今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

五月大歌舞伎 十八代目中村勘三郎襲名披露

2005-05-22 20:38:49 | kabuki
歌舞伎座 中村勘三郎襲名披露公演 昼の部に行って来ました。
3月、4月と続いた襲名披露も今月で終わり。
チケットはもちろん取れていないので(泣)、いつもと同じように幕見です。
すごい人で2時間待ってようやくなんとか座れました。

菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 車引(くるまびき)
配役が超魅力的! これが観たくて行ったようなものかも。って勘三郎さんに失礼ですね、ごめんなさい。
でも、でも 桜丸が七之助、梅王丸が勘太郎、そして松王丸が海老蔵とくれば誰だって血が騒ぐってもんでしょう。
桜丸七之助君は美しく華奢で綺麗。宝塚でいえば朝海ひかるさんのような感じかも。
梅王丸勘太郎君はきりりとして力強くなんと姿のよいこと!見得も決まってる!足腰の入り方が鍛え抜かれている、という気がします。
そして松王丸の海老蔵さん、風格が出て来た感じ、っていうかちょと太めになった?もう少し顔とか痩せたほうがいいかも。でも声がなかなか素晴らしい。存在感というか華やかさはやはり天性のものですね。
3人揃って見得切るところはほんとに眼福ものでした。

芋掘長者(いもほりちょうじゃ)
三津五郎さんという踊りの名手がコミカルな芋掘踊りを踊る、というところが見どころ。
なんだかほんわかした、楽しい舞台でした。
やはり上手い人は踊りが軽やかで無理がないですね。

弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)
芝居仕立ての襲名披露お祝の「口上」。
幕が開くとそこは江戸中村座の前。丁度今回の歌舞伎座の演目と同じ絵看板がかかり、襲名披露の看板も出ています。
勘三郎さんはじめ中村屋一門が揃って出て来てまずはご挨拶。
その後男伊達、女伊達の幹部俳優さんたちが揃って花道より登場。
花道が通常の上手の他に下手にも作られていて上手花道は女伊達、下手花道は男伊達が勢揃い。
ああ花道に挟まれた席に座りたーい、とほんと思いました。
その花道でそれぞれがちょうど白波五人男のように名乗りをあげていきます。私の席からは3人くらいしか観えなかったのでほとんどの役者さんは声だけ聴いていました。姿が見えないのはちょっと残念だけど、声だけ聴くというのも、これはこれでおつなもの。そのあと舞台と客席が一緒になって景気良く手締めとなりました。
ほんとに華やかで豪華でお目出たい舞台でした。

と、ここまで観て帰ってきました。
もう一つの演目「髪結新三(かみゆいしんざ)」は今回はパス。昨日も仕事で今日は朝も早くから出て来たので疲れました。ファンの人からみればこれを見逃すとは、と怒られそうですが。
でも十分楽しめたし、かっこいい海老蔵さんも観られたし、満足しました。