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月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

12/6 ノトスラボvol.13 劇団オムツかぶれ旗上げ公演『ファミレス』

2019-12-12 22:08:10 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
12/6 ノトスラボvol.13
劇団オムツかぶれ旗上げ公演
『ファミレス』
三女と観劇。

ファミレスに来る客、その人間模様の
ひとつひとつが複雑でヘビー。
中には最悪な人もいて(笑)
怒りを覚えたけど、
最悪は最悪なりに…そこに至る何か、
どうしようもなさがあったのかな?
と、気になった。

これが現実だと
自分は渦中にあって、
そんなことを考える余裕はない。

あの酷い奴らの姿は
舞台の中であっても
確かに酷くて、好きにはなれない。

けれど、
あまのじゃくだからだろうか(笑)
誰もが酷い奴だと感じてるだろう
と、思えば思うほど…
なぜか気持ちはスッキリしないのだ。

普段なら、共感できる人が多いほど
妙な心強さがあるはずなのに…謎だ。

観客は、
誰も何も言ってはないのに
(やじとか、リアクションとか)
勝手に、人の批判的な空気や
それについての同調圧力のようなものを
感じてしまうのかもしれない。
( 勝手な思い込みかもしれないけど )

そして
そんな大きな流れがあるとして、
それに乗っかろうとする自分が
許せなくなってしまう。
そんな心理状態かなと思った。

結局は、
自分で見つけて自分で感じて
自分なりに考えたいのだろう。

演劇は、
そういう自由が許される場所。
現実では
何かと周りを気にしてしまう自分が
平気な顔して自分を保てる場所。

作品が、
どんなに重くて苦しくても
どんなに理解が難しくても、
自分の感じたままでいいのだと。

そんなこんなで。
色々な客が次々と現れたからか、
なかなか全部には
のめり込めなかった。

でも一部、個人的に
引っ掛かるところはあった。
自分と重ねて考えさせられる場面も。

家族って難しい。
生まれ育った環境が土台になるから。

みな価値観が同じなら楽だけど、
様々な環境や考え方で生きてきた分
その違いに戸惑ってしまう。

小さな集団なのに、
その場の多くを占める考えが
正しいと錯覚されがち。
だから余計にしんどい。
正解はないのに。

自分たちならどうするか、
時と場合に応じて
考えた方がいいのだけど。
それをやろうと頑張ってはいるけれど
日常生活の中では、なかなか難しい。

…………………

三女の感想も聞いてみた。

一人二役に
気付いてなかったようだ(笑)。
あまりにも違うキャラで
分からなかったらしい。
確かに、分かって見てても
同じ人という感じはしなかった。
すごいよね~と二人で話した。

それから、
マスターが客に声をかける場面。
事情を知ってるけど、あえて言わず、
気遣う言葉をかけてたんだよね、と。
私もそう思ったよ、と話し合った。

直接的な言葉だけじゃなく
行間を読むような感じ?
三女も、そういうことを感じるように
なっているのだなと思った。
だからこそ日常で
苦しいこともあるのだろう。
ただ、読み違えということもある。
本当のところは、
言葉をやり取りしてみなければ
分からない。

けれどそれ以前に、
まっとうにやり取りするところまで
たどり着けるかどうか…
という問題もある。
その道のりの 険しさを想像できるから
立ちすくんでしまうのだろう。

そうだね…と、どうしようもなさを
受け止めることしかできなくて
もどかしかった。

そんなことを感じた舞台だった。

………………………

終演後ロビーで
キャスト、スタッフ、
懐かしい人に会えたー!
歳はだいぶ違うけど(笑)
なんだか同窓会のような感じ。

舞台を通して
同じ時、同じ場所で
一生懸命がんばった同士は、
別々になっても
どこか “ 仲間 ”な気持ちがある。
嬉しいことだ✨
コメント
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