【2023年の雪さん】
をのひなおさんの漫画『明日、私は誰かのカノジョ』の最終巻言いたい放題記事5回目です。
前回はこちら。
↓
・『明日カノ』最終巻言いたい放題・その4。
育児放棄系毒親・愛さんを捨てて次のページ、2023年の雪さん。
スカートスーツに身を包んだ出勤前の雪さんは、自宅で伯父さんからの電話を取ります。
(引っ越したのかな…毒親に家知られてるの恐ろしいもんね)
スマホの隣には回避性愛着障害の本があり、ここから彼女が自分の心を治していこうと頑張っているのがわかります。
(愛着障害は発達障害・パーソナリティー障害とは全然違うので、気になる人はまず検索してみてね)
伯父さんに元気でやってます、仕事もなんとか、と話した後
「愛が雪と連絡取りたがっているよ」
と(笑)。
まーそれよね。
愛さん、まーた男とケンカしたか別れたかで雪さんにケアしてほしいもよう。
「娘の居場所も知らないなんてかわいそう、あいつもさみしいんだよ」
とお決まりのあの言葉をかけられますが、雪さんは冷静に、そして穏やかに笑いながら
「ううん、連絡はしない、居場所も教えない」
ときっぱり断ります。
「冷たいなあ」
と多くの毒親持ちが罪悪感を刺激されて苦しむ言葉をかけられても全く動じず
「そうだね、でも自分が壊れちゃうから」
と再度きっぱりと断ります。
なかなかここまでいけないのが生身の人間だけど、雪さんがこうできていることに救われる仲間は多いだろうなあ。
漫画は時に良いお手本、希望にならなくちゃね
通話を切り、空を見上げた雪さんは穏やかな幸福を体現したがら
「いい天気だな」
とつぶやきます。
その空は、雲がいっぱいある空。
太陽は描かれないし、雲ひとつない快晴ではない。
良いか悪いか、幸せか不幸せかは外が決めるわけじゃない。
自分が良いと感じられたら幸せなんだよ、というメッセージに私は思えたかな。
雲=不安要素があったって、それは不幸じゃないと考えることもできるのだと。
これが麻薬のような幸せ=刺激じゃなくて(奇しくも、今話題のギャンブル依存症に代表されるもっともっととエスカレートする依存症はドーパミンどばーだかららしい。そういうのじゃないってこと)もっと穏やかで静かな幸せ。
ああ、ここに雪さんが辿り着けて良かったなあと思える良いラストシーンです。
をのさん素敵ですわ!
【2024年の女性キャラ達は】
ここからは完全に後日談。
~雪&リナ~
まずは我らが主人公・雪さんとヒロイン・リナちゃんです。
2024年の二人は沖縄旅行へ。
ここでリナが汗流しながらレンタカーを運転してくれて、雪さんは身をまかせて楽しんでいるのがお互いの不得意分野を練習してる…という暗示なのかなと。
やっぱり描かれるのは作品通してとても大切にしていた海。
最終巻は海と青空だし、こだわっていたんですねえ。
リナちゃんから留奈ちゃんは会社作って上手くいっていること、太陽くんは関西で就職したことなどが伝えられます。
恋愛依存症だったリナの依存度は薄れ、雪さんもぜったい恋しないと決めているわけじゃないけど、という状態らしい。
「次は海外旅行いこうよ、頑張ってお金貯めよう。
留奈も誘ってまた三人でご飯も行こうね」
と笑い合う二人は幸福感に溢れて可愛いこと。
良かったねえ。
~留奈~
留奈ちゃんは二人も雇ってコスメを売る会社を経営していました。
髪が伸びてファッションも私が好きな系統のをまた着ていてすごく嬉しい
復学した時はショートにしてスポーティーファッションになってましたよね。
ちゃんとお金と未来を現実的に危機感を持って考えている留奈ちゃんの頭の中は相変わらず大変そう。
いやーでも二人も雇用して経済回してるの本当にエライと思う!
