#62(3-17)「喪失の苦しみ」 Who Will Survive, and What Will Be Left of Them
One Tree Hill
キースが亡くなった。キースに発砲したのはダンだったが、皆それを知らない。ジミーがキースに発砲した後で、自殺したことになっている。
-キースとダン兄弟の子ども時代- 傷ついたワタリガラスを助けようとするキース。しかし、ダンは石を落してワタリガラスを殺してしjまった。ダンが言う。「弱っていたから」
-〈Denial 否定〉
ダンはキースを殺した罪悪感からか、「子ども時代のキース」の幻を視るようになる.
学校は授業が再開された。学校には金属探知機が導入された。 自殺したジミーのロッカーの前には花とろうそくが供えられている。マウスはジミーに同情を寄せているが、父親同然のキースをジミーに殺されたと思っているルーカスは、彼を許す気にはなれない。 ロッカーの前の供花をルーカスは蹴散らしてしまう。
-〈Anger 怒り〉
ヘイリーとネイサンは本当に仲直り。デブが帰ってくるこの家を出て、もう一度二人でやり直すことになる。悲しいことばかり続いた中での嬉しいニュース。ヘイリーはブルックに、新しい家が見つかり次第、引っ越すと報告する。ブルック「早いとこハッピーになりなよ。人生短いんだから」 ・・本当にそうだね。早いとこハッピーにならないと、人生はあっという間に過ぎ去ってしまう・・
ルーカスにメールがくる。「10時に学校、絶対来て」 居残りパーティ。パーティというわけではないけれど、今夜は特別。それぞれのやり方で、この悲しい出来事の傷を癒してもらいたいと企画されたらしい。
ルーカスが図書館に行くと、ペイトンがあの場所に座っていた。あの時、図書館でルーカスにペイトンが言った言葉-「愛してるって言ったら、許してくれる?」 ルーカスがペイトンに答える「うん、とは言えないな。・・俺には他に彼女がいるからさ。・・お前も知っているブルック・デーヴィス。俺、あいつにマジで惚れているんだ」
でも、キースを失ったルーカスは、この「パーティ」を納得できず、全く楽しめない。 ルーカス「・・・こんなのおかしいだろ。あそこにいなかった奴にはわからない・・あそこで、人が一人死んでいるんだぞ」 マウスが言う。「一人じゃない。二人死んでるんだ」
-〈Fear 恐れ〉
ヘイリーがネイサンと踊りながらつぶやく。「この曲大好き・・許されるのかな・・こんな風に好きな歌を聞いて笑って、ハッピーになって、愛を感じていていいのかな・・・」
ダンはキースの幻に悩まされている。「ダン、ねえ、教えてよ。なんで僕を撃ったんだ?」
眠れなくて、カレンの家に来たダンに、カレンが言う。「・・キースをあれほど憎んでいたくせに、眠れないなんて不思議ね・・でも、もう二度と許してもらえないのよ。あなたは一生、キースに仲直りしようのたった一言言わなかったばかりに、一生後悔して暮らすの・・」
ダンに言われるまで、カレンは、火事でルーカスがダンを助けたことを知らなかった。ダンにそれを聞いたカレンは、ルーカスに怒りをぶつける。「あなた、ダンを助けたの?・・あなた、いったい、何考えているの?私のことは考えなかった?・・あなたに何かあったら私がどうなるか・・炎の中に飛び込んだり、銃撃犯のいる学校に戻ったり・・ どうしてそんな無茶ばかりするのよ!」「わかっているよ。おじさんが死んだのは僕のせいだ。・・俺だってわかっている。・・ごめんなさい」と言うルーカス。 カレン「いくら謝ったってキースは帰ってこないわ・・」
-〈Guilt 罪悪感〉
「マウスのせいじゃない、どの道救えなかった」とレイチェルは言うけれど、マウスはジミーの友達だったのにと、彼を救えなかったことを本当に悔やんでいる。レイチェルはマウスと踊りながら、突然、マウスにキスをする。「どうしたの。急に」とマウスが尋ねると、
レイチェル「嫌われる前にキスしとこうと思って。あなたは何も悪くない。タイムカプセル見せたの、私なの」 ・・あぁ、やっぱりあれはレイチェルだったんだ・・・ マウスがレイチェルに言う。「ホントだな。顔も見たくないよ」
ブルックがネイサンとヘイリーの所に来て、鍵を渡す。ブルック「あの部屋はもともと二人のだった。(二人が)よりを戻すまでキープしてあげただけ・・・とにかく幸せになってよ。真実の愛は有りなんだって、みんなに証明して」と言って。
ルーカスが泣いている。キースの遺品を整理しながら、カレンが泣いている。
Susie Suh - Light On My Shoulder (oth music 317) (You Tube)
-〈Depression 絶望〉
先に帰ってしまったルーカスを心配して、ヘイリーとネイサンが彼を探しにきた。ルーカスは店で一人で飲んでいた。
