今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

ねじまき鳥クロニクル

2020-02-22 17:54:00 | 日記・エッセイ・コラム


池袋の東京芸術劇場プレイハウスで、ねじまき鳥クロニクルをみてきました。

角川春樹氏の原作は読んでいないので、わかるかどうか心配な部分もあったのですが、実際に見たらそんな心配はどこへやら、舞台に引き込まれてしまいました。

なんというか、精神的な観念的な舞台というか。
静謐だけれど奥底には感情のうねりが・・・能のような雰囲気を感じました。

台詞はあるのですが、それ以上にコンテンポラリーダンスのような、パントマイムのようなパフォーマンスが心の内を表現している感じがとても面白かったです。

歌も音楽もあります。
が、進行にはあまり影響なく、時折挟まれる栞のような感じ。

舞台セットも動きがあったり(伸びるテーブルとか面白かった)、大きな白い布とか、人が出てくるソファとか、シンプルでありながら意表をつく感じがとても面白かったです。

出演者の方も、動きが体操の選手かと思うほどで凄いなあと思いました。
特に主人公を演じる成河さん、渡辺大知さん、二人で一人を演じるので、動きがシンクロしてたり普通の演劇とは違う動きにびっくりでした。

音楽は大友良英さん、生演奏でした。前衛ポップって感じ?

演劇とコンテンポラリーダンスパフォーマンスの融合的な面白さの舞台でした。

原作 村上春樹
演出・振付・美術 インバル・ピント
脚本・演出 アミール・クリガー
脚本・演出 藤田貴大
音楽 大友良英

出演(演じる・歌う・踊る)
成河/渡辺大知
門脇麦 大貫勇輔 徳永えり 松岡広大 成田亜佑美 さとうこうじ 吹越満 銀粉蝶 他






内藤礼 明るい地上にはあなたの姿が見える

2018-10-14 09:29:08 | 日記・エッセイ・コラム



10月6日(土) 現代美術家 内藤礼さんの個展に行ってきました。

水戸芸術館現代美術ギャラリー
「 明るい地上にはあなたの姿が見える 」

彼女の過去最大規模となる個展ということで、ぜひ行きたいと思い、水戸まで出かけました。
一昨年、瀬戸内海の豊島にある豊島美術館に行った時、その空間に凄く感動したのですが、その空間を作ったのが内藤礼さんということで、ぜひ行きたかったんです。

水戸芸術館は水戸駅からバスで10分ほど。

自然光だけの会場
4室が縦に並んでいて、そこを貫くように進んで行きます。
まず、最初入ったところに母型という作品が

小さな点みたいな透明なスフレビーズが宙にたくさん浮いている
細いテグスで吊るされてるんですね。
周りの壁が白いこともあり、見る位置によってビーズが見えたり見えなかったり。

この浮遊感がなんというか
無重力感ともいうべきか

ここはどこ?
私はだれ?

自分の着地点、居場所がふっと飛んでいってしまうような、、、そんな感覚

部屋を進んで行くと窓のない部屋とある部屋を交互に通り抜けることになるんですが、自然光だけなので、日光の加減で微妙な影ができたり、何度も巡りたくなるそんな空間でした。

特に第3室
上部にガラスの三角屋根があり、そこから光が柔らかく差し込んでいて、どのあたりからかは分からないけれど、とにかく上の方から白い細い糸が垂れ下がっているんですね。
これが全然見えない
プログラムにはそこに作品があることが示されているのに、どんなに目を凝らしても見えなかった。
昼前に3巡したんですけど目にすることができず、自分の目が悪いせいだ、ということにして先にすすみました。

で、一旦会場を出て、お昼を食べて再入場してまたそこに行ったら…見えた!
天空から垂れる1本の蜘蛛の糸
あやふやで不確かで頼りなげな…
でも確かにありました。


光の具合だったかもしれない
でも一番違っていたのは自分かもしれない
空間を感じたから見えたのかなと思いました。

多分誰にも分からない自分だけの感覚のような気がします。

午前中に見た時は、最初はこれは何だろう、とか、こうなってる意味は何?とか、探りながら分かろうとしながら見ていて、かなり疲れました。
一回外に出てボーっと考えていたら、ふと、あの空間全体を感じればいいんだ、と思ったんです。
空間に身を任せるというか。


