よっちゃんの独り言

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御前山地域の伝説

2021年07月07日 | 常陸大宮
御前山・那珂川地域案内人として地域内の歴史を調べるなかで「聞き捨てることのできない話」があった

なんと「御前山地域にあの伊勢神宮があった」のだ!

調べた文献は「御前山郷土誌」や「常陽藝文」

その中に

常陸大宮市上伊勢畑地区にある「皇大神宮」がそれだ!

上伊勢畑岩戸にある「皇大神宮」 


「皇大神宮」は上伊勢畑地区にある片倉山の山腹にあり、神社下には「天の磐戸」を連想させる「岩戸」の地名がある

内宮として「天照大神(あまてらすおおみかみ)」が祀られている

神社の創建は大同元年西暦806年とされるが、それより前に孝謙天皇が当地に天照大神を祀ったことに始まるとの伝承がある

孝謙天皇が関東を巡った折、下野の国宇都宮を経て烏山から那珂川を舟で下りこの地に一泊した

ここで「天照大神」を祀る伊勢神宮の夢を見たため天照を当地に勧請(かんじょう)したという

このためこの神域を「片倉山」、山麓を「岩戸」、村の名を「伊勢畑」 とした

さらにこの「皇大神宮」を「内宮」とし、片倉山の西側である栃木県茂木町飯野に「外宮」である「豊受皇大神」を祀り、地名を「伊川勢」と名付けたと

茂木町飯野地区にある「外宮:豊受皇大神」
今は畑の中でひっそりと祀られているが、当時は大きな社殿があったことを思わせる参道や杉並木を偲ぶことができた


現在も茂木町飯野地区には「神明さま」といわれる小祠が残り毎年お祭りが行われていると

この他、「御前山」「皇都川」「光戸」などの地名が残っていて伝説で片づけてしまうには惜しいと感じている


これが神話伝説豊富な「御前山」だ


手前を流れる那珂川とさきの台風19号の水害にも耐えた「那珂川大橋」

清流に恵まれ風光明媚な御前山地域に来ていただき歴史探訪も試して下さい!