鳥まり、参る!

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前時代的、でも立派なおじいさん。

2023年02月23日 | シリアス
【自分を見捨てていい、って心から思えますか?】

※個人の特定を避けるため、フェイクを入れて書いている箇所があります※

「老害」

「男尊女卑」

「差別主義者」

と呼ばれてしまいそうな人たちでも、

「ここは嫌だけど、ここは立派だな」

と思える人も案外いるものだ。

友人のおじいさんはまさにそんなタイプだった。

そのおじいさんは戦中~貧しい戦後を経験した世代で、

「女の子は勉強なんかせんでいい、大学に行かせるのも反対だ!」

「女の子は出しゃばっちゃいかん、議論など以ての外(もってのほか=とんでもない)!」

「男の孫は門限ないけど、女の孫は門限20時!」


等々前時代的なことを言っては孫娘を困らせていた。

じゃあ男の子に甘いかというとそんなこともなく、

「男たるもの、ぐじぐじ悩んだり涙を見せちゃいかん!」

「男が外見にこだわって着飾るなど恥!」

「男なら武道を極めよ、黒帯取るまでゆるさんぞ!」


などなど順調に呪いをかけて、弟くんも苦労していた。

子ども時代は

「行きたくないけど、空手の習い事さぼったらじいちゃんに怒鳴られて叩かれる」

と耐え抜いていたらしい。

孫娘の友人である私にもそんな調子で

「大学に入った?

 親御さんはどういう感覚なんだ、女の子を生意気にさせたら苦労するのはその子自身だぞ」

など言ってきた記憶。

その友人は

「勉強そんなに好きじゃないし、家に近い短大でいい」

と考えて短大卒業して銀行に勤めるようになったのだが、その時点ですら

「こんなに通勤時間がかかる支店に配属させて、なんたる非常識!」

「社会経験だと考えて、だらだら働かずとっとと結婚しなさい」

と言ってたらしい(笑)。

もうこの時点で怒りに震える人もいそうですが、このおじいさんはけしてそれだけの人じゃなかったのだ。

「幼子と女性を最優先にお腹いっぱい食べなさい」

と言っていつも自分は後回しだったという。

私含め孫娘の友達が家にくれば必ず美味しいおやつを出してくれた。

「女子どもは国の宝。

 ダイエットなんて気にしないでしっかり食べなさい」


と。

でっかい中華まん美味しかったなあ…。

そして一番立派だなと思ったのが、幼少期から孫たちにこう教えていたこと。

「もしも敵国に襲われたら、もしも災害が起こったら。

 じいちゃんのことは真っ先に捨てていい。

 もしじいちゃんが老いてぼけて、お前たちに助けてくれと言っても無視して置いていけ。

 女子どもが一番大切なんだ、じいちゃんは自分が助からなくてもぜったいに恨まない。

 悪いなんて思わず生きててくれればいいから」


この考えが正しいかどうかはどうでもよくて、ここまで言えるのはすごいよ。

自分だけがかわいくて

「俺様(アテクシ)に尽くせ!

 お前らが死ね!」

って言ってはばからない人もいるから…一本筋が通ってる人だったといえる。

時代には合わないけれど純粋に次世代を守ってくれていたんだよね。

そこは立派だし、孫たちにも尊敬され愛されるところ。

一面だけじゃ人はわからない…複雑な生き物なのだ。

だからね、

「この人のここはムカつく」

「でも、この人のここは好き」

「ここだけは尊敬する」

って普通にあることなのです。

嫌いなら全部嫌い、好きなら全部好き、にこだわらなくていい。

それが人間だもの…と私は思うな。

同じ前時代的言動でも、根っこが愛や思いやりなのか、ただお題目に使って虐げたいだけか、全然違う。

根っこも注目したいものですね。







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