詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

日本の里山

2019-06-09 18:12:37 | 鳥紀行


梅雨入りしてます。
昨日天気予報を見て、雨が降らない場所を
見つけて、鳥の観察に出かけました。
何度もこのブログに書いているけれども
またサシバです。差し歯なわけではありません。
つまらなくてすみません。



サシバは冬の間を主に東南アジアで過ごすそうです。
桜が咲くころに日本にやって来て繁殖し、雛を巣立たせて
九月下旬辺りからフィリピンなどへ渡るとのことです。

現場で撮影機材を出したのは5:30ころでしたか。
曇ってます。さっそく自転車の方が通りかかり
挨拶&会話です。近くの田んぼでは軽トラが
4~5台集まって早朝から皆さんで草刈りをしています。
自転車の方が「草刈りの音でサシバ来ないんじゃない?」
と言われてなるほどとも思いましたが人間と共存している
鳥ですからと応えました。
ヘルメットをかぶった中学生くらいの少年が
「おはようございます」と通り過ぎます。
すばらしい!感動します!



草刈りを終えたいつものおじさんの軽トラが停まって
「ここんとこよく飛んでるよ」と教えてくれました。
雛が巣立つのが6月下旬と踏んで餌を集める親鳥が
頻繁に飛ぶことを期待していたのですが
そのおじさんが「小さいサシバが飛んでっから巣立ったのかな」
と言います。「ええ?そうかなぁ」と疑いましたが
確かにすでに巣立ったようでした。

また顔馴染になったおじさんが「ごくろうさんだね」と
声をかけてくれます。今日は名刺をくれて
「梅まつりの時にでも来てもらいたいよ」と言ってくれました。
地元の名士といった方なのでした。いつもその方の土地の
裏で観察させてもらっていたのでした。



今日掲げた写真はちょうど晴れ間になったときの
グリーンバックのものです。
曇り空だと空が真っ白になって絵になりませんわ。

また顔なじみになった農家の若い方が「やっぱり巣があんだね」と
話しかけてきます。「たぶんあの林の中にありますね」と
指を差しますと「うちはあの裏なんだよ。NHKがコンセント借りに来て
ずーっと撮影してたことがあるよ」と聞かせてくれます。
「あの野獣何とかって人の番組だったよ」と言ってたので
心の中で「柳生博」だなと思いました。
柳生さんは日本野鳥の会の会長さんですしね。

以前よくとまっていた電柱にもとまってくれました。
親鳥も雛が巣立ってホッとしているようです。


これが今年生まれた若鳥だと思います。
顔つきが幼いでしょう?身体も白っぽい。

天気が下降気味でしたので午前中に撤収して帰宅しました。
パソコンが重いので画像の整理も大変です。

去年作ったサシバのうたです。

サシバなる鳥の形は猛禽の姿としては申し分なく
眉班の白さよ母となるために渡り来たるや谷津田の森に
(「猛禽歌集」より)