詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

目鼻がついてお釈迦と知る。

2019-11-15 12:27:22 | 千駄記

死にざまを見するともなく見せつける微動せぬ樹の風待つこころ

昼休みになるのを待って陽光を
浴びるために工場から出てみた。
工場というのはどうにも薄暗いもので
眩しいや。
暗さは仕事に差し支えるが照明を
増やす経費もないし。

小春日和が続いている。

もう週末だ。土日はお出かけ日和と
テレビが笑っていたが、明日は私の
短歌教室で、明後日はこのところ
毎週のように執筆の決意表明をしている
原稿書きに勤しむ予定で
どうにか目鼻くらいつけなければならぬ。

私の生業であるモノづくりの世界では
目鼻がついたとか、お釈迦になったとか言う。
「お釈迦になる」ってわが業界では失敗したってことだ。
お釈迦の方の意味を調べたことがある。

「阿弥陀像を作ろうとしていつのまにかお釈迦様を作ってしまった」

ということらしい。
目鼻がつくの方は調べなかったけれども
人形作りかなんかかな。
目鼻がつけば出来上がったようなものだ。


最悪なのは

目鼻がついてからお釈迦になったことに気づくこと。






幸とは未来へ期待すること。

2019-11-14 12:20:58 | 千駄記

これ、わが「蓮」の絵葉書です。

しかし、春みたいな陽気です。
だから小春日和か。なるほどです。

いま、新製品作ってまして
ああじゃねー、こうじゃねーやっています。
作り直しだ、やり直しだと。
なにごとにもお金がかかる。
材料にしても手間にしても。
全部タダじゃねーのをお客さんが
理解してくれることを願うばかりです。

午後から群馬県へ行きます。
ほんとは工場を離れたくないんですが
止むをえません。

来年1月発行予定の「晴詠」五号も
記事を一つ残すだけになりました。
書くのは来月だな。急ぎ以外は後回し。

月刊「短歌往来」にて連載中の
「評論月評」の原稿は本日投函しました。
これが掲載されるのは新年号になります。
一寸先は闇ですから
その頃の私の置かれた状況やいかに。
と、悲観的な生き方をする私です。

さきほど妹が「楽しみだな」とつぶやいておった。
東京五輪の二次募集でしたか?あれに応募したそうです。
総額30万円分とか。当選したら私の懐を狙うそうです。
無い袖は振れません。

幸とは未来へ期待すること。

まことそう思います。



『英語とスペイン語で読む 啄木と牧水』 青木春枝 編・訳(現代短歌社)

2019-11-13 11:27:23 | 短歌情報



『英語とスペイン語で読む 啄木と牧水』
 青木春枝 編・訳(現代短歌社)
2019年10月25日発行 ¥1500(税別)

国民的歌人の
石川啄木『一握の砂』『悲しき玩具』

若山牧水『別離』『黒松』
から各50首が抄出され
青木春枝さんが英訳、スペイン語訳されている。

まだじっくり読んでいないが格好のいい本である。
私は外国語はちんぷんかんぷんだが
青木さんの仕事は大変だったろう。
力作である。


啄木の歌。


牧水の歌。




同姓同名。

2019-11-12 12:33:29 | 千駄記


小春日和だな。
事務所が寒くてしょうがないよ。
工場の外に出てみると
暖かくってしょうがない。

しばらくカメラ持って自然のなかへ
繰りだしてないので南へ出かけてった
ハチクマの画像を載せておきます。

近頃うつむいてばかりいるもんで
街路樹がいつの間にか色づいていることに
気づかなかったりして。

そうそう今日は十月会の例会があります。
十月会については何度かここで書いてますが
超結社の短歌研究会で創立以来60数年経つそうです。
平日の18:30からですので私などは
出席率がよくなくてご迷惑おかけしてます。
年に2~3回ほど「十月会レポート」という冊子を
発行していますが今年度から編集委員を
仰せつかりまして責任がまた一つ増えました。

さっき、妹に
「君、ツイッターやってる?」と
訊かれました。同姓同名がいるそうです。
同姓同名ってイヤですね。
だからペンネームをもって短歌はやりたかったんですけれども。
しかし、兄に向って「君」はないだろうにな。
ぼく、ツイッターやってませんので!
とつぶやいておきます。



