龍体力学覚え書き

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「ドイツ帝国が世界を破滅させる」読了

2022-03-18 23:52:37 | book
「ドイツ帝国が世界を破滅させる」(エマニュエル・トッド著)を読了。

2015年発行の本で、中身はさらに前に行われたインタビューを書き起こしたもののようだが、既に当時からある「ウクライナ情勢」の記述が面白かった。

「ウクライナは2つ、ないしは3つに分かれていて、崩壊途上にあるシステム」ということで、

中部ウクライナ(多数派。ウクライナ語を話し、あまりロシア人が好きでなく、もともとギリシャ正教で、極右には誘惑されていない人々)

東ウクライナ(親ロ派がいる地域)

西ウクライナ(ヨーロッパに加入したがっている。ナチスドイツとの協力の伝統のあった極右勢力含む)

とみなせるらしい。

だからロシアサイドが「ネオナチ」を連呼するのだろうし、その勢力自体が西側の一部の手先となって東部で暴れまわっていたら、そりゃ東側の独裁者を刺激しますわな。

「崩壊するシステム」と著者が言ったような流れが、ウクライナでその後も続いてきたことになるわけであった。

東側の言う「ネオナチ」が、実は東側の送り込んだ謀略的暴力装置ではないか?という先入観で見ていたけれど、ウクライナ西側で気勢を上げているだけならともかく、国境付近の東部で暴れまわっていたら緩衝地域をキープしておきたい独裁者側を刺激するのは必定。わからんでもない。それを混乱を起こしたい勢力(東西双方にいる)は利用したと・・・。

東部やロシア国境に近い「人道回廊」が、ロシア領内に直結しているのがありえないと思ったが、それを素直に利用した人もきっとゼロではなかったのかもしれない(お約束のカスゴミは報道しないが)。

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