鳥まり、参る!

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ティーバッグ(紅茶)は悪くない!

2023年01月27日 | 料理・食べ物
【加齢、ティーバッグとの和解】

紅茶・お茶好きの間には、しばしば

「ルースティー(=ティーバッグに入っていない茶葉)至上主義」

の思想があり、

「ティーバッグ?ぷーっ

な見下しを伴うものだと考えています。

日本人は缶が大好きという文化もあり、缶入りのルースティーを茶さじでティーポットにいれて丁寧に淹れる様式を唯一絶対の正解だと思い込んでいるような。

紅茶の美味しい淹れ方~みたいな本にはぜったいジャンピングが重要だと書かれていますし。

かくいう私も昔はその思想が入り込んでいて、長らくティーバッグ=二流以下という無意識の格付けをしていたと思い出されます。

紅茶のお値段が800円とか1500円とかするのにポットにティーバッグが入ってると

「…ふーん…」

と心がすさんだし、買い求める紅茶はぜったいぜったいティーバッグではなくルースティーだった。

が!!!

大人になった今は思う。

ティーバッグで入れる紅茶も美味しいし、逆にルースティー=ぜったい美味しいとも限らない。

何よりティーバッグを使うと後始末が楽々でありがたい、と(笑)。


紅茶の本場として日本では敬愛され憧れるイギリスではティーバッグの地位が高いと初めて聞いた時は驚きました。

「えっ中流階級(日本でいう上流階級)以上の家でもバリバリティーバッグ使うよ」

「イギリスではティーバッグを使ってポットで紅茶淹れるのが一番王道だと思うけど」

「高級ホテルでもティーバッグ使うとこけっこうある」

なんと…。

しかし、

「自分の家でもポットで紅茶淹れてごらん、優雅な気持ちになるよ。

 アメリカ人みたいにマグカップにティーバッグ直接入れるのもまあ庶民的でいいのかもしれないけど~」

「でもーアメリカ映画みたいにティーバッグを最後にギュッと絞りだすのはぜったいダメだからね。

 あの仕草は貧乏くさいからぜったい真似しないこと!」

とも言われたな(笑)。

アメリカVSイギリスの伝統は未だに受け継がれているのだろうか。

話を戻してティーポット&ティーバッグ。

実際やってみると楽でちゃんと美味しいのでね、今はむしろ気に入っているスタイルです。

カルディーのジャンナッツアールグレイ大容量サイズで淹れるのが定番。

どころか、今じゃ長者からたまわったマリアージュ・フレールのウェディングティーを100均で買った簡易お茶パックに入れてティーバッグ化して利用する始末…茶こしが召されちゃったんだもの

ルースティーでジャンピングさせるより抽出に時間がかかるので時間を少し多くおくこと、スプーンでくるくるかきまぜること、などが美味しさアップのコツかな。

「そんなに安くないお店なのに紅茶が美味しくない~!!」

というよくある悲劇は、ティーバッグだからというよりは茶葉の保存状態が悪い・お湯の温度が低い・蒸らし時間が合ってない・ティーコジー(かぶせて保温させる鍋つかみのようなティーポットカバー)を使っていない、などが原因かと。

茶葉のランクが低すぎて話にならないってこともあるでしょうが、安い=マズいとは限らない。

これもイギリスの方に教えてもらいましたが、THE安くて大容量紅茶で有名な日東紅茶ブランドはイギリスでの地位はけして低くないんだそうですよ。

「あの美味しさであの価格はすごい」

んですって。

お店でいただく紅茶が美味しくないのは飲食店業界が店員さんやお茶に愛がないことが多いから…だと私は思うなあ。

ボロボロの店員さん多いから

そういうわけでね。

ティーバッグも悪くないよ、ルースティーを愛するのは素敵だけどティーバッグをそんなに悪く考えないでくださいなって話でした。

ルースティーにしかないメリットといえば、

「ああ、今丁寧な時間をすごしている…」

というあの高揚感。

あとルースティータイプの方が最終的に節約は叶うかな。

ティーバッグは茶葉がモリモリ大量に入っているので、使い方によってはもったいないのだ。

みなみなさま、ぜひぜひ素敵なティータイムをおすごしくださいませ






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