ありがたき一日

2019-11-10 19:56:26 | 千駄記


今日も何がいいって天気がよろしくいい一日でした。
今日は品川短歌大会。12:00ころまでに来てくれって
事でしたので10:00前には最寄りの駅から地下鉄に乗る。

朝戸出に隣の奥さんと会話する。
「あら、なに今日はカッコいい!」なんて言われる。
普段は着たきりの作業着ですからね。
ジャケットなんて着こんじゃったりしてるもんですから。
髪にも少々塗っちゃったりしてるもんでね。
「今日は品川でお話しするんでね」とクールに微笑み
駅へ向かう。

目黒駅でめんどくさくなってタクシーを拾う。

会場へ着くと受付の一時間前にも関わらず
役員の方々が準備をされている。挨拶をする。
裏方の皆様のおかげで大会は開かれるのだ。

ちょっと暑いのが気になる。
嫌な予感がする。ぼくはご覧の通りの体型なので
汗をかくのである。

13:00定刻通り会が始まる。
まずは「作歌のポイント」についてお話しする。
汗がダラダラ流れる。これは参ったと思うと余計である。
30分ほどでお話を終え詠草集の感想に移る。
全48首なのでそれほどの数ではない。
自分で書いたシナリオ通りお話しする。
半分終えたところで休憩となる。

少し落ち着き汗もひく。

後半は少しゆっくり話すようになる。
で、役目を果たし安堵する。

参加者からの質問を受ける。

会場から手が上がる。

「質問じゃないんですが素晴らしいお話で先生のような方に習ったら
もっと上達するんじゃないかと思えるほどで、来てよかったです」
と仕込みじゃないか?と思えるほどにお褒め頂く。
ありがたし。

表彰式も滞りなく終わり帰路につく。

今日は「祝賀御列の儀」と重なったにも拘らず
参加してくださった皆さんありがとうございました。
品川短歌連盟に皆様にもお世話になりました。

どうもありがとうございました。




明日は品川短歌大会

2019-11-09 13:15:13 | 千駄記

これはいま作っているものです。
いろいろな仕組みで槽の中のものを洗う機械です。

それにしても青空です。
もう、いよいよ泣きたくなるお天気です。

社員半数以上が出勤している土曜日です。
毎日モノを作っていると飽きます。
歌って踊れる俳優になればよかった。
相変わらずバカ言ってます。

明日は品川短歌大会があります。
作歌についての簡単なお話と
出詠作品についての感想を述べることになっています。

都内は大混雑、大混乱するのではないでしょうか。
「品川短歌大会」で私が喋るから・・ではなく
「祝賀御列の儀」がありますから。
短歌大会が先に決まっていて国民的行事がこちらに
スケジュールをぶつけてきたのです。
国民総出でお祝いする日となるでしょう。

ちなみに私の生誕の日でもありまして
私もパレードをして皆さんに手を振りたいのですが
ムリみたい。

短歌大会に着てゆく洒落た服がありません。
少し悩まねーと。コーディネートはこうでねーと。
お話することもまとまってねーし。

年内は生業もどうにか忙しそうです。
短歌の仕事も溜まっています。
たまには鳥も見に行かないとダメ人間になりますし。

秋晴れというのは自らを追い込みますね。
明日も晴れますように。














びっくりしたなもう。

2019-11-07 12:01:47 | 千駄記

思い出のままなら後悔したでしょうあなたの嘘をひとつも知らず

今日も青空すぎるじゃないですか!
泣こうかな。

しかし、世の中変ってしまった。

私、長いこと日産のクルマに乗ってます。
営業に勧められるまま
「ステージアの最後のモデル」に乗って
「ムラーノの最後のモデル」に乗って
いまはエルグランド。これも最後のモデルかよ!おい!
工場のトラックも、営業車もニッサンです。
そうそうフォークリフトもニッサンだ。
今どきこんな人いないでしょ?

12月ともなればそろそろ雪が降る地域も
ありますし、スタッドレスタイヤを取り寄せておこう
と思ったわけです。鳥を探して山へ行きますしね。
タイヤはディーラーに預けているのですが
取寄せに時間がかかる。去年もえらい目に遭ったので
今週の月曜日に「冬タイヤ取寄せといて」と担当者に
ショートメール送っておきました。

が、一向に返事がない。
あの若者はいつもそうだし、と気にしなくなりました。
ゆとり世代とは付き合いにくいわ!

