アッキーがスヌーピーを演じた「君はいい人 チャーリー・ブラウン」を見てきました。
4月22日(土)マチネ
シアタークリエ
チャーリー・ブラウン 村井良大
ルーシー 高垣彩陽
サリー 田野優花
ライナス 古田一紀
シュローダー 東山光明
スヌーピー 中川晃教
声の出演 大和悠河
訳詞・演出 小林香
いや〜可愛かった!
アッキーのスヌーピーはもちろん、チャーリー・ブラウン、ルーシー、サリー、ライナス、シュローダー
みんな絵から抜け出したようなビジュアルで、4コマ漫画の雰囲気を醸し出すシンプルな背景も背景も
簡素ながら可愛らしく、まるでページをめくりながら漫画を読んでいるような、そんな雰囲気の舞台でした。
アッキーは犬になりきってましたね(笑)
遠吠えがうまい!
ビジュアルはチラシみたいなビーグル耳つけた頭だったらどうしよう、鼻まで書く必要あるか?とちょっと
気にしつつ…
でも、頭は普通に以前見た市村正親さんのスヌーピー同様くしゃくしゃ髪でした。ほっ。
でも、ちょっと鼻は書いてたかな。
市村さんはどうだったかな。よく覚えていませんが…
あれ、無くても全体で表現すればオッケーなのではとちょっと思いました。
歌は「スヌーピー」「レッドバロン」「サパータイム」
どれもアッキーらしいというか、アッキースタイルの歌になってたと思います。
特にサパータイムは圧巻で、あのリズム感はすばらしい!
訳詩ということが全然気にならず、まるで英語バージョンをそのまま聞いているかのような歌いっぷり。
完全に自分の歌としているような感じでした。
ブラヴォー!!
ただ、舞台全体として感じたことですが、
ピーナッツという漫画はほんわかした絵と対照的なシニカルな内容が魅力だと思うのですね。
絵だけ見ると子供向けという感じですが、内容は大人っぽいというか。
だからそれをどう舞台で表現するかということがすごく重要だと思います。
演出家の方の意向もあると思うのですが、以前2000年博品館で見た市村スヌーピーや小堺一機さんのチャーリー・ブラウン、
土居裕子さんのルーシー、池田有希子さんのサリーの雰囲気が懐かしくなった、ということも正直感じました。
市村スヌーピーのほんわかしたのんびりした雰囲気、軽妙な感じが好きだったので。
比べることの意味は無いし、それぞれの表現でいいと思うのであくまで好みの問題ですが。
翻訳の違いもあるかもしれません。
それとこの作品は出演者が6人のみなので、その6人で舞台をつくらなければいけない、
ということで各個人の力量が出る作品だなと思うのです。
皆さん、凄く頑張っていたけれど、それがかえって痛く感じるところも正直あったかな。
より舞台経験経験豊富な方が演じるとまた違う味がでたのかなとも思います。
トニー賞の受賞パフォーマンスで見た、ロジャー・バート、クリスティン・チェノウェスのイメージ
がいまだに忘れられない自分もいます(未練がましいかな…)
ミュージカルの難しさを感じます。
ミュージカルって歌だけど、でも、演じることが基本だなと。
「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は規模としては小さな作品だけれど、だからこそ
構成要素がしっかりしてないと4こま漫画の軽妙さ、辛らつさを表現しきれない難しさがあると思います。
ちょっと辛口な意見になってしまいました。不快に思われた方がいたらすみません。
でも、シンプルでありつつも絵のような可愛らしい舞台は大好きになりました。
舞台装置は松井るみさんですね。アッキー関連でいえば「ロックオペラ モーツァルト」、「ジャージーボーイズ」
宝塚でいえば「アンドレ・シェニエ」の大きな羽のダイナミックな回り舞台を思い出します。
衣装は宝塚の有村淳先生、漫画に忠実なつくりで凄い。個人的にはルーシーの青い衣装の後のリボンがつぼ。可愛い。
バンドの方は7人。
イケメンの外国人の方はリコーダーかな。
5月10日の大千秋楽まで、きっともっともっと進化していくでしょうね。
皆さん、体に気をつけて頑張ってくださいね。
可愛い素敵な舞台をありがとうございました。