そしたら凄く心地よくなって、ずっといたくなりました。
不思議ですね。

時間によって光が違うし、それによって吊るされている白い風船とか小さな鈴が白い壁に揺れる淡い影を落とす…

人工の光や区切られた空間に慣れた身が、一瞬解き放たれるような感覚になりました。

いつかまた豊島美術館に行きたいなあ…












アレサ・フランクリン 死す

2018-08-21 21:13:47 | 日記・エッセイ・コラム
アレサ・フランクリンが亡くなった。
享年76歳でした。

意外と若かったんだ、というのが最初の感想でした。
もっと80歳とかいっているんじゃないかと思ってました。
私がラジオでいろいろ洋楽を聞き始めたとき、アレサはもうソウルの女王でした。
イメージではそのころから大御所という感じでした。

好きだったのは「チェイン・オブ・フールズ」
今みたいにPVなんてないし、ラジオから聞こえてくる歌声で感じるだけだったけど、カッコいいなあと思って聞いてたんですよね。

代表曲に上げられる「リスペクト」はオーティス・レディングのカヴァー曲です。
オーティスは「アレサに盗られた」と言ったそうだけれど、それは凄い誉め言葉なんだと思います。

アレサのヒット曲にはカヴァー曲がいっぱいあります。
ローリング・ストーンズ、ビートルズ、サイモンとガーファンクルなどなど
どれもが自分のスタイルになっていて、そこが凄い。

基礎というか芯にゴスペルがしっかりあるから何を歌っても力強くてパワーがあったんだと思います。


映画「ブルース・ブラザース」にも出ていて、「Think」を歌ってましたよね。懐かしい。
その時も確か「意外と若いんだ」と思った記憶が(苦笑)
聞き始めた時から私には大御所というイメージだったので、もっと年配だと勝手に思っていたんです。
ソウルの女王に食堂のおばさんなんかやらせて…なんて声もあったような(笑)
そういえば、ジェームス・ブラウンも、ジョン・リー・フッカーも、レイ・チャールズも、キャブ・キャロウェイももういない。
みんな天国ですね。なんだか寂しい。



どうか安らかに。
素敵な歌をありがとう。


お引越し

2014-10-09 14:32:01 | 日記・エッセイ・コラム
すごーくお久しぶりの更新です。
6月から約3か月放置状態で、申し訳ありません。

仕事が忙しいのと、あれやこれやで…

夏休みに椎間板ヘルニアを患い…
でも、海外旅行に出かけ…
あっという間にもう10月です。

あっきー関連では、「I Sing~」のコンサート、
岩谷時子メモリアルコンサートに参加

少し心を入れ替えて頑張るぞ!っと…
と思ったところに、プロバイダからブログサービス停止との連絡が…


今引っ越し登録をしたところです。


どうなるかわかりませんが、少し形が変わるかもしれませんが、
これからもよろしくお願いします。










大浮世絵展とちゃんこ

2014-01-27 17:54:28 | 日記・エッセイ・コラム




24日に大相撲を見に行ったのですが、その前に寄ったのが


こちら



国技館のすぐ隣の東京江戸博物館
前から行ってみたい、と思っていた所です。


今は大浮世絵展を開催中、ということで、相撲も楽しみだったけれど、
こちらも凄く楽しみにしていました。

今回の展示は解説によると浮世絵の教科書的な展示内容とか。
浮世絵の初期、黄金期から明治、大正時代のものまで網羅的な展示でした。


印象的だったのは、やはり、歌麿、写楽、北斎、広重です。
ごく一般的やんと言われそうですが、やはりこの目で実物を見ると、
インパクトが違います。

普段見ているものは映像だったり、印刷物だったりするわけですが
実際に見てみると、色の鮮やかさ、線の丁寧さ、描写の細かさなど、
びしばしと伝わってきて、見ていて飽きがこない。

構図も凄いと思います。
小さくても迫力あるし。
やっぱ生は違う。

ただ、展示替えがいくつかあって、見られない作品もあったのが残念。
国芳の作品がもっと見たかったなあ。
見返り美人も。
国芳のは名古屋が多いんですよね。


月岡芳年の「芳流閣両雄動」というのも見たかった。
構図がカッコいいんですよね。
その代わりに今回展示があったのは広重の「月に雁」
これもカッコいい!
センスの良さに眩暈がしそうです。


Photo_2






金曜日で平日でしたけれど、かなり混んでいて見るのに時間がかかりました。
疲れた~
土日だともっと混むのでしょうねえ…


で、その後3時くらいからお相撲見て、終わった後は当然のごとくちゃんこです(笑)
予約していたのですが、場所中のせいかどこも混んでいたので、予約していてよかった~


国技館に近い「照国」へ
しょうゆ味ちゃんこ、おいしかった~
ごっつぁんでした(笑)
江戸情緒満喫の1日、楽しかったです。


Photo