ステイホーム週間に読みました。
660ページ!
こんな分量の本は久しぶり。
「薔薇の名前」以来か、、、って古くてすみません。
図書館で予約したのが、確か昨年でした。
12月くらい。
私の元に来たのが先月。
読み終わるのに3週間かかりました、、、ぜぃぜぃ
でも凄く面白かったです。
著者、三浦佑之氏の古事記愛がひしひしと感じられました。
歴史書として「日本書紀」「古事記」は同列に語られることが多いが、出雲神話は古事記にしかないそうです。
三浦氏は、「今までの古事記研究におけるもっとも大きな誤りは、古事記を、日本書紀とおなじく律令国家あるいは天皇家の列島支配を根拠づける歴史書として読もうとしてきたことだ。」とし、
古事記は日本書紀とは違い、律令的な世界観からは遠く離れて存在し、天皇を称揚するというよりも、天皇の側に殺され滅ぼされてしまった者たちへの親和性が強く、その象徴的な語りが出雲神話である、といいます。
日本書紀も古事記も似たり寄ったりのもの、ぐらいの認識しかなかったので、目から鱗の感じでした。
古事記研究一筋の三浦氏の集大成というだけあって、正に渾身の一冊という気がしました。
何年か前に出雲大社に行ったことがあります。
が、あまり神話の知識なく、観光気分だけでした。
いつかまた、出雲神話を訪ねて旅に出たい気分になりました。