投資家さん?からの連絡にビクッと一瞬なったりしてて、こりゃ悪夢見るタイプだなと思ってしまったよ。
留奈ちゃん頑張っててカッコよすぎる。
~彩~
留奈ちゃんの会社に投資した男性が指名しているお姉さんが彩さん。
お姉さんキャバって言ってましたよね。
源氏名は彩菜から昔の彩華に戻っています。
仕事が上手くいっていて健やかで幸せそう、どのコマもとっても綺麗です。
韓国で切開リフト(美容整形)を受けに行く、とお客さんにけろっと話していて実に晴れやか。
喜ばせるのとかわすのが絶妙。
良かったなあ。
そうそう、彩さんといえば人気投票のコメント欄で彩さんファンの方が
「彩派だけど。
留奈の何が悪いの?
仕事頑張っていただけだよ。
彩なんか何の罪もない男を騙して大金盗ってたんだぞ。
それでも私は彩が一番好き」
と書いていたのを私はすごく覚えている(笑)。
(最終人気投票は、コメントの一番最初に書いた名前のキャラに票が入る仕組みでした)
コメント欄の印象だけど、彩さんのファンは清清しくて男気ならぬ女気を感じる方が多かった。
留奈ちゃんのファンは多くを語らない人って感じで。
~優愛~
まさかの乙女七星くん再登場。
新しく働いているお店の初回客が優愛でした。
相変わらず優愛の美しさの描き方が特別丁寧で、ああ美少女として描いてるなあとしみじみ。
でも二の腕にまで切り傷がビッチリ出来ていて、優愛が今も…いや昔以上に不幸なのがしっかりと示唆されている。
七星くんじゃないホストを指名して連絡を取り合ってもため息が出ていて全く嬉しくなさそう。
かつて萌ちゃん・ハルヒ・楓と楽しくこの道を歩いたな…と思い出をキラッキラ回想してもそれを断ち切るように街を歩いていきます。
うーん…。
正直、彼女って最悪の結末を自分が選ぶのが全く不思議じゃないキャラクターで、それがリアルなのは現実を見てもわかるはず。
それでも彼女が生き続けるラストをはっきり明示しているのは、作者=をのさんがものすごく動揺して気に病んでいた
「ゆあてゃに憧れて真似をしてしまった、少なくない少女」
達へのエールなんじゃないかと私は考えます。
生きて!!!って。
一番大切な萌ちゃんも実はすぐ近くにいるし、きっと連絡先も残っているし、優愛の意識を少し変えれば全然違う未来があると思うんだけどなあ。
~江美~
江美さん=エミー=菜々美さん。は変わらずちえママのスナックで元気に働いていました。
未来ちゃんももちろん一緒です。
江美さんは本当にフルアップスタイル(夜会巻き)と細い首~デコルテを隠したドレスが似合う。
オードリー・ヘップバーンも細すぎて鎖骨がコンプレックスだったそうで、上手く隠していたから痩せ型さんには良いんだろうね。
ややダサい前髪は相変わらずですが(笑)。
江美さん、それもう前髪ウィッグのが良いんじゃないの?
ちえママが体調不良でお店に出れないけど、二人がいれば大丈夫だねーと常連さんも安心。
他のホステスさんもいるみたいだし、ちえママ・エミー・未来ちゃん全員に良いことだね。
幸子さんと相変わらず仲良しなのもしっかり描かれていて、実に素晴らしい後日談だと思う。
~萌~
萌ちゃんは素敵な美容師さんになっていました。
常に微笑んで落ち着いていて、本当に素敵なレディーになったよね。
ダイエットしなくても、黒目を大きく見せるコンタクトをしなくても、ボディラインの出ない服でも、ちゃーんと可愛い。
萌ちゃんのお店でバッサリとショートになったお客さんが雪さんでした。
楽しくお話をし、雪さんが人材サービス会社で働いていることなどがわかります。
二人がこの日はいている靴は、歩きやすいぺったんこのスニーカー。
二人の今の生き方・考え方を暗示しているのかなあ。
お会計を済ませて、すごく似合っているよと話してくれる萌ちゃんに雪さんもありがとうを返す。
そして、
「あのさ、前にリナと3人で会った時の私、感じ悪かったよね。
ごめんね」
と過去の行いを謝ります。
これはリナにかつて萌が謝ったのと同じ構図。
そしてリナと同じように今度は萌が
「そんなことあったっけ?
