S2000と茶の湯 日々是好日

裏千家のお稽古 日々の出来事 大好きなS2000
ぶつぶつと 私の備忘録

1年終わります 最後のお軸は羽箒で すべて掃き出しましょう

2023-12-31 21:18:46 | 床・軸




 
あと 数時間
いつもの年なら 早い目にしめ縄を作り
大晦日は 買い物も行かず 除夜釜のはずが ・・・
 
予定が大幅に 変更
娘たちが 家族で お正月は用事があるからと年末にお泊りにきて
いつも 二人の静かな生活が 大変なことになり
30日に 見送って ようやく やれやれ ほっとして
お疲れ様でした ・・・ 
 
入れ替わりに 広島から帰りましたけれど
まだ 独り者ですので これは大丈夫
 
12月半ば出産予定の 長男のお嫁さんが
大幅に遅れて 今日赤ちゃんが生まれました
 
大晦日 …珍しくないですよね ?
うちの 長女も大晦日生まれ
 
孫と娘が 大晦日というのも
噺のついでに
私とお嫁さんが 同姓同名で 字も同じ
それぞれ 長女が 大晦日生まれ
不思議な ご縁です
 
そんなこんなで 1年おめでたいことで終われそうです
 
茶室の掃除も

 

棚の拭き掃除をして
これから 道具の入れ替え
 

 
炉中も きれいにして
 

 
畳も拭いて
 

 
お軸は 森寛斎さんの 羽箒
 

 
1年の 埃 しがらみ みんな払っていただきましょう


羽箒に鼠はつきものですけれど 干支というだけでなく
何か意味があるのでしょうか ?
 


 
鼠がおります
 

 
裂地は 松くい鶴
 

 
花は 四箇村と黒文字
 

 
珍しく 白竹の掛花入れです
 
今年1年
メモ書きのような ブログをご覧くださいまして
ありがとうございました
 
どうぞ 皆様 良いお年をお迎えくださいませ
 


銀座菊廼舎の吹き寄せ にゃんにゃん と 大宰府の清香殿

2023-12-27 12:00:31 | 菓子・スイーツ




 
袋入りは 初めてです
昔は 長方形の缶
最近は 丸缶
 
招き猫の落雁がはいっていました
内容量も多くて 
 

 
大宰府天満宮の銘菓
 
清香殿
淡雪のような食感で 表面は少しサクっとして 中フワフワ
大徳寺納豆が 一つ入っています
上品なお菓子です
 
出雲伝承館の春のお茶会で
表千家さんが 毎回清香殿を使われます
 
今回は いただきものですけれど
たまに 送っていただくのもありかな ?
九州だと 送料も安いですし 
 
子供が 出張で福岡へよく行きますけれど
福岡空港では売ってないというか
出店はないようですね
 
お土産は 
通りもん と 福砂屋のカステラ
何方も好きですけれど
 
今度大阪なので
福砂屋の底ザラメ買ってこようかな
 
夏は ザラメが溶けるので 今が買い時
あのザラメがおいしいです

クリスマス茶会のお菓子 今年はサンタクロースにしました

2023-12-24 23:20:41 | 菓子・スイーツ




練りきりのサンタクロース
 

 
前の晩に ここまで仕上げて
出す前に おひげを付けました
 
工作ですね 笑
 

 
初めは
 

 
たまには外郎と思いましたけれど
餡がつきませんでした
パラパラと落ちてしまいました
 
中を黄身餡にして 味は良かったのですが
やはり 形を作るときは 練り切りですね
 
昨年は
 

 
ツリー
 
その前は

 

プレゼント
 

 
いろんな色の雪だるまもつくりました
 
来年は ブーツか トナカイか ・・・

クリスマス茶会 忘年会 お疲れ様会 宗旦忌

2023-12-21 12:15:21 | 茶事 茶会



三千家の流祖 宗旦
 
なくなられたのが 1658年 12月19日
お家元さんでは (万治元年11月19日)の旧暦で
毎年11月に行われています
 
我が家は クリスマス茶会に合わせて 12月
 

 
ちゃんと草取りをして
 

 

筧も青竹 湯桶も出しました
 

 
床は 流祖宗旦
 

 
こんなお顔だったのかな ?
 
