#63(3-18)「ロッジでの週末」 When It Isn't Like It Should Be
ヘンリー・ジョームズ曰く
人生を恐れるな
生きる価値があると信じよう
その信念が価値ある人生を作りだす
ルーカスとブルック、ペイトン、ヘイリーとネイサン、マウス、スキルス、レブンにレイチェル。週末をみんなでレイチェルの山のロッジで過ごすことになる。ペイトンが、「Fall Out Boy」のピートも来ると言うのだけれど、妄想だなんて言われている。誰も信じない。
レイチェルのロッジはマスタールーム以外に部屋は5つ、ジャグジーもありのすごい別荘。ブルックとレイチェルは相変わらずあまり仲がよくないけれど、ルーカスに、皆が楽しもうとして来たんだから、ここにいる間くらい仲良くしてくれよと言われている。
マウスがレイチェルに言う。「・・僕はソファでいいから・・君がここにみんなを呼んだのは、タイムカプセルをみんなに見せた罪悪感から解放されたいからだろう?・・友達のために来たんだ。ルーカスが心配で。言っとくけど君はその友達に入ってないから」と。
山道をぶっ飛ばせるゴーカート。これ楽しそうだった! ネイサンがルーカスにヘイリーの結婚指輪をしばらく預かってくれ、ヘイリーにもう一度きちんとプロポーズしたいからと。 ヘイリーが今頃指輪を失くしたと焦っているだろうなとルーカスが言ったとおり、ヘイリーが血相変えて指輪を探しまわっていた。 洗面所に置いたところまでは覚えているから、もしかすると流してしまったかも、配水管に引っかかっているかもと必死。ペイトンが配水管を外してくれたけれド、指輪は当然見つからない。
ルーカスから貰った手紙を呼んだブルック。あわてて部屋に戻る・・途中で会ったレバンに「エッチな顔していた」なんて言われていた。レイチェルが扉を開けてあわてて閉める。「ごめん、まさか、あなたがそこでブルックしてるなんて・・」・・
夜はみんなでクラブ。ペイトンに「指輪はみんなで探してあげるから、見つかるまで指を隠しておいて」なんて言われて、ヘイリーが、クラブでミトンをしていたのには笑ってしまった。マウスときたら、男にダンスを誘われて逃げてきた。みんな楽しそうだ。
部屋に帰ってきたルーカス。沈んでいる。「どうかした?」とブルックが聞く。「・・不思議なんだけれどさ、時々ふと、おじさんがそばにいるような気がするんだ・・」
朝起きたら、台所で、フォール・アウト・ボーイのピートがホットケーキを作っていた。ブルックときたら、早速ピートにキスしている。おぉ、よかった>ペイトン
ルーカスがブルックに、ネイサンがプロポーズのやり直しをしたがっているとヘイリーの指輪を見せている時に、ヘイリーが来て・・私の指輪、見つけてくれたんだと大喜び。返さざるをえないよね。ルーカス、どうするの?
スキルスとレバンは山歩き。 あれが樫の木で、あそこに見えるのは赤楡で、あれはアナグマの糞・・とかレバンは妙に詳しい。 スキルスが「随分歩いたけれど、俺らパンくず落とさなくて大丈夫なのか」とレバンに言うと、レバンは「私は方向感覚が鋭い・・」なんて言ってるくせに、目をつむらせてくるくる回すと「北」が変わっているじゃないの。・・結局二人は迷子になってしまった。この二人のデート、いつもなんだかおかしい。レバンって天然でとても可愛い。この二人はいいコンビだわ。
ピートとペイトン。ペイトンがピートに言う。「・・有名なロックスターがろくに知りもしない女の子と付き合うなんて・・」 ピート「知らないわけじゃない。まだ会ったばかりだけど君のことはよく知っている・・・君のパパやエリーのことも、ジェイクのことも知っている・・・」・・ピートとうまくいけばいいけど、でも、私としてはなんだかジェイクとジェニーのことが気にかかってしまう。ジェイクは今どこにいて、どうしているのだろう。
指輪がないとプロポーズが台無しだとがっかりしているネイサン。ネイサン「・・結婚してからいちども予定通りになったことがない。・・・音楽やハイフライヤーズ、クリスに親父・・・」なるほど。それで、「このプロポーズだけは完璧にやり遂げたい、ヘイリーのためにも」と言うネイサン。それには指輪・・・でも取り戻そうにも、今のヘイリーは、ジャグジーの時も食器洗う時もどんな時も指輪から目を離さない。指輪を取り戻すのは至難の技だわ。
