今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

ゾロ ザ・ミュージカル

2011-02-20 22:38:04 | musical
Zorro_main_2






ゾロ ザ・ミュージカル を見てきました。面白かった!楽しかった!
凄く、凄く熱い舞台でした!2月19日(土)12:30
日生劇場

演出:クリストファー・レンショウ
音楽:ジプシー・キングス

ゾロ/ディエゴ  坂本 昌行
ルイサ   大塚ちひろ
ラモン  石井一孝
イネス  池田有希子
ガルシア 我 善導
アレハンドロ総督/老ジプシー  上條恒彦

スタッフはロンドン公演そのままのスタッフのようで、特に演出とかが、日本の演出家にはない、立体的というか、歌舞伎でいうところの‘けれんみ’たっぷりで、凄く面白かったです。
舞台セットも高さがあって、動きがあって、見てて飽きない。
火も出ます。ゾロの「Z」の字が火で書かれたり、ジプシーの歌のところとか。
あと、スタント。ゾロが出てくるところが、舞台のあっちこっちからロープに釣り下がって飛んでくるんですね。ターザンみたいに。
日本の演出家ではあまり無いですよね、こういうの。
ルイサを助けに7人のゾロが出てくるところも、違和感なくて面白かった。

音楽がジプシーキングスで哀愁漂うメロディと力強いリズムで、血が沸き立つよう。ノリノリというか、熱い~!
ダンスはフラメンコです。ダンサーさんにスペイン人の方たちが半分くらい入っていて。迫力が凄い。
しかもイケメンさん多くて眼の保養ばっちり(爆)


主役の坂本昌行さん。初めて観ました。
凄くよかったです。
テレビで見るより、ずっと存在感があって輝いてる。
歌も声がよく出ていて、上手いです。
‘ジャニーズ’というレッテルがあって、どうしても先入観に囚われてしまうけれど、いい意味でその観念を裏切ってくれる人ですね。
ジャニファンだけでなく、もっと、一般のミュージカルファンに観てもらえるといいなあ。

敵役のラモンが石井一孝さん。
歌のソロが無いのが残念。
狂気に走る怖さと自分を見失う滑稽さのバランスが上手い。
フィナーレのフラメンコもカッコよかった。

ジプシーの姉御、イネスが池田有希子さん。
迫力ありました。歌って、踊って、存在感があって素晴らしかったです。
アワ・ハウスとナインと観たけど、今回の役が一番貫禄たっぷり。

出演者がみんな適材適所、実力者揃いで見ててストレスが全然ありませんでした。

オーケストラはなく、ギター中心のバンド編成で、特にスパニッシュギターの方が出演者として舞台上で演奏していて、とてもよかったです。


心に残るスパニッシュギターの音楽と、情熱的なフラメンコと、カッコいいゾロのアクションと、凄く楽しいエンタテメントでした。
また、ぜひ、再演希望!って、気が早いかな(爆)


それと、「ゾロ」というのは「狐」のことだったんですね。知らなかった。
























ゴッドスペル

2010-12-27 00:28:15 | musical



ミュージカル「ゴッドスペル」
シアタートラム
2010年12月22日 19:00
出演
山本耕史、内田朝日、原田夏希、福田転球、明星真由美、中山真美、上口耕平、桜井美紀、MY A FLOW,松之木天辺、飛鳥伊井みや、長谷川富也
演出
山本耕史


22日夜の部を観てきました。
26日、今日が千秋楽です。きっと盛り上がったことでしょうねえ、と思いつつ、感想を書いてみたいと思います。

初演は1970年、ということで、ジーザス・クライスト・スーパースター(jcs)とほぼ同時期。というよりjcsより5ヶ月ほど早いそうです。
ストーリーは特になく、聖書「マタイの福音書」からのエピソードで進行し、キリスト、ジーザスの生涯が演じられます。

出演者がエピソードに応じていろいろな役柄を演じていくので、ほとんど全員出ずっぱり。その都度、エピソードの中の役になって、歌います。
通しのストーリーがないので、歌の力でグイグイと引き込んでいかないと、ちょっとだれるかなあ…と。
その点、歌の力のある人とそうでもない人で場面の緊張感、盛り上がり感に差が出てしまう。
みんな上手かったけれど、特に明星さん、中山さんが凄く良かったです。
ゴズペルソングの力強さが出てて、聞いてて熱くなりました。

山本耕史さんは主演と演出。
実は「陽炎の辻」の坂崎磐音役でちょっとクラッときまして(爆)
思わずポチッとチケットを取ってしまいました。

ジーザス役はぴったり、というか。白いイメージが違和感なく似合ってしまう。持って生まれた雰囲気でしょうか。
時に手品などしながら(笑)、和やかに若い出演者を引っ張っていて、なかなか貫禄あるなあ、と思いました。
彼の年齢がそのまま芸歴年数でもあるとか。うわわ…さすが~というか、凄い!
ただ、声の調子がイマイチのようでちょっと残念でした。
最後十字架で死ぬ場面は、どうしても「shiroh」を連想させられた。
ああ、shirohが観たい!と思ってしまいました。

