東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

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東京タウンウォッチング 池袋東武の立ち飲みやは、ミスマッチ!?

2008-06-09 21:52:40 | 新宿・池袋・練馬・新大久保
  東京タウンウォッチング 池袋東武の立ち飲みやは、ミスマッチ!?

  「百貨店にも立ち飲みや!?」という記事に興味を覚えて、「東京名店塾」の帰りに寄ってみた。
  良く見ると、立ち飲み席が15人位?+椅子席が40数人…という構成。観察すると、椅子席がほぼ満席になっても、立ち飲みコーナーは閑散…!?
  経営は、大阪から進出した(立ち飲みや)。私は若い頃、3年ほど大阪に住んでいたことがあり、大阪の立ち飲みやに仰天した経験がある。なんと、戦後焼け跡派の立ち飲み屋台がそのままのスタイルで、駅前超一等地の梅田地下街で軒を並べて商売していることにビックリしたり、感心したりしたものだった(梅田とは、JR大阪駅前のこと、東京で言えば八重洲地下街に当たる)。
  ここで、競っていたのが「立ち飲み酒場で、定番が串カツをつまみにイッパイやるという庶民派スタイルだった。特色といったら、キャベツ食べ放題とタレの(二度付けお断り)というルール。始めての人には説明しにくいが、大振りの器にたっぷり入ったソースに見ず知らずのお客が共同で、カツにタレをつけて食べる!? この共同で…という所が凄い!! 大阪的合理精神といえばかっこいいが、本音のドけち精神でもある。これと似たことが寿しでもあった。何しろ刷毛で醤油を塗るんですね。確かにムダがない。これまた、器からの共同作業なんですね!? ま、ビックリ仰天の発想で、関東には(あり得な~い!)合理性!?ですね。
 もはや、これは関西流の(文化)の域としか言いようがない。最近、関西勢の進出が目につくが、こちら「くし家」はこの関西文化というべき「二度付けお断り」をずはりウリにして特色にしようという戦略であろう。その証拠が画像の袢纏、「二度付けお断り」の文字もクッキリと…、最早、関西流文化をウリにしているとしか思えませんね。
 デパートの飲食街という立地で、関西流の立ち飲みが文化として根付くか!? 閑散とした立ち飲みコーナーを見ると、立地とのミスマッチもあり、スタートでは誤算と言った所だろうと思う。新丸ビルやTOKIOビルにも立ち飲みをウリにした居酒屋があり、関東VS関西の勝敗も含めて興味が沸く。
 東京サラリーマンの牙城「新橋烏森」の伝統の強みに対し、関西立ち飲みの勝負が見られるとしたら…どんなことになるか!? 野次馬的には面白いですねえ。
 ※蛇足 帰りに貰ったミニリーフレットをよく見たら、新橋と清澄白河(江東)に店がありました。しかも、新橋はガード下で、本店とある。いや~、これ正に関西立ち飲み文化の殴り込みといった図式ですねぇ。
 
コメント
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