ネイサン「自分がやってないこと考えてたら気づいたんだ。・・・・おじさんはもういないけど、ちょっとでも一緒に過ごせたことが幸せに思える」 ルーカス「そのために俺たち、ここへ来たんだろ。過去を悔やんだりするんじゃなく、今あるものに感謝するために。友達とか思い出にさ。おじさんは、俺たちにそういうことを望んでいるんだと思う」
ヘイリーがネイサンの膝で眠りこけている。ネイサンが指輪指輪と合図。ブルックがヘイリーにドリンクをこぼして、シャワーに誘導。それからシャワールームに忍び込んで、やっとのことで、指輪をゲットした・・・はずみで時計をトイレにドボンと落としてしまったけど。プロポーズのためとはいえ、ヘイリーが指輪がないことに気がついたら、きっと大ショックだろうなあ。
レイチェルが戸外のジャグジーにいると、そこにマウスが来た。 マウス「君には感謝しているよ。皆をここに呼んでくれて。・・みんなの傷が癒されている。・・・そう言えば理由を聞いていなかったね・・言いたくないなら言わなくてもいいけど、ただ、君のこと理解したいんだ。なんであんなことをしたの」 レイチェル「・わかんない。・かきまわしてやりたかったのかな。・・それでただみんなを混乱させて、困らせてやろうって。まさか人が死ぬなんて。みんなに正直に言うよ」というと、マウス「言わなくていいよ。・・ジミーがあそこまで悩んでいたなんて誰も知らなかったんだ。君のせいじゃないよ。君が開けなくてもああなっていたはずだ。僕もタイムカプセルを見たんだ。間違いだったよ。今はみんな癒されている。・・・事件のことを蒸し返しても意味ないよ。だから言わなくていい。このまま封印しよう、ほら、タイムカプセルみたいにさ・・」レイチェルが聞く。「でもマウスは私を許せる?」 「君が僕を許せるなら」 レイチェル「ごめんね、マウス。取り返しのつかないことをした」「・・僕もだ」
ブルックがルーカスの指の古傷を見つけて、この傷なに?と聞く。子どもの頃、キースとキャンプに行ったときの釣り針の怪我の跡で、その時キースは自分の指も切って、傷をこすり合わせれば血を分けた兄弟だって。・・だからこの傷を見るたび、その時のことを思い出して、安心できる・・・・」「・・でも、母さんにはそれがない。・・今の母さんはやり場のない怒りを抱えて苦しんでいる・・・俺、どうすればいい?」「信じるんだよ。いつか必ず立ち直るって」
カレンはダンに、キースを失った怒りをぶつけていた。キースが出そうとしていたルーカスとの養子縁組届、キースはあなたが捨てた子の父親になろうとしていた・・・ジュールズとの結婚式の招待状・・・キースの店もあなたがだましとった・・・
「・・人殺し・・・キースの弟としての責任はどうなの。父親としての責任をこれっぽっちでも感じたことがあるわけ?あなたの二人の息子があそこにいた時、あなたはどこにいたのよ!キースがあそこで倒れて死にかけていたとき、どこにいたの・・あなたがあそこで死ねばよかったのよ、あそこで。キースの代わりにね」 ダンはカレンにこう言われて、少しは堪えただろうか。キースを殺したのはダンなのだから。
ヘイリーとネイサン。湖のデッキで。ヘイリーが二度も指輪を失くしたことを必死で謝っている。 ネイサンが指輪を取り出して言う。 「・・ヘイリー、お前と結婚していろんなことを学んだよ。人生や愛について。つらいこともあったけど、それを全部なかったことにしたいとは思わない。そのおかげでお前とこうしてここにいられる。結婚してくれ。もう一度ちゃんと友達や家族の前で」 よかったね、ネイサン。本当の今の気持ちと決心をきちんとヘイリーに伝えることができて。ヘイリーも本当に嬉しかったと思う。これできちんと再出発できる。
休日が終わって、ロッジを去る時がきた。 優しい時間を過ごしたこのロッジを 皆がそれぞれ不思議なすがすがしい目で見つめている。
ジョー・スタインベック曰く
変化は
夜明けにカーテンを揺らす
そよ風のようにやってくる。
まるで
野にひっそりと咲く花の
ほのかな香りのように。
フォール・アウト・ボーイ "I've Got A Dark Alley And A Bad Idea That Says You Should Shut Your Mouth " (You Tube)