた平和なもの」
「お母さんの愛は素晴らしい」←お父さんは?
「家族は幸せを願ってくれる素晴らしい存在」
「子どもは親孝行して当たり前」
みたいな“常識”があるのでしょうか。
それを言い訳にして誰かを攻撃するって不思議な現象だなって思いますけども…。
とにかく。
共感なんかしなくていいから
「あなたは、そうなんだ。」
と一旦受け止める真心を持っておきたいものです
おっとついつい熱くなってしまった。
話を戻します。
エイコは
「母といたら死んじゃう」
くらいに追い詰められ、彼氏のアパート(マンション?)に逃げ込みます。
しかし、悲しいことに&必然なことに、彼氏はすぐに彼女を苦しませる存在になってしまう。
暴言を笑顔で毎日ぶっかける…など
(エイコのお母さんからの洗脳からくる自信のなさやオドオドした態度が彼の悪いモノを引き出してしまったんだと思います…
そもそもモラハラ色の強い彼氏だったろうし)
母親も相変わらず狂ってるし、父親も正体は母親と同じ“毒親”だった…。
しかし洗脳されきっているエイコは
「自分だけが悪いんだ」
とますます苦しみます
そしてついに四六時中
「死にたい…死にたい…。」
という幻聴が聞こえ始めて…。
(ここから特に壮絶なので中略)
ある日
「…私…お母さんと同じことしちゃうかもしれない…。」
と気づいたエイコは、一念発起して
「お母さんと似ているところを全部消す
」
と決意。
そしてとあるお医者さんの元へたどり着き、
「あなたは何もおかしくないです。
両親と会わなければいいんです、何も怖がらなくて平気ですよ。」
と指導されます。
先生はさすがその道のプロフェッショナル、世間様のようにエイコを責めたり親子関係を神聖化したりしません。
それが全ての呪いを解く鍵になって、ちょっとずつ洗脳が溶けていくのでした…。
~終わり~
ここ最近、世界も変わってきたようで長らく
「親の愛は全て正しい。」
ていう“常識”“神話”が崩れてきた感じがします。
“愛”だの“しつけ”だのと言い張っていたものが、本当は“虐待”であり“エゴ”だったってことがやっと認められてきたようなね
誰かさんが
「いつも一緒にいて世話を焼くような母性愛は、子どもが無力な幼少期だけでいい。
日本には母性愛は溢れてるのに父性愛はない。
子どもが自我を持つことはワガママでもなんでもなく、必要なこと。
本当は子どもを自由にさせて、本当にピンチの時は助けるっていう父性愛で接すべきだよ。
母性愛だって使い方を間違えれば毒になってしまう。」
(※注意:男女関係なく誰もが母性愛と父性愛を使うことが可能。)
と分析していたんだけど…。
同感なのです

「失敗しないように」
全て親がどうにかしようとしますよね。
それって支配じゃないですか
この作品の“お母さん”は母性愛ではなくて全くの“支配欲”“子どもをモノ扱いしてる”だけですけど…。
そんなこんなで、すごい問題提起作なんですよコレ…。
こういう作品こそ旬のキャストを採用しまくり、ゴールデンにスペシャルドラマにして流してほしい
映画でも可。
いいかげんな気持ちで漫画原作作品やリメイク作品を作るより、いいと思うんだけど
※田房永子さんの作品は他にも感想書いてるよ!※
タイトルクリックで記事に飛べます。
・コミックエッセイ『呪詛抜きダイエット』。
・コミックエッセイ『キレる私をやめたい』。
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こんなコミックエッセイを読んでみました。
↓
『母がしんどい』田房永子・著
これはもう、すごい問題提起作ですね。
虐待告発書だと鳥まりは思いました

え~とあらすじ…は。
あ、多いにネタバレ含むので注意

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主人公・エイコ(もちろん作者自身)は、生まれた時から“しんどい母親”に苦しんで生きてきた。
とにかく、自分がやりたくもないことを強制される。
そして何度訴えても嫌だと言ってることを繰り返しやってくる。
ニコニコ外面よく振る舞っているけれど、少しでも刃向ったり母のスイッチが入ると、3秒で鬼のようにキレて暴れまくる。
機嫌ひとつで自分の全てを否定されけなされ、そしてエイコの気持ちなどおかいまいなしに機嫌が直ると
「仲直りよ」
と抱きしめる。
思春期以降、母の奇行はエスカレート。
ブラジャーを買ってくれない、卒業式に出席させてくれない、バイトを無理やり辞めさせられる、会社への電話攻撃…。
全てを自分で抱えてしまったエイコの…おかしい母親、そして父親との戦いの記録。
この作品、とてもかわいらしいキャラクター絵で淡々と描かれています。
「まだまだ傷が癒えないんだろうなぁ…。」
と思いながら読んでいました。
これはどんな虐待の事例にも共通することだと思うんだけど、やられた側(この場合は子ども)って哀れなほど、加害者(この場合はもちろん母親)を責めないんですよね

