あさか野の四季

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吾亦紅(ワレモコウ)の花

2012年10月28日 | 里山や野原の花

♪ さらさらゆれる吾亦紅 ふとあなたの吐息のようで・・・・
「吾亦紅」という歌の一節である。秋の日、ワレモコウがゆれる墓前でしみじみと母に語りかける男の心情を歌ったもので、どこか淋しげなワレモコウの特徴をよく捉えている。
近年、あまり見かけなくなったような気がするが、この花をみると秋の深まりを感じる。

漢字で「吾亦紅」と表すのが面白いので、その由来を調べてみたがよく分からない。ただ、ウィキペディアには次のように記載されている。
名前を付けるにあたり、何人かで「この花の色は何色だろうか」と論議している時、ある選者の耳に、どこからともなく「私は断じて紅ですよ」と聞こえたという。この選者が「花がそう言うのであれば間違いはない、吾も紅と思う」と言ったことから付けられたとか。納得できるかどうかは別に、何とも面白い話である。(写真:郡山市逢瀬公園にて)





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