【現実はしょぼくて、ただの人間がいるだけだ】
大人になってみると。
「女の子」
特に日本だと女子高生ですが、ひどいのだと幼女も含まれる女の子に、彼女たちを搾取したくてたまらない悪い大人たちが
「設定盛りすぎ、支離滅裂」
といいたくなる都合のいい妄想・蔑み・そして恐れをつめこんでいるように思える。
悪くてずるくてエロくて、男を誘惑する、みたいな。
どう考えても子どもである彼女たちに手を出したり利用する大人たちのほうが悪くてずるくて誘惑(性的魅力じゃなくて、お金とか承認欲求とかでする誘惑)しているのに、ゲス心・行動を子どもである女の子たちに丸投げしてるのがとても怖いのよね。
男性だけじゃなくて、大人になった女性にも全く同じような
「都合のいいエロくて悪くて誘惑する女の子」
イメージを現実の女の子に決めてかかる人がいるからすごーく怖い。
自分が少女だった頃を思い出せばわかるけど、この国の性教育はほとんど機能していないようなもの。
「なんかよくわからないけど、とても悪いこと」
であると同時に、テレビに代表されるメディアは面白おかしくてっとり早く女体エロで視聴率稼ごうとしていて、わけわからなかったはずなのに、大人になって少女になったら
「女の子は全部性的なことをわかった上で、大人の男を利用するふしだらな存在」
として見ちゃう。
いやいや、かつてのあなたと同じ戸惑う幼い人間なんだよ!!
さくらももこさんのエッセイには彼女が私立女子高に通っていた時代を描いた作品がいっぱいあります。
中学生頃からどんどんメディアや世間の洗礼を受けて変わっていく(女の子も全く変わらないわけじゃなかろうが)同世代の男の子たちを、さくらさんはエッセイで
「どうして男子ってこんなにバカで汚らしいんだろう」
と書いています。
男の子だけでなく世界全てが
「汚くて嫌い」
だと感じていた感受性の強い彼女は美しい絵本や世界の自然を写した写真に癒してもらいながら、
「男子のいない楽園」
である女子高に進学したのだそうです。
いつの間にかさくらさんは
「同級生とマスコミの受け売りである猥談をテンション高くいくらでも話し合う」
ようになって、下ネタギャグが売りだった若きスター芸人・ビー○たけ○さんに夢中になります。
「えっ?
どこで性知識身につけたわけ?」
と思うよね。
答えは
「一切身についてないし、学んでいないまま」
なのだ。
子どもは意味もわからず
「なんか強そう」
「カッコイイ」
「イケテル(古語)」
言葉を覚えてべらべらしゃべりますが、それと同じ。
その証拠に彼女はた○しさんのお決まり下ネタフレーズの意味がわかってなくて、あるときふと
「こういう意味だ」
と知ってしまい大変ショックを受けます。
「た○しはバカじゃないもん、汚くないもん、大好きだもん」
となんか無理な納得をして。
さくらさんのような
「エロくて下品に振舞ってるけど実際は何も知らない」
女の子は学校でもけして少なくなくて、たまーにある性教育授業のときは全員が気まずくうつむいて無言で授業を耐えるシーンなんかが描かれます。
「男の子ってバカで汚い」
と絶望しているけど、他校の男子高校生に強烈な一目惚れをした時は
「彼は他の汚い男の子と違う」
「どうしてこんなに素敵な人がいるんだろう」
と一方的に片想いしています。
言葉を交わしたことすらない、外見がとてつもなく好みなだけの男の子に、無意識に理想を投影しながらね。
(ちなみにこの片想いは彼に彼女がいることを噂で聞いてあっさり終わってしまう)
このアンバランスな、過剰に性的なことを汚い・悪いことにしてしまって、気に入った異性を聖域化してしまうこの感じ。
実は今でもしっかり受け継がれている日本の伝統だと私は思うのよね…。
この中・高校生時代のさくらさんが思っていた
「男の子ってバカで汚い」
を聞いたら、傷ついたりむかつく男の子はたくさんいるでしょう。
それと全く同じことをしているんだと、
「邪悪で誘惑する少女」
像を現実の女の子にあてはめようとする人たちには知ってもらいたい。
搾取した大人が
「俺は悪くない、あの女の子が誘惑したんだ!」
ってもってくの、破綻してるでしょう。
大人と子どもだよ?