全然気にしないでいいよ!」
と優しさを返します。
メインヒロイン・雪さん、そして明日カノをここまで人気にしたヒロイン・萌さんが笑い合って
「またね」
と別れるのは…良い
雪、リナ、留奈、彩、優愛、江美。
6人のヒロインが今日も歩く=生きていく。
この空の下で。
素敵だね。
【2024年の男性キャラクター達】
なんと、男性キャラの後日談でこの物語は完結します。
いやー連載途中にはありえない展開だな(笑)。
でもそれだけ愛が芽生えたのでしょうね、読者との間に、そして作者との間にも。
~正之~
ぶっちぎりの人気投票第1位だった正之さん。
彼みたいな不器用で不遇だけど頑張る気がある人に幸せであってほしいと願う人が多いのは嬉しいよね。
転職に成功したのか、綺麗なビジネスウェアで同僚男性?と楽しく手作りお弁当を食べています。
左手薬指は見えない構図なんだけど、これはきっとをのさんが
「結婚だけが絶対的な幸せみたいに描きたくない。
でも結婚を願っている人の望みも大切にしたい」
から見る人にゆだねるためにこうなんだろうね。
結婚したか独身か、自分の手作り弁当かお嫁さんの手作り弁当か。
私は断然独身・自作弁当、これから楽しい恋をして…の解釈派!
~檜山~
彩さんにお金を盗られてしまった檜山さん。
ずっとガールズバーのみるくさん(彩さんと同じショートボブ美人。ブレねえなー)に恋をしていましたが、このたびやっとプロのお姐さんとお客さんは恋人になれないと悟ったよう。
うん…まあ…頑張って…。
~沼黒~
留奈ちゃんに夢中だったお金持ち沼黒さん。
また新しいお気に入りの女の子を見つけて同じように高級レストランで外出デート中。
あのね、これ強く言いたいんだけどね。
留奈ちゃんに
「サンローレ…でしょ?」
と言ったのも、この雫さんに
「ミュウミュー…でしょ?」
って言っているのも沼黒さんがブランド名間違えてるわけじゃないからね!!!
漫画でそのままブランド名使えないから変えてるだけですよ。
楓のプレゼントだってディアールだったでしょ。
金と体の続く限り沼黒さんはプロのお姐さんと過ごすのね。
~翼~
みっこさんのお店で相変わらずしっかりと働いている翼くん。
みっこさんは原作も良いけど、ドラマ版で俳優さんの演技が素晴らしかったので推したい。
(楓のバースデーではなく、トラップへやってきた場面)
翼くんはモリモリネイルにリボンファッション、可愛い男の子道を楽しんでいるようです。
まつげもバサバサにしてるらしい。
女装ではない可愛い男の子ヘアメイク&ファッションが良いんだよね。
こういうタイプって現実には多いのかな?