念のため今朝、ディーラーに電話。

「〇さん、いないよね?」(営業に出ていないと思ったから)
「ええ、来ないんですよ」(変な言い回しだと思ったが)
「じゃあさ、スタッドレス取寄せてるかどうか確認しといて」
と頼みました。手配してくれてれば問題ないですからね。

先ほど知らない携帯電話から着信あり。

「すみません、ご挨拶に伺おうと思いつつ」という。
「実は〇が今月で退社しまして私が担当します〇〇と言います」
ってきたもんだ。

ここで今日のタイトル

「びっくりしたなもう」なわけです。

考えられへん!
ニッサンはここまで堕ちてしまったのかね・・。
すでに前担当者は携帯をほっぽっちゃってるらしく
私のメッセージなど見ていなかったわけです。

確認の電話していなかったらタイヤは届かなかったわけね。

しかしさ、クルマなんて人間関係で買うものだと思ってた。
このところ1年単位で担当者が辞めていくのです。
だったら「営業担当」なんて決めなきゃいいのにね。
そうすれば最初からディーラーに電話しますよ。

ニッサンのメーカーの人に読んでもらいたいわ。

私はもう時代おくれなんだな。



猛禽類のうた

2019-11-06 12:33:41 | 千駄記


今日もなんとも秋らしく、いいお天気で
泣きたくなるわ!

本日の画像は「猛禽類のうた」の表紙です。
実は半年も先の話なんですが
猛禽類のうたについて発表をせよ
との指令がありました。

会員にアンケートを取ったところ
私の「猛禽類の話」を聴きたいという方が
複数いらしたそうで「これは珍しいことだよ」
と会長に励ましてもらいました。
「プロジェクターを使ってさ、猛禽の画像を示しながら
短歌の話をしてくれればいいんだよ」と
会長からアドバイスをいただきました。

しかーし、プロジェクターなんぞという
機器を取り扱ったことはないわけで
その操作に振り回されては
ただでさえ喋ることすら覚束ない私が
発表なんぞできるはずもなく。

んなば!と意気に感じている私は
オールカラーのレジュメを作っちまった方が
手っ取り早いと思ったわけです。

で、配付資料の表紙のデザインが
ようやく出来上がりました。
もちろん出来上がったのはデザインだけ。
しつこいようですが発表は半年先ですから。
この猛禽たちは写真を見ながら描いた絵です。
中身は画像がメインなのでB5版で編集します。

先達が詠んだ短歌作品をいくつか拾いましたが
あんまり見当たりません。
単純に「鷹・タカ」はそこそこあります。
単純に「鷲・ワシ」もちらほら。
猛禽のなかではフクロウ科が最も多い。
種ではアオバズク。5音は短歌にしやすいのかも。
くどいようですが半年先ですから
ぼちぼち探してゆきますけれども
ページに限りもあるわけであんまり
見つかりすぎても困ります。

どちらかというと
こういう作業は好きなので苦にはなりませんが
苦になる短歌の仕事もあります。

苦なればこそ燃える男になりたいものです。
いまさらか・・・。









秋らしい陽気で。

2019-11-05 12:30:20 | 千駄記


三日間も休みが続きますと
納期があっという間にやってきて
落ち着かない気分になります。

今日も秋らしい陽気で何よりです。

この三連休に秩父方面へ出かけたという
半人前の職人が
「そうそう、タカ見ましたよ秩父で」
と言ってきました。
「トビだろ」って応えたんですが
「いや、あの目はタカだ!でっかかったし目も鋭かったし」
と知ったかぶってました。
目の前を通ったそうです。
果たして何の鳥だったかわかりませんが
秩父ならクマタカがいてもおかしくないですね。
トビも十分にでかいからきっとトビでしょう。

