帝国劇場 モーツァルト!
6月27日 (水) マチネ
出演:古川雄大 平野綾 和音美桜 涼風真世 山口祐一郎 市村正親 他
新演出、舞台装置も一新、全体的にポップに明るくなった感じでした。
舞台を囲むようなアトリウム状の電飾が稼動式になっていて、場面場面で上下左右が動きます。演出の小池先生が好きな動かし方だなあと思いました。
上の部分が下がってくるとそこには譜面が描かれています。電飾部分が5線譜になっているんですね。
舞台セットは松井るみさん。
盆の上にドンとピアノの形のものがあって、それが回ることによって場面転換していく、というこちらも松井さん得意の形ですね。
パンフレットを読んだところ、ピアノではなく、ハープシコードだそうで、蓋の部分が上下して閉じたり開いたり。開いた蓋のところにいろいろ映像がマッピングされたりして、とっても効果的でした。
余談ですが、「ロックオペラ モーツァルト」も松井さんの舞台セットだったことを思い出しました。ぜひまた再演して欲しい。
舞台ににドンとセットがあるので、今までより舞台が狭くなった感じですが、その分、オケピットの上の部分を半分くらい塞ぐ形でエプロンステージ(宝塚でいうところの銀橋)が設置されていました。
曲にも変化があって、ちょこちょこっと短くなっていたり、無くなってしるシーンもあったり。
ナンネールが買い物に行く市場の場面とか短くなってしまってちょっと残念でした。
あそこ好きだったのになあ…
でも、追加になった場面もあって、それは良かったかな。
今回初ヴォルフ役の古川雄大さん。
いや~イケメンでモデルのようなビジュアルでした。
歌は高い部分が出しずらそうなところがあったけれど、全体的にはとてもよかったと思います。
優しさがある歌いっぷりだなあと思いました。
パパ役の市村さん。ますますの貫禄、そして深いお芝居。歌もきっちり歌って初演から変わらず歌声を維持しているのは凄いと思います。尊敬。
コロレド大司教は山口祐一郎さん。
相変わらず凄い存在感。おトイレシーンが無くなったのはちょっと寂しいけれど、新しくヴォルフと対峙する場面が増えてよかったです。
声もかなり復活されてるみたいで嬉しかったです。
ナンネール役の和音美桜さん
美しい声、しっかり者のお姉さんという感じがぴったり。
シカネーダー役は遠山裕介さん。ダンスも歌も上手い。動きが綺麗とっても綺麗でした。
コンスタンツェは平野綾さん
安定の上手さですね。
男爵夫人は涼風真世さん
キラキラとした男爵夫人。声もはっきりして美しい。星金のとき、ヴォルフを見て歌うところが好きです。
今回のリニューアル、全体のテンポが速めになった感じで、舞台も明るくカラフルになって、以前のような重々しさがちょっと影を潜めてライトな感じになったなあと思いました。
どっちも好きかなあ。
もう東京公演は終わってしまうけれど、大阪、名古屋と続きますね。
市村さんはじめ皆さん、体調には気をつけて頑張ってください。
ところで、この公演が終わった後、帝国劇場がリニューアル期間に入るのですね。
ロビーとかトイレとか新しくなるみたいですね。
楽しみ。