グループで壷阪寺と春日大社を参拝する日帰りバス旅行に行ってきました。
天気予報では低気圧が前線に沿って通過するため昼前ぐらいから、雷を伴う結構強い雨や風がきついとのことで、雨対策をして出かけました。
しかし、現地に着くと風は結構強く春日大社の杜の木々を揺らし、若い枝先をちぎって飛ばしたり、砂塵を巻き上げる突風が時々吹くと目が開けられないこともありましたが、低い雲を吹き払って青空が広がって雨の心配は無くなりました。
春日大社は何回かお参りしたことはありますが、壷阪寺は初めてです。小さい頃、親父が蓄音機・レコードで、浪花節(所謂浪曲)を良く聞いていた「壷坂霊験記」:「妻は夫をいたわりつ、夫は妻を~」の壷坂はこのお寺のことだろうと思っていました。お札・お守り売り場で尋ねると「浄瑠璃が有名ですが浪曲もあります。ラジオではなく、蓄音機ですか古いですね。その壷阪寺ですよ」と。
また、最近では中村美律子の「壷坂情話」も有名らしい。
壷坂寺はパンフレットによると
大宝三(703)年に元興寺の弁基上人がこの山で修行していたところ、愛用の水晶の壷を坂の上の庵に納め、感得した像を刻んでまつったのが始りという。その後朝廷より壷坂山南法華寺の正式寺号を賜った。
西国三十三カ所観音霊場の第六番札所。真言宗。ご本尊は十一面千手観世音菩薩。眼病封じの寺とありました。
また、住所は奈良県高市郡高取町壺阪3。電車では近鉄阿倍野橋より吉野行きで壷阪山駅下車、バス・タクシーとなると個人ではなかなかお参りできない。
7曲り以上の坂道で標高330mほどの寺は冬は降雪等もあってお参りするのは難しい、春の桜の季節が好いらしい。
仁王さんの下駄、さてどっちの仁王さん?
坂の途中に建っているのか階段だらけ。
「ブダガヤの仏足石」レリーフ
仏伝図レリーフと三重塔。
本堂内の絵馬と壷坂霊験記の説明。
もう一つの観音霊験記「さよ姫伝説」紹介板。
奥が「十一面千手観世音菩薩」
「お里・沢市の像」投身の谷とありましたが覗くのを忘れました。
すっかり晴れてあじさいと三重塔。
あじさいと壷坂大仏さんの頭。
天竺渡来 大釈迦如来石像「壷坂大佛」
境内の石垣にもう萩の花が。
境内入り口に「以春風 接人」の碑が「思いやりの心を広く深く」とパンフレットにありました。境内には昭和36年、全国で一番にできた養護盲老人ホーム慈母園があるそうだ。
春日大社(南門)はどこの国に来たか分からないほどの外人観光客の人出でした。9割?は外国人、他は修学旅行の学生がわずかに目立つぐらい。
こちらの絵馬はほとんどが鹿の顔形。
朱塗りの柱をバックに。
「砂ずりの藤」藤原氏所縁の春日大社、藤の花でも有名だが花の季節に万葉植物園も良いらしいが是非一度訪れてみたい。
参道の石灯籠、灯篭祭りの名残か? 窓に貼った紙が残っていました。石灯籠は2000基とも。
おとなしい鹿はやっぱり人気者らしい。そういえば2,3日前テレビで食事が出来なくなった鹿のお腹からもの凄い量のビニール・ポリ袋と思われる未消化物が出てきた。プラスチックやビニール・ポリ袋など、ポイ捨てしないで持ち帰るようにしなければ。海の動物もしかり。レジ袋の有料化義務も実施されるようだ。お互い気をつけたいものです。