と、いうより、山本くんには劇団新感線にぜひ、出てもらいたいなあ。
全体的にとても若々しい舞台でした。
























宝塚版 ロミオとジュリエット

2010-09-14 10:00:53 | musical



先月8月23日、博多座で見てきました。
宝塚版ミュージカル「ロミオとジュリエット」

原作/ウィリアム・シェイクスピア
作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池修一郎

ウィーン・ミュージカルコンサートでルカス・ぺルマンくんとマジャーン・シャキちゃんの「リーべ」のデュエットが素敵だった、あのフランス産ミュージカルの日本初演です。
残念ながら東京での公演はない、ということで、大分にいる妹にも会いたいし、夏休みということもあって、博多まで足を延ばしてきました。

暑かった~!!


宝塚星組、瞳子さんが卒業したとはいえ、懐かしい顔がいっぱいあって、楽しかった。
主演の二人、そして周りの配役もみんなスラリとして見目麗しい。
衣装も豪華で宝塚らしい舞台でした。
曲は、もう、いいのは判っているのでして。
日本語に訳されているので、ちょっと雰囲気は違うけれど、曲の良さは素晴らしい。
「リーベ」は「エーメ」になってた。元がフランス語だから…当たり前か。

見て思ったのは、もし、もし、宝塚以外の舞台でやることがあったら、ロミオはぜひ、あっきーで!!!
ぴったりだと思います。
ロンドン版のCD聞いたときから、ずっと思ってたんですよね。
ジュリエットは新妻聖子さんあたりがいいなあ…
…なんて、妄想が広がります。。。
あっきー、モン吉さん、営業して~(爆)

そして、この宝塚版ロミオとジュリエットは次回雪組公演で東京でもやることになりました。
主演の音月桂さんは宝塚版「モーツァルト!」主演の噂もあったと記憶してますが、これになったんですね。
楽しみにしてます。




















キャンディード

2010-06-20 11:27:05 | musical
201006190029000_3


帝国劇場
ジョン・ケアード版 ミュージカル「キャンディード」

見て来ました。
面白かった!

キャストは

市村正親  ヴォルテール/パングロス
井上芳雄  キャンディード
新妻聖子  クネゴンデ
村井国夫  マーティン/トドロック男爵
坂元健児  マキシミリアン
阿知波悟美 老女
駒田 一   カカンボ
安崎 求   ヴァンデルデンデュール
須藤香菜  パケット



ステージには舞台床に大きな円が描かれてあって、序曲が始まると二重になったその円の上の部分が持ち上がっていって、宙に浮く感じになります。舞台上には下と上に二重の輪ができて、その間でストーリーが展開する。
床の円のところが道になったり、国境になったり…
ヴォルテール役の市村さんが最初その輪の中心にいて、出演者を操っていく…みたいなオープニングでした。












セットはほとんど無く、場面によって箱がでてきたり、その箱から布が出てきて上に向かって上がっていって室内を現したり、船の帆になったり、とってもシンプルだけどスタイリッシュで素敵な舞台でした。
床の照明とかもとっても綺麗だった。席が2階だったので、全体が良く見えてとてもよかったです。


ストーリーは前に見た宮本亜門氏演出で晃教くんが主演した舞台と、場面の順番が違ってたり、歌も印象がかなり違ってて、どっちがどうと比較はできないけど、亜門版よりも私は判りやすかったです。
歌詞がわかりやすかった、というのもあるし、クラシック畑の人とミュージカルの人が混合で出ていた亜門版と違って手堅いミュージカル畑の出演者でまとめている、ということで歌の技術力にバラつきがなかった分、とても聞きやすくて安心して見られたと思います。


プログラムを読んだら、ケアード版では原作の詩を補足したり、少し改定しているのですね。補足詩のスタッフにはスティーブン・ソンドハイム氏の名もあり、かなりスタッフが充実しているな、という印象。それだけ、細心の注意をはらったんだなあ…と。
「キャンディード」という作品がそれだけ深い意味を持つ作品であり、また、時代の違いを認識しつつも現代の観客をも引き込むための努力というか、配慮を凄く感じました。


市村正親さんはヴォルテールとパングロス先生の二役。
ヴォルテールが進行役なので、ほとんどいつも舞台上にいます。でも、歌が少ないのがちょっと残念。喋りっぱなしでご苦労なことです。ケアード氏の強い信頼感があるんでしょうね。市村さん、お疲れ様~そして頑張れ~