2回しか会ってないにも関わらず、正之さんよりずっと強い雪さんとの絆がある男性キャラクターだったりします。
恋じゃないからこそなんだろうなあ。
~隼人~
留奈ちゃんの元彼・隼人さんはアイドルグループの練習をずっとずっと真面目に頑張れるようになっていました。
良かった良かった。
~ハルヒ&楓~
ハルヒはホストを辞めてバーで働き、楓は二重整形も済ませて同じお店でますます売り上げ絶好調。
ぶっちゃけ仲が悪いのがバシバシ伝わってくる二人でしたが、こうやってライバルじゃなくなると穏やかに話せるのがリアル。
ハルヒは一生可愛い女性に食わせてもらって、楓は優秀な経営者になるんだろうなあ。
どっちも業が深そうですが、因果応報を待つしかない。
~太陽・高木・豪~
社会人になり、全員違う会社につとめていても3人の友情は続いていました。
男性同士の友情も尊いよねえ。
やっぱりこの物語の鍵は友情なんだな。
…。
と、本当にこれでバッサリおしまい。
をのさん、お疲れ様でした。
漫画のキャラクターでも、大好きな人達が幸せに永く生きていってほしいと願わずにいられません
をのひなおさんの漫画『明日、私は誰かのカノジョ』の最終巻言いたい放題記事5回目です。
前回はこちら。
↓
・『明日カノ』最終巻言いたい放題・その4。
育児放棄系毒親・愛さんを捨てて次のページ、2023年の雪さん。
スカートスーツに身を包んだ出勤前の雪さんは、自宅で伯父さんからの電話を取ります。
(引っ越したのかな…毒親に家知られてるの恐ろしいもんね)
スマホの隣には回避性愛着障害の本があり、ここから彼女が自分の心を治していこうと頑張っているのがわかります。
(愛着障害は発達障害・パーソナリティー障害とは全然違うので、気になる人はまず検索してみてね)
伯父さんに元気でやってます、仕事もなんとか、と話した後
「愛が雪と連絡取りたがっているよ」
と(笑)。
まーそれよね。
愛さん、まーた男とケンカしたか別れたかで雪さんにケアしてほしいもよう。
「娘の居場所も知らないなんてかわいそう、あいつもさみしいんだよ」
とお決まりのあの言葉をかけられますが、雪さんは冷静に、そして穏やかに笑いながら
「ううん、連絡はしない、居場所も教えない」
ときっぱり断ります。
「冷たいなあ」
と多くの毒親持ちが罪悪感を刺激されて苦しむ言葉をかけられても全く動じず
「そうだね、でも自分が壊れちゃうから」
と再度きっぱりと断ります。
なかなかここまでいけないのが生身の人間だけど、雪さんがこうできていることに救われる仲間は多いだろうなあ。
漫画は時に良いお手本、希望にならなくちゃね
通話を切り、空を見上げた雪さんは穏やかな幸福を体現したがら
「いい天気だな」
とつぶやきます。
その空は、雲がいっぱいある空。
太陽は描かれないし、雲ひとつない快晴ではない。
良いか悪いか、幸せか不幸せかは外が決めるわけじゃない。
自分が良いと感じられたら幸せなんだよ、というメッセージに私は思えたかな。
雲=不安要素があったって、それは不幸じゃないと考えることもできるのだと。
これが麻薬のような幸せ=刺激じゃなくて(奇しくも、今話題のギャンブル依存症に代表されるもっともっととエスカレートする依存症はドーパミンどばーだかららしい。そういうのじゃないってこと)もっと穏やかで静かな幸せ。
ああ、ここに雪さんが辿り着けて良かったなあと思える良いラストシーンです。
をのさん素敵ですわ!
【2024年の女性キャラ達は】
ここからは完全に後日談。
~雪&リナ~
まずは我らが主人公・雪さんとヒロイン・リナちゃんです。
2024年の二人は沖縄旅行へ。
ここでリナが汗流しながらレンタカーを運転してくれて、雪さんは身をまかせて楽しんでいるのがお互いの不得意分野を練習してる…という暗示なのかなと。
やっぱり描かれるのは作品通してとても大切にしていた海。
最終巻は海と青空だし、こだわっていたんですねえ。
リナちゃんから留奈ちゃんは会社作って上手くいっていること、太陽くんは関西で就職したことなどが伝えられます。
恋愛依存症だったリナの依存度は薄れ、雪さんもぜったい恋しないと決めているわけじゃないけど、という状態らしい。
「次は海外旅行いこうよ、頑張ってお金貯めよう。
留奈も誘ってまた三人でご飯も行こうね」
と笑い合う二人は幸福感に溢れて可愛いこと。
良かったねえ。
~留奈~
留奈ちゃんは二人も雇ってコスメを売る会社を経営していました。
髪が伸びてファッションも私が好きな系統のをまた着ていてすごく嬉しい
復学した時はショートにしてスポーティーファッションになってましたよね。
ちゃんとお金と未来を現実的に危機感を持って考えている留奈ちゃんの頭の中は相変わらず大変そう。
いやーでも二人も雇用して経済回してるの本当にエライと思う!
