職人さんです。
今日から、屋根のリフォーム、塗装の開始です。
昨日電話があり、今日の9時か10時ころから始めたいとの話がありました。
それで、出かけるかどうか、ぐずぐずいていたのです。
来たのは、12時半。
ひとりです。
今日はひとりでするのかなぁと思ってしまいです。でも、ひとりでは大変だろうなぁ、と。
初日です。まずは高圧洗浄です。高圧洗浄機を使って屋根を洗うのです。
私は、2階の部屋で、読書することにします。
本を読んでいると、話声が。かすかに聞こえます。なにか説明しています。もう一人の声が、おじさんではない?みたいです。
仕事は、仲間の職人さんに手伝ってもらっています、と聞いていたので、彼より年上の職人さん、おじさんを想像していたのです。
でも、若い声。なんとなく、女性?
声が小さくて、はっきりしません。
外を見ると、ちょうど前方の屋根の上にふたりいます。顔は見えません。フードをかぶっています。
本を読んでいても、ちょっと気になります。
また、本に目を向けますが、声がします。女性っぽい、それも若い声です。これにつられて、外を見ます。
顔はやっぱり、フードに隠れて見えません。
気になりながらも、読書を続けます。
時間が経過して、
「ピンポーン」
だれだろう?
塗装屋さんかな?あ、まだ、仕事してるし、そうだ、帰ってきたんだ。
「ただいまぁ」
「お帰りなさい」
「すぐ、出かけたい?」
「行ぐべ」
外出(近場の温泉です)することにします。
もう、4時です。日暮れが近いです。
ここで、思いました。
チャンス到来です。
もう一人の正体が、わかるかもぉ~。
2階へかけ上がります。
ちょうど、廊下の窓から、ふたりが寄り添って、窓の外をよぎるのが見えます。
窓を開けて、
「すみませぇ~ん!」
ひとりが振り返ります。助手です。
あれ、あれぇ、かわいい女の子です。もちろん、成人式のすんだ女性でしょうが!?
こちらが、仕事仲間?奥さん?妹?でしょうか。
「あぁ、びっくりした」
「すみません、ちょっといいですか」
外出する旨を伝えて、外出です。
それにしても、かわいいです。夕方だから、フードをかぶっているから、かわいく見えてのでしょうか?
そうではないでしょう!?
かわいいのです。
今度チャンスがあったら、聞いてみようっと。
あんなにかわいい助手となら、張り切って仕事できそうです。男なら、きっとそうです、と思います。
今日、初めて読んでくださった方、今日は珍しく5回目です。
興味が沸いたら、前のも読んで頂けるとうれしいです。