姐夫（姉の夫、義兄）

彼の西方のお国では、「反腐敗運動」が民衆の支持を受けておるそうで、だいぶ腐敗はのうなったことでござりましょう。
ん？
今は、「義兄」が注目を浴びておるですと？

「義兄」の名義にしておいたら、「私利」には関係はなく、自身は「清廉潔白」なんやそうな。
はじめて、中国共産党規約なるものを（ネットで）見てみたんですがね。
ふむふむ。
第六章　党の幹部、第三十三条の（五）に、こんなのがありましたゾ。

「人民から与えられた権力を正しく行使し、原則を堅持し、法律に基づいて事を運び、清廉潔白で、人民のために政務に励み、自ら手本を示し、刻苦質朴で、大衆と密接に結びつき、党の大衆路線を堅持し、自覚を持って党と大衆からの批判と監督を受け入れ、モラル修養を強化し、党性と品性を重んじ、手本を示し、自らを重んじ、自らをかえりみ、自らに警鐘を鳴らし、自ら励むことに努め、官僚主義に反対し、職権の乱用、私利の追求といった、いかなる不正な風潮にも反対すること。」

なるほど。
ええことが書かれておりますがね。
党員が、就中、党の幹部がそうやとすると、素晴らしい社会が実現しておることでござりましょう。
勿論、抜け穴なんぞござりませぬよ。
自分自身が上の規約に抵触せんかったら、ＯＫなんですわ。
且つ、「程度」というもんがありますわなぁ。
例えば、「清廉潔白」も、日本円にして１兆円を超えんかったら、それは些末なこととして終わるんでしょうなぁ。　　
温家宝のときもそうでしたからなぁ。

ファミリーの多くが外国籍（又は外国の永住権保持者）で、マネーロンダリング口座を持っておっても、
それが名義借りやとしたら、形の上では自分自身のことやないですからなぁ。
「反腐敗運動」を提唱し、旗を振っても、何らやましいことはないんですわ。
そやし、「人民に奉仕する」オノレは、臆することなんぞ何もなく、刃向うヤカラを容赦せずに断罪できるんですなぁ。
権力とカネは、何よりも大事なのでござります。

「史記」には人間の典型が大勢登場するけど、
後世の者は、今の時代を、今の人間を、やっぱりゲス＆クズの典型揃いと感じることでござりましょう。
ワレワレの想像を遥かに超えたお国・社会でござります。