池袋の東京芸術劇場プレイハウスで、ねじまき鳥クロニクルをみてきました。
角川春樹氏の原作は読んでいないので、わかるかどうか心配な部分もあったのですが、実際に見たらそんな心配はどこへやら、舞台に引き込まれてしまいました。
なんというか、精神的な観念的な舞台というか。
静謐だけれど奥底には感情のうねりが・・・能のような雰囲気を感じました。
台詞はあるのですが、それ以上にコンテンポラリーダンスのような、パントマイムのようなパフォーマンスが心の内を表現している感じがとても面白かったです。
歌も音楽もあります。
が、進行にはあまり影響なく、時折挟まれる栞のような感じ。
舞台セットも動きがあったり(伸びるテーブルとか面白かった)、大きな白い布とか、人が出てくるソファとか、シンプルでありながら意表をつく感じがとても面白かったです。
出演者の方も、動きが体操の選手かと思うほどで凄いなあと思いました。
特に主人公を演じる成河さん、渡辺大知さん、二人で一人を演じるので、動きがシンクロしてたり普通の演劇とは違う動きにびっくりでした。
音楽は大友良英さん、生演奏でした。前衛ポップって感じ?
演劇とコンテンポラリーダンスパフォーマンスの融合的な面白さの舞台でした。
原作 村上春樹
演出・振付・美術 インバル・ピント
脚本・演出 アミール・クリガー
脚本・演出 藤田貴大
音楽 大友良英
出演(演じる・歌う・踊る)
成河/渡辺大知
門脇麦 大貫勇輔 徳永えり 松岡広大 成田亜佑美 さとうこうじ 吹越満 銀粉蝶 他