佐藤通雅の個人誌「路上」144号が届いた。
調べてみると「1966年文学思想個人編集誌『路上』を創刊」とある。
2011年120号をもって第一期を終刊し第二期へと移行したという。
現在発行中の第二期「路上」も150号で終刊する旨が予告されている。
A5版 全84頁 500円 250部発行。
このブログでは同人誌、個人誌、歌書、合同歌集等に限って
紹介しているが、個人誌で50年以上継続されている例はないだろう。
無論伝説の個人誌と言ってよい。
佐藤さんが23歳の頃より発行を続けていることとなり
いやいやすごいことだ。
個人誌だからこそ継続できる部分もあろうが
個人誌だからこそ継続が難しい場合もある。
往還集は20字X19行きっちりの文章が日付入りで綴られている。
「往還集144」も面白さと驚きの連続であった。
「路上」144号22首詠「訃の人として」佐藤通雅より
メール送ればすぐ返信の世となりて三日ほつとけば死んだかと思はる
私の書棚には佐藤通雅の第一歌集『薄明の谷』がある。