キャンディード役は井上芳雄くん
衣装は白一色で楽天主義を信じて疑わない純真な雰囲気。青年らしい熱血な感じも上手く出ていて、よかったと思います。どうしても、キャンディードというと、私は晃教くんを思い浮かべてしまうんですけど、あっきーは‘少年’、井上くんは‘青年’って感じでしょうか。
例えば、あっきーの時はクネゴンデとのラブシーンとかちょっと幼い感じだったけど、井上くんの場合は納得って感じ。ただ、当時の年齢もあるから、今だったらどうかな。相手役のこともあるし。でも、あっきーが持ってる少年っぽさがやはりあると思うので、井上くんとのイメージの差を改めて感じました。


クネゴンデは新妻聖子さん。
はい。素晴らしい歌唱力でしたよん!あっきーと見てみたかったなあ!(よっしーゴメン)「着飾って輝いて」のアリア、技巧だけに走るのではなく、きちんと演技の中で歌ってるので、リアリティがありました。コケティッシュな雰囲気も良く出てたし、ピッタリだったと思います。

マクシミリアンは坂元健児さん。
雰囲気がもうそれっぽくて面白かった(爆)、こういう雰囲気も出せるんだ、って。どうしても亜門版の時のガガンボのイメージがあって、配役見た時は意外な気がしましたが、よかったです。


老女は阿知波悟美さん
凄く納得できる「老女」でした。全然違和感なく、お尻がかたっぽの話の場面が見られました。というか、引き込まれてしまった感じ。「すぐに馴染むもの」の場面もダンスも上手で役者っぷりを堪能させていただきました。

後、村井国夫さん、安崎求さん、駒田一さんなど、ベテランがしっかり固めて、ほんとに手堅い布陣だなあ。パケットは東宝アカデミー出身の須藤香菜さん。これから東宝の舞台での活躍、期待したいと思います。


比較はできない、と言いつつ、でもしちゃってる自分がいるのですが(苦笑)
大雑把に言うと
亜門版は「大項目」、ケアード版はそこから落とし込んだ「中項目」から現実的な「当年度目標」みたいな…
変な例えでごめんなさい。今職場で自己点検評価やってるもんで(爆)

判りやすい「歌」とその歌詞、ケアード氏演出の群集の動かし方の上手さ、出演者の実力の確かさ、などなどが、どんなに悲惨な状況でも全てが最善と考える人間の愚かさ、滑稽さを描く「キャンディード」という荒唐無稽に思えるストーリーに現実感を与えることに成功していたと思います。

実は…
帝劇でやるにはちょっとどうなのかなあ…などと不届きにも判った風なことを思ってしまって、申し訳ない(爆)
見てよかったです。
オーケストラは塩田さんの指揮。舞台奥にありました。素敵な音楽を楽しく演奏してました。もう少し編成が大きければよかったなあ…





















マテの「This Is The Moment」

2010-03-14 09:36:53 | musical
今週末は土日とも、昼は市村正親さんの「それぞれのコンサート」、夜は「フランク&フレンズ コンサート」
青山学院のアッキーも気になりつつ…
何故かこんなことになっております。実は来週も(爆)

「それコン」「フラコン」とも出演者が被ってて、鹿賀さんの「それコン」に出ていた田代万理生くんとか、井上くんとか、瞳子さんとか…
そっくりそのまま移動ですか?みたいな(笑)


「フラコン」は、1部はミュージカル「MITSUKO」からのコンサート、2部はフランク・ワイルドホーン氏の作品からの曲をゲストが歌う、とっても楽しい、そして素晴らしいコンサートでした。
今日はもう行かなくてはいけないので、あまり詳しくは書けませんが、瞳子さん、とっても良かったし、他の方々も素晴らしくて…
とにかく感動でした。

しかし、1番のトピック
それは鹿賀さんが「それコン」出演のため、「This is the Moment」はマテが歌ったこと!
ひゃ~、迫力!良かった!
マテ自身もこの曲を歌えたことが凄く嬉しい、と言ってました。
髪も少し短くなって、体もちょっと細身になって…う~ん、やっぱり素敵!
「MITSUKO」では夫のハインリヒ役。これがまた渋くて…って、もうデレデレモードです(笑)
瞳子さんとデュエットもあって、堪能させていただきました。

ワイルドホーン氏も言っていたけど、とっても質の高い素晴らしいコンサートだった。
外交辞令かもしれないけど、でも、井上君はじめ、笹本玲奈さん、田代万理生くんと若手の歌唱力も凄かったし、マルシアさん、マテ、瞳子さん、そしてアンサンブルの方たち(なんと、佐山陽規さんが!)も素晴らしく、ほんとに歌、曲の良さを堪能しました。
井上くんがドイツ語で歌った歌もカッコよかった。


という訳で、「それコン」「フラコン」とも今日が東京千秋楽。
行ってきます!