田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

出しゃばり御免1.「大震災とコミュニケーション」

2012年03月30日 07時34分08秒 | 平和
震災関連のニュースに向き合うことなく暮らせる成人はいないだろう。“震災のおかげで”といったら語弊があるけれども、日本人はこの経験を通じて、日本人同士で、世代間、男女間、地域間、異業種間で語り合える話題を獲得したと言える。原子力発電所の事故は、電力不足がどうのこうのというような次元ではなく、その存在自身の当否にまで世論が及んでいる。このようなことは震災前までは全く考えられないことだった。原子力を人間が制御できるのかどうかという深刻な懸念がすべての人の中に浸透してきたという重たい事実である。この議論の行き着くところは、原子爆弾、原子力潜水艦という恐ろしい兵器を、国民の目に見えないところで操っている(に違いない)、これまでの政治権力に対する深刻な批判の芽を育てることだろう。この芽が一旦芽生えると、平和、軍事、憲法、安全保障、対米従属という大テーマがわかりやすい形で国民的な議論に資することになるだろう。今眠っている大マスコミが、このまま安逸をむさぼることがまもなくできなくなる。





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