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S2000と茶の湯 日々是好日

裏千家のお稽古 日々の出来事 大好きなS2000
ぶつぶつと 私の備忘録

桜終わりました お軸は廻文 最後の赤 肥後椿日の丸

2025-04-11 20:59:55 | 床・軸




 

 

 
まごのるは よくぞいそぐよ はるのこま
馬士のるハ 与久楚 以そ久与 春の駒
 
上から読んでも 下から読んでも 同じ意味
よく考えてありますね
 
 
◆三井徳右衛門
 1871年 誕生
 王子製紙社長
 三井合名会社監査役
 三井物産監査役
 
と いろんな立派なお役が並んでいますけれど
 
この方は 昔の越後屋という呉服屋のほうの方みたいで
呉服部門が三井グループから外れたので
三越徳右衛門 と 初めは名乗られていたようで
のちに 三井姓に変わられたようです
 
回文歌は室町時代からあったそうです
 
お正月の初夢文化でこんな歌があります
 
なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
 
正月2日の夜、上記の歌が書かれた宝船の絵を枕の下に置き、
歌を3度読んで寝ると吉夢を見られるという風習があるそうです
 
掛花の紅三光が元気がなかったので
 

 
元気な肥後椿に交換
 
 

 
クレハでまり 日の丸
 

 
一重ですけれど 花も葉も大きいです


藤村三詩 春です 椿も初黄と指月山

2025-04-03 09:02:41 | 床・軸



 
春らしい色合いのお軸です
軸先も染付です
 
先週は行方不明で 他のを掛けましたけれど


 

3月末のお茶事で 待合に
来られた 不昧流の先生が すらすら読んでくださって
 
わああ 凄いと ・・・
 
その先生に 誘っていただいたのが仮名習字のはじめ
こちらが 押しかけた様な感じですが 笑
今では かなり読めるようになりました
読めればいいんです と言ったら
書かないと読めるようにはなりませんよと
おっしゃられて 本当にそうでした
いろは から始めて
この漢字がそうなのかと
下手は下手なりに かくとおぼえていきます
 

 
霞のかげに 萌えいでし
糸の柳に くらぶれば
いろをほこりし あさみどり
わかきむかしも ありけるを
 
春ですねえ
 

 

掛花は 初黄と木瓜
木瓜好きじゃなくて 山に移したけれど
今は好きかも つぼみ可愛いです
また 畑におろそうかな
 
初黄は造園さんに植えていただいて
畑で枯れそうで
庭に移したら根が張って元気になりました
 
弱った木は 一度鉢に移して
養生してあげたほうが正解です
 


これは昨日生徒さんがお持ちくださいました
 
先週の染付の花入れそのまま
薄板は真の矢筈です
 
 
花蘇芳 これくらいなら可愛い
これも嫌って 畑の片隅で
しょっちゅう草刈り機で切ってしまうので大きくなりません
今年はちょっと大事にしてあげます
蕾の時だとかわいいですね
咲くとどぎついけれど
 
萩の指月山の藪の枝変わり
挿し芽しておきます
 
これは斑入りでしょうけれど
斑入りと絞りの境目 分りかねます
名前のわからない椿が多すぎて

先週は鴫 今週は桜 お軸も春です

2025-03-31 12:03:17 | 床・軸



 
今日の床
白の椿の花が落ちたので
今日は赤を入れました
 

 
美保の関と花蘇芳 鮮やかな赤です
 

 
花は細長いです
 


 
花蘇芳と千羽鶴
 
千羽鶴は移り白というか
初めは極薄ピンク 開くと白
 

 
この花の 咲くにつけ 又 散るにつけ
大久保橙青 (おおくぼとうせい)
俳人であり 政治家
海上保安庁を設立した 初代長官
 
字が優しいです
 
日本人なら 花は桜でしょう
表具の裂地も春らしい 優しい色合いです
 

 
先週は 掛ける軸が見当たらず 鴫 渡り鳥です
 
鴫は旅鳥
宍道湖はその中継地
たまに見かけるそうですけれど
私は 見たことがありません
北から南へ かなりの長距離を移動するようです
 

 

花は紅三光とサンシュ

帰雁のお軸 ・・・ 藤田有閑 カンザキアヤメがよく咲きます

2025-03-15 10:51:25 | 床・軸




 


帰雁
時期ですね 温かくなる前に 一斉に飛び立ちます
つい先日まで 湖面にたくさんいたのに
いまは わずかに残っているくらい
 


お軸は 藤田友閑の帰雁
 
藤田友閑 (1600~1677) 頃
 
松花堂昭乗の弟子
 
私の持っているお軸で 一番時代の古いものです
400年近く それほどの時を超えてきたかと思うと
感動ですね
わたくしの手元に来るまでに
どのような人の手を渡ってきたのか
それなりに大切にされてきたからこそ
今 ここにあるのでしょうし
 
帰雁の歌は
もともと 平安時代の女流歌人 三十六歌仙の一人の伊勢という方が
読まれた歌が 元です
 
今から1200年も前の方です
 
はるかすみ たつを見すてて ゆく雁は 花なき里に住みやならへる
 

春かすみの立つのを見捨てて 帰っていく雁は 花の咲かない里に住みなれているのかしら

 


 

帰雁 雁かねは 世を いさはや帰るらむ
あだ 菜の花に 心と無しなと 友閑
 
雁はもう帰ってしまうのか
菜の花がきれいに咲くのに 心惹かれないのか
 

 

 
表具は何度か直されたので 初心ではありませんが
お手元に置かれた方のそれぞれのお好みで
しゃれた裂が使ってあります
 
箱も時代の箱で
大切にされていたお道具だとわかります
 

 
花は サンシュ・カンザキアヤメ・紅三光椿
 


紅三光は三弁花の極小輪
大きくならない木です

3月釣り釜 お軸はお雛様 花は加賀の白嶺

2025-03-11 20:18:54 | 床・軸




 
3月 茶室の戻って 釣り釜になりました
春うらら 釣り釜が揺れて ?
何てね 寒くてエアコン・ストーブです
雪でも降りそう
 
盆香合で たっぷり炭たいて 火鉢替わり
 

 
お軸はお雛様


 
 

佐々木弘綱 
この方は 幕末から明治にかけての国文学者さんです
 

 
ももさくら おりにあひても むかしたれ いもせのかみを まつりそめけむ
 
もも斜く羅 乎りにあ飛ても む可し多れ いもせ乃可みを まつ理そ免氣舞
 
仮名習字も10年過ぎると かなり読めるようになりました
 

 

 
サンシュと加賀の白嶺
 
花入れは伊勢崎伸さんの旅枕
 

 
大輪 白一重
超早咲きで買ったのに 年内は咲いてくれませんでした