11/30(土)ノトスフリンジvol.2『舞姫』
観劇。
舞姫は、学生時代に初めて読んだ。
親になった今、改めて観て。
また違ったことを感じた。
複雑…揺さぶられる。
泣けてくるのに最後は泣けず。
自問自答で頭も体も重く(笑)。
でも観て良かった。
重い足でも迷っても間違っても、
自分で一歩を選ぶこと。
その先にあるものを
引き受ける覚悟を持ちたいと思った。
………………
さすがに十代前半の頃、この話は
ピンとこない部分もあった。
どちらかといえば
寄らば大樹の陰のような、
大きなものに属することが
良いことのように思っていたので
(周りの風潮も)
異国での、踊り子との
ささやかな暮らしよりも、
自国での、名誉ある仕事に
つくことの方が良いことだと
思っていたかもしれない。
(相手のことをかえりみなければ)
ただ、今も育った環境や考え方に
縛られていることは変わらず、
形を変えて直面してくる
問題があると、色々思い出された。
ふと思った。
なぜ豊太郎は罪の意識に苦しむのか。
うまく関係を切れたと
ほくそ笑むような人もいるだろうに。
ささやかな生活より
名誉の方が大事なら、
大事の前の小事として
割り切る人もいるだろうに。
罪だと感じるのは
まだ人間らしさがあるからで、
悩むのは、簡単に捨てられないものが
あるからなのかもしれない。
ならば、あの叫びも醜態も
人間らしさの表れなのか?
両立しないものを
何とかしたいという葛藤でもあるのか?
簡単に片方を切り捨てられるのは
合理的で判断力があるともいえる。
ただ、それだけ
犠牲になるものも多い。
どういう葛藤があるにせよ
踊り子、エリスの立場なら
捨てられることは
到底受け入れられない選択。
でも、その葛藤や心の内を
真摯に打ち明けられていれば
もっと受け取り方は
違っていたかもしれない。
どうにもならない選択でも
お互いが、自分の意思を伝え合えば、
まだ気持ちも違ったかもしれない。
また違った選択が
親になった今、改めて観て。
また違ったことを感じた。
複雑…揺さぶられる。
泣けてくるのに最後は泣けず。
自問自答で頭も体も重く(笑)。
でも観て良かった。
重い足でも迷っても間違っても、
自分で一歩を選ぶこと。
その先にあるものを
引き受ける覚悟を持ちたいと思った。
………………
さすがに十代前半の頃、この話は
ピンとこない部分もあった。
どちらかといえば
寄らば大樹の陰のような、
大きなものに属することが
良いことのように思っていたので
(周りの風潮も)
異国での、踊り子との
ささやかな暮らしよりも、
自国での、名誉ある仕事に
つくことの方が良いことだと
思っていたかもしれない。
(相手のことをかえりみなければ)
ただ、今も育った環境や考え方に
縛られていることは変わらず、
形を変えて直面してくる
問題があると、色々思い出された。
ふと思った。
なぜ豊太郎は罪の意識に苦しむのか。
うまく関係を切れたと
ほくそ笑むような人もいるだろうに。
ささやかな生活より
名誉の方が大事なら、
大事の前の小事として
割り切る人もいるだろうに。
罪だと感じるのは
まだ人間らしさがあるからで、
悩むのは、簡単に捨てられないものが
あるからなのかもしれない。
ならば、あの叫びも醜態も
人間らしさの表れなのか?
両立しないものを
何とかしたいという葛藤でもあるのか?
簡単に片方を切り捨てられるのは
合理的で判断力があるともいえる。
ただ、それだけ
犠牲になるものも多い。
どういう葛藤があるにせよ
踊り子、エリスの立場なら
捨てられることは
到底受け入れられない選択。
でも、その葛藤や心の内を
真摯に打ち明けられていれば
もっと受け取り方は
違っていたかもしれない。
どうにもならない選択でも
お互いが、自分の意思を伝え合えば、
まだ気持ちも違ったかもしれない。
また違った選択が
生まれたかもしれない。
日常を振り返り、
痛切に感じることもある。
小さなすれ違いでも
それらがいくつも積み重なって
大きなものになることもある。
それでも、自分と違う考えでも
自分と同じように葛藤する姿を見れば
心動くことがあるかもしれない。
でも、それが難しい。
果てしなく難しく感じる。
何事もなく、ぶつからず、
予定調和に逆らわず
それなりに日常を進める方が
楽で、効率もよい。
自分をさらすことは、
一歩間違うと大ケガになる。
そういうリスクを無駄とは思わないが、
多くの人にとっては
避けて通りたい、厄介ごとだろう。
考えすぎ?
考えない方が楽でいられる?
そうだろうか。
考えずに、取り残してきたツケが、
溜まっていつか
雪崩になりはしないか?
正解のない問題に
あれこれ考えを出し合ったり、
違う意見をやり取りすることは、
それ自体にも大きな
意味があるように思えた。
物語の本筋から
少し離れたけれど(笑)
そんなことを感じた舞台だった。
日常を振り返り、
痛切に感じることもある。
小さなすれ違いでも
それらがいくつも積み重なって
大きなものになることもある。
それでも、自分と違う考えでも
自分と同じように葛藤する姿を見れば
心動くことがあるかもしれない。
でも、それが難しい。
果てしなく難しく感じる。
何事もなく、ぶつからず、
予定調和に逆らわず
それなりに日常を進める方が
楽で、効率もよい。
自分をさらすことは、
一歩間違うと大ケガになる。
そういうリスクを無駄とは思わないが、
多くの人にとっては
避けて通りたい、厄介ごとだろう。
考えすぎ?
考えない方が楽でいられる?
そうだろうか。
考えずに、取り残してきたツケが、
溜まっていつか
雪崩になりはしないか?
正解のない問題に
あれこれ考えを出し合ったり、
違う意見をやり取りすることは、
それ自体にも大きな
意味があるように思えた。
物語の本筋から
少し離れたけれど(笑)
そんなことを感じた舞台だった。