しばらく撮影に出かけていませんが
今月も自粛することになりそうです。

生業と短歌を頑張らないといけません。





風卵展「よみ人しらず」黒沢忍・浅川洋

2019-11-04 12:08:17 | 短歌情報


風卵展「よみ人しらず」黒沢忍・浅川洋の案内を頂戴した。

2019年11月25日(月)~30日(土)
11:30~19:00(最終日18:00)
銀座の藍画廊で開催される。

黒沢さんにはずいぶん前に
もう十年以上前だろうか・・
「日月」の会でお目にかかったっきりだが
短歌作品などはときおり拝見する機会がある。

お二人の冊子や合同歌集も拝読したが
独自路線を行く才気あふれる方々である。

お時間のある方はどうぞご覧になっていただきたい。

私が伺えるとすれば土曜日に尽きるが
果たして都合がつくかどうか。

しかし、私なんぞを思い出してご案内いただくとは
真に有難いことである。





甘ったるい朝

2019-11-04 10:11:26 | 千駄記

中国のどこかです。十年位前の写真。

中国の記憶と言えば曇り空とライチー匂う甘ったるい朝


この頃にはよく中国へ出かけました。
十年位前とは言うものの東日本大震災の前でしたから
もっと前だったのかもしれず。
十年のパスポートが切れたまんまですから
そのくらい遠い日のことです。
仕事ついでにあちこち連れて行ってもらいましたが
事前に行程を知らされていたような記憶はあるんですが
なんにも調べていなかったので
あれがどこの何だったのか。

今日は朝から秋らしい好天です。三連休の最終日。
なんだかんだ言って三日間とも工場に来ちまった。

行きたいところもないわけではなかったのですが
また来年でいいわ。ぼくに来年があればね。

この三連休に結婚何十周年記念とかで
温泉行って来るわと言ってた熟練工がひとり出勤してます。
一泊旅行だったのかね?ま、そんなことはどうでもよいです。

今日も諸々意欲をもって一日過ごします。











意欲あり成果はあらず

2019-11-03 10:19:45 | 千駄記


工場に来てみますと、メダカの鉢を囲っていた
ステンレスの枠がなくなっていて、誰かが
盗んでいったかと鉢を覗いていると
綺麗になったでしょ?とわが社の職人が
背後から声をかけてくる。
せっかくの休みに鉢の掃除に来たらしい。
ぼくと同じで遊びに行くところなく
また遊びに出かける気もしないのだな。

餌をくれたらしいけれどもメダカは水底から
浮かんでこない。寒くって食欲がないのだな。
これまたぼくとおんなじだ。鍋なんぞつつきながら
一杯やりたいものだが、思いだけであって
それも面倒なのである。

気がかりが多いと人間はそうなる生きものだ。



「晴詠」5号編集中

2019-11-02 15:45:52 | 詩歌探究社「蓮」情報


今日はいい天気です。
紅葉が遅れているそうですが
ぼちぼちそろそろ見頃ではないでしょうか。

今日は出勤5~6名。工場に来て
様子見たのち、父の冬物など買いに出かけました。
イオンという大きなお店。
ついでに自分の靴下も久しぶりに買いまして。
それ持って父の棲むところへ。
そりゃ男同士ですからほとんど話しませんよ。
床掃除トイレ掃除くらいはしますけど。
そんなことしてるとですね、
父は「あ、昼飯だ」とつぶやくや否や
車椅子で食堂へ向かいます。
私になんと言ったと思います?
当たる人はいないだろうな・・
「じゃ」
とひとこと残していった。
元気な証拠かね?

で、私も食事に出たついでにトイレットペーパーを
買って届けたのち、工場に戻りました。

工場に戻りますと外国人労働者に
「コレチガッテル」と間違いを指摘され
プログラムを組み直すなどしていて今です。

そうそう「晴詠」(SEISEI)5号も編集中です。
発行日付は2020年1月15日になります。
年三回刊ですから・・。
それでも空いた時間に少しずつ作っていかないと
完成しないのです。
表紙もまだ仕掛り中ですけど、
記事は決まりつつあります。
少々マンネリしてきましたが
マンネリを維持します。

先日お目にかかった短歌系出版社社長で
歌人でありますUD川さんに
「いま目にする雑誌で一番豪華なのは晴詠じゃん」と
お褒め頂きました。嬉しいこと言うじゃん。

明日あさっては来春刊行予定の
短歌文法関係の書籍の原稿を書く覚悟です。
有言しないと私は実行しない質なのです。
で、いちいち宣言するわけです。

月刊「短歌往来」に連載中の「評論月評」の原稿は
書き上げました。少し寝かせてから見直します。
今回で4回目。連載は半年の予定なのであと2回です。
今月の10日には品川短歌大会で少し喋る予定です。
「講演が上手くなると短歌が下手になる」
と言いますから(そんな言葉聞いたことねーぞ)
私は上手に喋るわけにはいきません。
喋れないから書くことを覚えたようなものですし。

いろいろ大波が打ち寄せますが
凌ぎつつ命を燃やしてゆかねばなりません。