男たちは何がどう作るかは口を出さない、いや出せない。少数野党の男は所在なくビールを飲んでテーブルに料理が並ぶのを待つ。待つ間の話題は過日の合唱祭で歌った時の感想が中心である。やがて女性たちがテーブルに座ると話題が多様に、賑やかに変化し、後日「あの時、何を話したっけ?」「楽しかったけど」という程度の話になる。集まって楽しく遊んだ程度のことで良いことなんだが。
宴の終わりになると、身体を動かし、口を動かし、食べていりゃ、ボケないよね、そのためには歌は大切ねという「合意」が形成され、締めくくりに、団長さんがウクレレを持ち出して牧伸二調の漫談を始め、みんなが相づちを打ってお開きに。
・・・風邪も引かずに転ばずに・・・笑い忘れず よく食べて、身体のあちこち使う人 元気のある人モテモテだ ああ いやんなっちゃった ああ驚いた
・・・カラオケ、マージャン、ウクレレと趣味のある人・・・異性に関心持ちながら 色気のある人 モテモテさ ああ いやんなっちゃった ああ驚いた
・・・・何もしないでぼんやりとテレビばかりを視ていると ・・・いつか知らずにボケますよ
・・・・友だち持たずに一人だけ いつもすることない人は 夢も希望も逃げていく 歳を取らずにボケますよ ああ いやんなっちゃった ああ驚いた
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