
7/21 アートマネジメント公開講座
基礎講座
『文化的コモンズを考える~みんなで支える、みんなが担い手、地域の文化活動~』
講師:戸舘正史(愛媛大学社会共創学部寄付講座 松山ブンカ・ラボ ディレクター)
「文化的コモンズとは」
英語のコモン(common)という言葉には、
「共通の、公の、公共の」といった
形容詞としての意味があり、
複数形のコモンズ(commons)は、
「共有地、公共緑地(広場・公園など)」
といった意味の名詞でもある。
日本では、地域の共同体が、
薪炭・用材・肥料用の落葉を採取するために
総有する山林や原野などの土地を「入会地」
と呼び、これが英語のcommonsに相当する。
本提言では、地域の共同体の誰もが
自由に参加できる入会地のような
文化的営みの総体を
「文化的コモンズ」と表している。
一般財団法人 地域創造 HPより 引用
http://www.jafra.or.jp/j/library/letter/258/
……………………………
様々な文化が共存している状態は多様性のある社会。
異なる価値観を異なったままに新しい共同体をつくる。
アートには、
バラバラなものに価値を見いだす要素がある。
バラバラな表現、ものの見方、
バラバラの価値があるということを認める大前提。
そのようなことは、文化的コモンズになるのでは。
文化的コモンズの実践についの例。
静岡県袋井市
ワークショップセンター「月見の里学遊館」と
その別館として、市の中心部にオープンした
「どまんなかセンター」
アートプロジェクト
Instant Scramble Gypsy
(インスタント・スクランブル・ジプシー)
公立文化施設事業として、市民公募の写真展
文化芸術固有の意義と価値を尊重しつつ
有機的な連携
これは、
文化の手段化とは全く異なる次元のものである。
まとめると…
・地域主義の文化政策
・多様性担保している文化=アート
・多様性のある社会を実現するための文化的コモンズ
・文化の他文化との有機的連携と効果
…………………………
★最後に
グループワーク
4人×5チームで、他己紹介。
その後、
〔文化活動〕→〔目的〕→〔効果〕
どんなものが考えられるか。
なかなか、効果まで考えるのは難しかった。
どう設定すればいいのか?
きっちりとした動機を持って目的を設定すれば
効果はあとから。
再設定できる柔軟性が大切。
価値観を共有できないことを共有する。
小さな文化活動を進める上での哲学になる。
……………………
バタバタしていて
うまくまとめられなかったけど…
多様性は重要なキーワード。
今の社会や地域にも必要な要素だと思った。
グループワークで考えた、文化活動や目的。
文化活動…自分だったら。
その人ができる、好きなこと、やりたいこと。
楽しいと思えること。
日々の中での、ささやかなことなら
それぞれ何かあると思う。
その目的は
認められたり受け入れてくれる場所作り。
できれば福祉的な面で困難を抱える人の。
なかなか具体的なところまで
考えが至らないけど
考え方は何となく分かってきたように思う。