もう、前のことです。忘れかかっています。
覚えていること(だいたい)を話してみます。
このときは、心療内科(物忘れ科)と整形外科に通っていたころです。
心療内科の診察を受けます。
「○○さん、お変わりありませんか?」
「はい、ありません。以前、自分自身の名前も忘れたことがありました。でも、もう治りました。
治りましたので、薬は飲みません。」
「薬は、飲まれた方が。・・・」
「いえ、薬を飲むと頭がぼんやりします。吐き気もします。だから飲みません。」
「そうですか。・・・」
ここら辺の詳しいところは忘れてしまいました。
そして、診察室から、兄は退出。
先生と私で、
「お兄さんが、診察を拒まれているので、こちらとしては、できることはありません。薬も飲んだり、飲まなかったりする
のは返って、よくないので、出しません。今後のことは、ソーシャルワーカー、ケアマネージャーさんと相談して行ってください。」
こんな具合で、心療内科の通院は一旦終わりとなります。
そして、別室で、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、本人、私の4人で話し合いになります。
別室の前まで行って、何を思ったのか、兄が部屋に入る直前暴れだします。
「俺は、もう、通院しない。治ったんだから」
「分かったから、分かったから、まず、この部屋に入って、お話しましょう!」
「うるさい!、話し合いなんてしないぞぅ。」
正面に、ソーシャルワーカー(女性、妊婦さんです)に向かって行ったかと思ったら、廊下の壁に向かって思いきり、
飛び蹴りです(昔のキックボクシングの飛び蹴りみたいです)。
みんなで、妊婦(ソーシャルワーカー)さんをかばいます。そして、暴れる兄に止めに入ります。
「わかったから、暴れないで、落ち着いて、落ち着いて、話し合いもしなくていいから」
そして、話し合いは、兄抜きの3人で行います。今後について。
話し合いが終わって、出てみると、いません。
どうしたんだろう?
探しまわりますが、見つかりません。もしかしたら、ひとりで帰ったかもしれない、どこにも行くところがありませんから。
帰って、いなかったら、連絡するということころに落ち着いて、帰ります。
家に着くと、帰っています。聞いてみると、タクシーで帰ってきたのだそうです。
ソーシャルワーカー、ケアマネージャーに連絡します。みんな心配して頂いています。
「お騒がせしましたが、やっぱり家に帰ってきていました。ありがとうございます。」
「なにかあった時は、連絡してください。相談にのりますから」
「はい、わかりました。よろしくお願いします。ありがとうございました。失礼します。」
こうして、1回目の心療内科の薬を飲むのは終わりになったのでした。