月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

アニメ 映画 火垂るの墓

2007-09-24 01:00:27 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
気がついたら 更新が止まってた~

とりあえず ミクシイの方に書いてたの
のっけようかな・・・

(ますますごった煮ブログと化してゆくケド・・)

ということで ↓


もともと見るつもりはなかったけど
神戸あたりの言葉が
懐かしく聞こえて
ついつい
引き寄せられてしまった。

金曜 夜 放送

アニメ 映画 「火垂るの墓」


テレビ放送で初めてみたのは
いつだったろうか。
まだ子ども という年頃だったかと・・・

悲しい結末に涙した
(かどうか はっきりとは覚えてないが)
何か釈然としないものを感じて
当時は
あまり好きにはなれなかった。

食べるものがなくて死んでしまうくらいなら
どんなに嫌味言われても
こびでも何でもうって
うわべだけでも素直にふるまえば
生きられたのに・・・
という思いがある一方

冷たくあたるおばさん、
関心をもたないように見えた大人の姿に
怒りのようなものを感じていた。


子どもの頃観たときは
清太が選んだ道
子どもだけで生きていく ということが
子どもじみた、無鉄砲なことに思えた。

けど
ごめん。清太。
今は、そうは思わないかなー。

その気持ち。分からなくも無い。
大人なら皆 けっこう感じること、あるんじゃないかな・・・

意地・・・なのかな?

利にならないと分かっていても
やらなきゃいられないこともある。
無理を承知で押し通さなきゃならないと 思うことも。

理屈で動く というより
感動だったり くやしさだったり・・・
心が 人を動かせる みたいな。

(なんか、その日 母と
そんな感じの話したので、よけいにそう思うのかも)

結果は 悲しいものだったけど
清太が間違ってたとか
ばかだなんて思わない。

自分が精一杯考えて
これしかないと思う道をいき
自分が出来る精一杯のことをした。
少なくとも
子どもだった私より
ずっと大人だったと思う。

ただ もっと
いい出会いがあれば
違った道があったかもしれない。
道は
それだけじゃなかった と
思いたいんだ。
信じたいんだ。


・・・・・

戦争は、人の心を変えるのかもしれない。
もちろんすべてではないだろうけど。
大きなうねりに巻き込まれていくみたいに。


ひとりひとりは 悪い人じゃないのに
戦争という極限状態だと
自分たちのことで
精一杯になってしまうのだろうか。
自分の意思と反することでも
知らず知らずに飲み込まれていくような
怖さを感じる。

でも

ただ
誰かが悪い というのではなく
誰かを責めればすむ というのでもなく。

ただ みんな 必死だった だけなのに

どうしてああなっちゃったのかな

それが
とっても かなしい。

そんなふうに思うと
また
違ったように見えた この映画。


ラスト。
おそらく霊となって だろう
清太と 妹の節子(いたかな?)が
蛍が舞う丘から見下ろすのは
現代の街のあかり。←(だったと思う)

どんなふうに見てるんだろうなぁ。
蛍の光とは比べようもないくらい
まばゆい光なのだろうけど。

懐かしい神戸への思いも ごっちゃになって
今の私には よくわからないよ。



それはそうと。
映画観ながら データ放送で いろいろチェックしてたのだが・・・


劇場公開時は
「となりのトトロ」と同時上映だったとか。

火垂るの墓 高畑勲 監督
トトロ   宮崎駿 監督  おお。

贅沢なこと・・・というより
観に来てる客層とか考えると(お子様連れ 多?)
うーん どうだろう。
火垂る・・・は 大人向きじゃないですか? 
もちろん 子どもが観ても 
子どもなりに感じることは 十分あると思うけれど。


以前見たテレビ番組で
高畑勲は リアリズム
宮崎駿は デフォルメ など
表現の仕方に 違いがある・・・・と紹介されてた(たぶん)ような。

まったく違った感じのものを
一度に楽しめるのは うれしいことだが・・・
火垂る・・は ひとりで じっくり 観たい感じかな。


また
清太と節子の声優を務めたのは 
当時 16歳と 5歳の 子どもだったとか。
当時としては珍しいことだったそうだ。
16歳はともかく  5歳・・・かあ~ すごいね。
まだ 字なんか やっと読めるかどうかってくらいなのに。
アニメの画や ストーリーや セリフはもちろんだけど
耳に届くあの声は 理屈抜きに 心揺さぶってくれた。


好きか と聞かれると よくわからないけれど
間違いなく
心に残る 作品だといえる
火垂るの墓。

何度でも 観るもんだなぁ。
映画でも、ドラマでも、舞台でも、小説とかでも 
同じことがいえるのかもしれない。

その度に
違ったものを感じられる。
それは
自分が どんどん 変わっていっている
からかもしれない。

なんか おもしろいなぁ。
コメント
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