ルーカスがヘイリーに言う。「今年の予想は取り消す。もう実現しないんだ、おじさんがいないから。・・母さんは、おじさんが死んだのは俺のせいだって。・・俺が学校に戻ったから・・」 ヘイリーが「それは違うよ。あんたが学校に戻ろうが戻らまいがキースさんは説得しに行っていた。そういう人だもの。ルーカスのせいじゃないからね」
ヘイリー「・・まだ実現できること、あるじゃない。この一番目の予想。今年はもう一度、ブルックと向き合うって・・」
ブルックを探しにダーラム・コーチの部屋に来たルーカス。 ルーカスがダーラムコーチに話す。「(キースは)母さんと結婚して、俺の親父になるはずでした」
ダーラムコーチ「・・とっくにそうだったろ。・・・・キースはお前の人生に誰よりも影響を与えた男だ。あいつはお前の中で生きている・・いいことを教えてやろう。私の妻が死んでから、私はずっと闇の中にいたんだ。誰も寄せつけなかった。そんな時、教え子の一人が、今までで一番バスケが下手くそな選手だ、そいつが闇の中から私を引きずり出してくれた。そいつの名前がキース・スコットだ。あいつはこう言った。 コーチ、答えが欲しいのはわかります。でも正解なんてあるんですか。答えなんか最初からありませんよ。あるのは人生だけ。それを、生きるだけなんです」
「ルーカス。キースに教わったとおりの男になれ。少しでもあいつの思いに背いたら、この悲劇はもっとひどいものになる」
キースの墓の前に立つダン。キースの声が聞こえてくる。キースの幻が見える。「ダン、なぜ、僕を撃ったんだ?」 ダン「その手に乗るか。俺はいつまでも引きずらないぞ。もう全部済んだことなんだ。・・いくら俺を脅そうとしたって無駄だからな。今夜は久々によく眠れそうだ。なぜだかわかるか。お前が始めた戦いがやっと終わったからだ。俺が終わらせたんだ」
-〈Acceptance 受容〉
夜の競技場で。ネイサンがヘイリーに話す。「もし俺に何かあって、お前が一人になることがあったら、これだけは忘れないでいてほしいんだ。 俺はお前のおかげで幸せになれた。・・万が一そうなっても、お前に悔いは残らないだろう?俺を幸せにしたんだって思えば」 キスをする二人の頭の上から、グラウンド整備のシャワーが降ってくる。
ルーカスが部屋に帰ってくると、ブルックが来て待っていた。ルーカスが言う。「なあ、今日、言ったっけ?俺、お前をどれだけ好きか・・口には出さなくても、お前がいてくれるってだけで、俺にはすごいことなんだ」
ブルックが答える。「羨ましかったんだ。こんなこと言うのひどいし自分勝手だけど。ルーカスがペイトンを助けたり、ダンを助けたって聞くと、時々私も助けて欲しくなるんだよね・・・何もかもから・・」
「・・いいよ。助けてやる。でもお前も俺のこと助けてくれよな」
「やり残したことがあった」とルーカスに言って、ブルックはペイトンを訪ねた。そして本音を打ち明ける。 ・・図書室であんた(ペイトン)が嬉しかった理由は、ルーカスがいたからでしょって。ブルックはやっぱり、図書室でのペイトンとルーカスのことがずっと気になっていたんだね。 ペイトンが言う。「・・よく聞いて。ルーカスのことは大事だよ。それはずっと変わらない。でもルーカスは、あんたが好きでたまんないの。私もあんたが好き。大好きなブルックを二度と傷つけたりしないよ。・・・」
ブルックにおぶってもらって、ペイトンが部屋に帰ったら、パパ(ラリー)が部屋の壁一面にレコード棚を作っていた。エリーが残したレコードを収納する棚。 ラリー「 いいか、ペイトン・・人が何かを残す時は、その人が人生に意味を見い出せたものや、最高の幸せをもたらしたものを残す。 エリーはきっとお前に、このレコードをかけてもらいたがっているはずだ。音楽を通して、お前といられるように・・・」
そして、ラリーはこの部屋にシングルベッドを二つ入れてくれるらしい。ブルックはこの部屋でペイトンと一緒に住めることになった。二人が喜んだこと!
ジミーの葬儀の日。 ルーカスはネクタイを締めて出かけようとする。カレンが「なに、その格好」と咎める。でもルーカスは「これがおじさんの望みだと思う」 「冗談じゃないわ、部屋に戻って着がえなさい」と怒るカレン。「嫌だ。・・おじさんなら行けって言う」 ルーカスは、キースが望んだ男になろうと決心したんだね。
ルーカス、マウス、スキルスたち五人が車を走らせている。 ジミーのお墓の前で、たった一人で佇んでいたジミーの母。五人が彼女に歩み寄る。
Devics - If we cannot see (You Tube)
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