「まつかげ」29号(松戸短歌会)届く
松戸短歌会は千葉県松戸市在住もしくは在勤の方々によって
構成される超結社の短歌会である。会長は塩入照代。
「まつかげ」は会員の作品集で、年一回刊。全54頁。
短歌だけではなく、小論やエッセイ、歌集紹介など文章が多く
読むのが楽しい冊子に仕上がっている。
塩入さんには何度かお目にかかっているが、いつも
ニコニコと明るい。短歌会の雰囲気が伝わってくるようである。
巻頭の安藤昭司氏の作品を紹介する。
夜来の雨小降りとなりし朝の田に幼き声の蛙ころろぐ
上空に行方に迷ふごときさましてゐし鴨の遠去かりゆく
凩が角を曲りて海側の倉庫の前に踏ん張りゐたり