多くの被害者はうつろな目で
「自分が悪いから…やられるんだと…思っていました…。」
と言うの。
うん…深刻なレベルをとっくに超えて、洗脳されきっていますね

主人公・エイコは、
「辛い、お母さんがしんどい…。」
と長年苦しみながらも“そんなこと思う私って最低…”と罪悪感に苛まれ続け、結局は虐待され続けることを選んで生きてきました。
世間(主にここではネットで交流する一般人)の
“親不幸者!”
“家族を大切にしないなんて許されない!”
というまぁありがちな凝り固まった常識がまた、彼女を追い詰め続けます

う~ん…。
ありがたちだけど、なんかね。
世の中の85%は崩壊家庭だって言われているというのに。
日本だけなのか知らないけど、
「恥ずかしいことは隠す!」
から、こういう
「家族って愛にあふれた平和なもの」
「お母さんの愛は素晴らしい」←お父さんは?
「家族は幸せを願ってくれる素晴らしい存在」
「子どもは親孝行して当たり前」
みたいな“常識”があるのでしょうか。
それを言い訳にして誰かを攻撃するって不思議な現象だなって思いますけども…。
とにかく。
共感なんかしなくていいから
「あなたは、そうなんだ。」
と一旦受け止める真心を持っておきたいものです

おっとついつい熱くなってしまった。
話を戻します。
エイコは
「母といたら死んじゃう」
くらいに追い詰められ、彼氏のアパート(マンション?)に逃げ込みます。
しかし、悲しいことに&必然なことに、彼氏はすぐに彼女を苦しませる存在になってしまう。
暴言を笑顔で毎日ぶっかける…など

(エイコのお母さんからの洗脳からくる自信のなさやオドオドした態度が彼の悪いモノを引き出してしまったんだと思います…

そもそもモラハラ色の強い彼氏だったろうし)
母親も相変わらず狂ってるし、父親も正体は母親と同じ“毒親”だった…。
しかし洗脳されきっているエイコは
「自分だけが悪いんだ」
とますます苦しみます

そしてついに四六時中
「死にたい…死にたい…。」
という幻聴が聞こえ始めて…。
(ここから特に壮絶なので中略)
ある日
「…私…お母さんと同じことしちゃうかもしれない…。」
と気づいたエイコは、一念発起して
「お母さんと似ているところを全部消す

と決意。
そしてとあるお医者さんの元へたどり着き、
「あなたは何もおかしくないです。
両親と会わなければいいんです、何も怖がらなくて平気ですよ。」
と指導されます。
先生はさすがその道のプロフェッショナル、世間様のようにエイコを責めたり親子関係を神聖化したりしません。
それが全ての呪いを解く鍵になって、ちょっとずつ洗脳が溶けていくのでした…。
~終わり~
ここ最近、世界も変わってきたようで長らく
「親の愛は全て正しい。」
ていう“常識”“神話”が崩れてきた感じがします。
“愛”だの“しつけ”だのと言い張っていたものが、本当は“虐待”であり“エゴ”だったってことがやっと認められてきたようなね

誰かさんが
「いつも一緒にいて世話を焼くような母性愛は、子どもが無力な幼少期だけでいい。
日本には母性愛は溢れてるのに父性愛はない。
子どもが自我を持つことはワガママでもなんでもなく、必要なこと。
本当は子どもを自由にさせて、本当にピンチの時は助けるっていう父性愛で接すべきだよ。
母性愛だって使い方を間違えれば毒になってしまう。」
(※注意:男女関係なく誰もが母性愛と父性愛を使うことが可能。)
と分析していたんだけど…。
同感なのです


「失敗しないように」
全て親がどうにかしようとしますよね。
それって支配じゃないですか

この作品の“お母さん”は母性愛ではなくて全くの“支配欲”“子どもをモノ扱いしてる”だけですけど…。
そんなこんなで、すごい問題提起作なんですよコレ…。
こういう作品こそ旬のキャストを採用しまくり、ゴールデンにスペシャルドラマにして流してほしい

映画でも可。
いいかげんな気持ちで漫画原作作品やリメイク作品を作るより、いいと思うんだけど

※田房永子さんの作品は他にも感想書いてるよ!※
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