なのに日本じゃスタンダードみたいに扱われてしまう悲しさ…。
差別や性愛のタブー視と密接に関わってくる領域のことなので、これ以上は書かないけど、狙われ搾取されやすい女の子たち(もちろん男の子も!)を、私は
「そういうもん」
って見殺しにしたくないのだ。
大人がちゃんと子どもを守れる社会であってほしい。
男の子についても書いた記事あるので、興味がある方はご覧ください。
↓
・男の子・男性の身体がぞんざいに扱われるのが悲しい。
大人になってみると。
「女の子」
特に日本だと女子高生ですが、ひどいのだと幼女も含まれる女の子に、彼女たちを搾取したくてたまらない悪い大人たちが
「設定盛りすぎ、支離滅裂」
といいたくなる都合のいい妄想・蔑み・そして恐れをつめこんでいるように思える。
悪くてずるくてエロくて、男を誘惑する、みたいな。
どう考えても子どもである彼女たちに手を出したり利用する大人たちのほうが悪くてずるくて誘惑(性的魅力じゃなくて、お金とか承認欲求とかでする誘惑)しているのに、ゲス心・行動を子どもである女の子たちに丸投げしてるのがとても怖いのよね。
男性だけじゃなくて、大人になった女性にも全く同じような
「都合のいいエロくて悪くて誘惑する女の子」
イメージを現実の女の子に決めてかかる人がいるからすごーく怖い。
自分が少女だった頃を思い出せばわかるけど、この国の性教育はほとんど機能していないようなもの。
「なんかよくわからないけど、とても悪いこと」
であると同時に、テレビに代表されるメディアは面白おかしくてっとり早く女体エロで視聴率稼ごうとしていて、わけわからなかったはずなのに、大人になって少女になったら
「女の子は全部性的なことをわかった上で、大人の男を利用するふしだらな存在」
として見ちゃう。
いやいや、かつてのあなたと同じ戸惑う幼い人間なんだよ!!
さくらももこさんのエッセイには彼女が私立女子高に通っていた時代を描いた作品がいっぱいあります。
中学生頃からどんどんメディアや世間の洗礼を受けて変わっていく(女の子も全く変わらないわけじゃなかろうが)同世代の男の子たちを、さくらさんはエッセイで
「どうして男子ってこんなにバカで汚らしいんだろう」
と書いています。
男の子だけでなく世界全てが
「汚くて嫌い」
だと感じていた感受性の強い彼女は美しい絵本や世界の自然を写した写真に癒してもらいながら、
「男子のいない楽園」
である女子高に進学したのだそうです。
いつの間にかさくらさんは
「同級生とマスコミの受け売りである猥談をテンション高くいくらでも話し合う」
ようになって、下ネタギャグが売りだった若きスター芸人・ビー○たけ○さんに夢中になります。
「えっ?
どこで性知識身につけたわけ?」
と思うよね。
答えは
「一切身についてないし、学んでいないまま」
なのだ。
子どもは意味もわからず
「なんか強そう」
「カッコイイ」
「イケテル(古語)」
言葉を覚えてべらべらしゃべりますが、それと同じ。
その証拠に彼女はた○しさんのお決まり下ネタフレーズの意味がわかってなくて、あるときふと
「こういう意味だ」
と知ってしまい大変ショックを受けます。
「た○しはバカじゃないもん、汚くないもん、大好きだもん」
となんか無理な納得をして。
さくらさんのような
「エロくて下品に振舞ってるけど実際は何も知らない」
女の子は学校でもけして少なくなくて、たまーにある性教育授業のときは全員が気まずくうつむいて無言で授業を耐えるシーンなんかが描かれます。
「男の子ってバカで汚い」
と絶望しているけど、他校の男子高校生に強烈な一目惚れをした時は
「彼は他の汚い男の子と違う」
「どうしてこんなに素敵な人がいるんだろう」
と一方的に片想いしています。
言葉を交わしたことすらない、外見がとてつもなく好みなだけの男の子に、無意識に理想を投影しながらね。
(ちなみにこの片想いは彼に彼女がいることを噂で聞いてあっさり終わってしまう)
このアンバランスな、過剰に性的なことを汚い・悪いことにしてしまって、気に入った異性を聖域化してしまうこの感じ。
実は今でもしっかり受け継がれている日本の伝統だと私は思うのよね…。
この中・高校生時代のさくらさんが思っていた
「男の子ってバカで汚い」
を聞いたら、傷ついたりむかつく男の子はたくさんいるでしょう。
それと全く同じことをしているんだと、
「邪悪で誘惑する少女」
像を現実の女の子にあてはめようとする人たちには知ってもらいたい。
搾取した大人が
「俺は悪くない、あの女の子が誘惑したんだ!」
ってもってくの、破綻してるでしょう。
大人と子どもだよ?
なのに日本じゃスタンダードみたいに扱われてしまう悲しさ…。
差別や性愛のタブー視と密接に関わってくる領域のことなので、これ以上は書かないけど、狙われ搾取されやすい女の子たち(もちろん男の子も!)を、私は
「そういうもん」
って見殺しにしたくないのだ。
大人がちゃんと子どもを守れる社会であってほしい。
男の子についても書いた記事あるので、興味がある方はご覧ください。
↓
・男の子・男性の身体がぞんざいに扱われるのが悲しい。