投資家さん?からの連絡にビクッと一瞬なったりしてて、こりゃ悪夢見るタイプだなと思ってしまったよ。
留奈ちゃん頑張っててカッコよすぎる。
~彩~
留奈ちゃんの会社に投資した男性が指名しているお姉さんが彩さん。
お姉さんキャバって言ってましたよね。
源氏名は彩菜から昔の彩華に戻っています。
仕事が上手くいっていて健やかで幸せそう、どのコマもとっても綺麗です。
韓国で切開リフト(美容整形)を受けに行く、とお客さんにけろっと話していて実に晴れやか。
喜ばせるのとかわすのが絶妙。
良かったなあ。
そうそう、彩さんといえば人気投票のコメント欄で彩さんファンの方が
「彩派だけど。
留奈の何が悪いの?
仕事頑張っていただけだよ。
彩なんか何の罪もない男を騙して大金盗ってたんだぞ。
それでも私は彩が一番好き」
と書いていたのを私はすごく覚えている(笑)。
(最終人気投票は、コメントの一番最初に書いた名前のキャラに票が入る仕組みでした)
コメント欄の印象だけど、彩さんのファンは清清しくて男気ならぬ女気を感じる方が多かった。
留奈ちゃんのファンは多くを語らない人って感じで。
~優愛~
まさかの乙女七星くん再登場。
新しく働いているお店の初回客が優愛でした。
相変わらず優愛の美しさの描き方が特別丁寧で、ああ美少女として描いてるなあとしみじみ。
でも二の腕にまで切り傷がビッチリ出来ていて、優愛が今も…いや昔以上に不幸なのがしっかりと示唆されている。
七星くんじゃないホストを指名して連絡を取り合ってもため息が出ていて全く嬉しくなさそう。
かつて萌ちゃん・ハルヒ・楓と楽しくこの道を歩いたな…と思い出をキラッキラ回想してもそれを断ち切るように街を歩いていきます。
うーん…。
正直、彼女って最悪の結末を自分が選ぶのが全く不思議じゃないキャラクターで、それがリアルなのは現実を見てもわかるはず。
それでも彼女が生き続けるラストをはっきり明示しているのは、作者=をのさんがものすごく動揺して気に病んでいた
「ゆあてゃに憧れて真似をしてしまった、少なくない少女」
達へのエールなんじゃないかと私は考えます。
生きて!!!って。
一番大切な萌ちゃんも実はすぐ近くにいるし、きっと連絡先も残っているし、優愛の意識を少し変えれば全然違う未来があると思うんだけどなあ。
~江美~
江美さん=エミー=菜々美さん。は変わらずちえママのスナックで元気に働いていました。
未来ちゃんももちろん一緒です。
江美さんは本当にフルアップスタイル(夜会巻き)と細い首~デコルテを隠したドレスが似合う。
オードリー・ヘップバーンも細すぎて鎖骨がコンプレックスだったそうで、上手く隠していたから痩せ型さんには良いんだろうね。
ややダサい前髪は相変わらずですが(笑)。
江美さん、それもう前髪ウィッグのが良いんじゃないの?
ちえママが体調不良でお店に出れないけど、二人がいれば大丈夫だねーと常連さんも安心。
他のホステスさんもいるみたいだし、ちえママ・エミー・未来ちゃん全員に良いことだね。
幸子さんと相変わらず仲良しなのもしっかり描かれていて、実に素晴らしい後日談だと思う。
~萌~
萌ちゃんは素敵な美容師さんになっていました。
常に微笑んで落ち着いていて、本当に素敵なレディーになったよね。
ダイエットしなくても、黒目を大きく見せるコンタクトをしなくても、ボディラインの出ない服でも、ちゃーんと可愛い。
萌ちゃんのお店でバッサリとショートになったお客さんが雪さんでした。
楽しくお話をし、雪さんが人材サービス会社で働いていることなどがわかります。
二人がこの日はいている靴は、歩きやすいぺったんこのスニーカー。
二人の今の生き方・考え方を暗示しているのかなあ。
お会計を済ませて、すごく似合っているよと話してくれる萌ちゃんに雪さんもありがとうを返す。
そして、
「あのさ、前にリナと3人で会った時の私、感じ悪かったよね。
ごめんね」
と過去の行いを謝ります。
これはリナにかつて萌が謝ったのと同じ構図。
そしてリナと同じように今度は萌が
「そんなことあったっけ?
