詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

ありふれた日曜日。

2020-11-15 20:51:33 | 千駄記


今日はよく晴れた一日でした。
完全休養日。一歩も外出せず。太陽を浴びず。
パソコンとテレビ見て一日が暮れました。
ダメ人間になる。

映画なんか3本くらい観てるとすぐに暮れる。
家で観てればコロナ感染リスクゼロだし、
お金も使わないので、良いことづくめですけども。
日本医師会はすでに「コロナは第3波と考えていい」
と言っていますが、この雰囲気なら言われなくてもわかる。

昨夜は「岸上大作」の資料に目をとおしている内に深夜に
なってしまいました。
2021.1.15発行予定の「晴詠」8号で岸上に4頁ほど
使う予定なので少し編集を進めました。

私が生まれたときにはすでに岸上は亡くなっていた
わけですが、現在歌壇に於いて
岸上大作ってどんな存在なのでしょうか。

愛と革命に殉じたようにいわれることの多い岸上ですが
一方的に過ぎた愛恋のうたにやはり惹かれてしまいます。
岸上が母を詠んだうたには佳品が多いとも言われますが
岸上の評伝など、特に小川太郎が書いた『血と雨の墓標』を
読みますと岸上の母への態度などちょっと苦々しく思う。
うたは人なり。だと私は思ってしまう。
岸上の作品を三首紹介。

美しき誤算のひとつわれのみが昂りて逢い重ねしことも

なみだして怒りの言葉吐く唇の血をひきてむしろ美しきかな
たわやすく泣くさまわれに見せておりその涙愛とかかわりあらぬ



おしまい。