全然気にしないでいいよ!」
と優しさを返します。
メインヒロイン・雪さん、そして明日カノをここまで人気にしたヒロイン・萌さんが笑い合って
「またね」
と別れるのは…良い
雪、リナ、留奈、彩、優愛、江美。
6人のヒロインが今日も歩く=生きていく。
この空の下で。
素敵だね。
【2024年の男性キャラクター達】
なんと、男性キャラの後日談でこの物語は完結します。
いやー連載途中にはありえない展開だな(笑)。
でもそれだけ愛が芽生えたのでしょうね、読者との間に、そして作者との間にも。
~正之~
ぶっちぎりの人気投票第1位だった正之さん。
彼みたいな不器用で不遇だけど頑張る気がある人に幸せであってほしいと願う人が多いのは嬉しいよね。
転職に成功したのか、綺麗なビジネスウェアで同僚男性?と楽しく手作りお弁当を食べています。
左手薬指は見えない構図なんだけど、これはきっとをのさんが
「結婚だけが絶対的な幸せみたいに描きたくない。
でも結婚を願っている人の望みも大切にしたい」
から見る人にゆだねるためにこうなんだろうね。
結婚したか独身か、自分の手作り弁当かお嫁さんの手作り弁当か。
私は断然独身・自作弁当、これから楽しい恋をして…の解釈派!
~檜山~
彩さんにお金を盗られてしまった檜山さん。
ずっとガールズバーのみるくさん(彩さんと同じショートボブ美人。ブレねえなー)に恋をしていましたが、このたびやっとプロのお姐さんとお客さんは恋人になれないと悟ったよう。
うん…まあ…頑張って…。
~沼黒~
留奈ちゃんに夢中だったお金持ち沼黒さん。
また新しいお気に入りの女の子を見つけて同じように高級レストランで外出デート中。
あのね、これ強く言いたいんだけどね。
留奈ちゃんに
「サンローレ…でしょ?」
と言ったのも、この雫さんに
「ミュウミュー…でしょ?」
って言っているのも沼黒さんがブランド名間違えてるわけじゃないからね!!!
漫画でそのままブランド名使えないから変えてるだけですよ。
楓のプレゼントだってディアールだったでしょ。
金と体の続く限り沼黒さんはプロのお姐さんと過ごすのね。
~翼~
みっこさんのお店で相変わらずしっかりと働いている翼くん。
みっこさんは原作も良いけど、ドラマ版で俳優さんの演技が素晴らしかったので推したい。
(楓のバースデーではなく、トラップへやってきた場面)
翼くんはモリモリネイルにリボンファッション、可愛い男の子道を楽しんでいるようです。
まつげもバサバサにしてるらしい。
女装ではない可愛い男の子ヘアメイク&ファッションが良いんだよね。
こういうタイプって現実には多いのかな?
2回しか会ってないにも関わらず、正之さんよりずっと強い雪さんとの絆がある男性キャラクターだったりします。
恋じゃないからこそなんだろうなあ。
~隼人~
留奈ちゃんの元彼・隼人さんはアイドルグループの練習をずっとずっと真面目に頑張れるようになっていました。
良かった良かった。
~ハルヒ&楓~
ハルヒはホストを辞めてバーで働き、楓は二重整形も済ませて同じお店でますます売り上げ絶好調。
ぶっちゃけ仲が悪いのがバシバシ伝わってくる二人でしたが、こうやってライバルじゃなくなると穏やかに話せるのがリアル。
ハルヒは一生可愛い女性に食わせてもらって、楓は優秀な経営者になるんだろうなあ。
どっちも業が深そうですが、因果応報を待つしかない。
~太陽・高木・豪~
社会人になり、全員違う会社につとめていても3人の友情は続いていました。
男性同士の友情も尊いよねえ。
やっぱりこの物語の鍵は友情なんだな。
…。
と、本当にこれでバッサリおしまい。
をのさん、お疲れ様でした。
漫画のキャラクターでも、大好きな人達が幸せに永く生きていってほしいと願わずにいられません