本来 遠忌茶会だと 三つ具足がよいかもしれませんが
 

 
宗旦狐 ?
いえいえ 白蔵主です
 
同じ狐という事で 12月は宗旦狐に化けていただきました
 
宗旦狐は 黄狐
白蔵主は 白狐
 
お着物着てるから 分りませんね
 
お話しは色々あるのですが ・・・
 
永徳元年に、和泉にある耕雲庵の住侶に白蔵主という僧がいた。
白蔵主は稲荷大明神を常に信仰して、毎日法施を怠らなかった。
ある時、竹林にて片足を失った三本足の白狐に出会い、連れて帰って慈育した。この狐には霊性があり、
吉凶を告げたり、盗難を防いだりした。
その狐の子孫も三本足であり、寺内に住んでいたという。
白蔵主には狩猟が好きな甥がいたが、白狐はこの甥を恐れ、
白蔵主に化けてその甥の家に行き、殺生の罪について語り、戒めた。
しかし、この甥は、狐が白蔵主に化けていることに気付き、
鼠の天ぷらで引き寄せ猟してしまうが、狐は最後はなんとか罠を外して逃げる。
 
狂言にもなっているようですが
 
 

 
花入れは 丹場市野雅彦さんの線紋
 

 
棚は尚歌棚 
棚板が 短冊・色紙・筆になっています
天板が色紙で
 

 
棗は 歌棗
 
漆壺齊さんの 松風棗
 
不昧公は 松の字を上下に分けて書かれましたので
 
すむひとも とうひともなど かたおかの
山松風と誰のときくらむ
 
と歌が描かれています
 
歴代 漆壺齊さんが作られますので
形は何種類かありますけれど
サイズは中棗
私のは 蓋が面取りしてあります




今年最後のお稽古 お軸は 他流ですが 遠州訓示

2023-12-21 11:05:39 | 床・軸

 
利休の孫弟子で、三代将軍徳川家光の茶湯指南役だった小堀遠州が、
茶の湯の道のありようを説明した言葉。

 
 
夫れ茶の湯の道とても外にはなく 君父に忠孝を尽し 家々の業を懈怠せず 殊には朋友の交を失う事なかれ
春は霞、夏は青葉がくれの郭公 秋はいとゞ淋しさまさる夕の空、冬は雪の曉 いづれも茶の湯の風情ぞかし
道具とても、さして珍器によるべからず、名物とても異りたる事もなく
古き道具とてもその昔は新し 唯先達より伝りたる道具こそ名物ぞかし
旧きとても形いやしきは用いず
新しきとても形よろしきは捨つべからず
数多きをうらやまず、少きをいとはず
一品の道具なりとも幾度も もてはやしてこそ、子孫に伝ふる道もあるべし
一飯をすゝむるにも志を厚く 多味なりとも志うすき時は早瀬の鮎、水底の鯉とても味もあるべからず
籬の露、山路の蔦かずら、明暮れてこぬ人を 松の葉風の釜のにえる音たゆる事なかれ
 
これを 現代語に訳すと
 
そもそも、茶の湯の道といっても、特別なことは何もない。両親を大切にし、
家庭内の仕事を疎かにせず、そして、友達との親交を絶やすことなく。
春は霞、夏は葉陰のホトトギス、秋には寂しさが増す夕暮れの空、
冬は雪の夜明け。そんな景色こそが、茶の湯の風情なのです。
道具も、奇抜なものを選べば良いというものではない。
名物ばかりを使うこともないでしょう。今古く見える道具も昔は新しく、
先人達に大切に扱われ、今まで無事に残ってきたから、名物になったのです。
古いからと言って品がない物は使わない。新しくても美しければ積極的に使った方が良い。
沢山の道具を持っている人を羨む必要はなく、
道具が少ないからといって恥ずかしがる必要もない。
ひとつの道具を、幾度も大切に使い続けることで、
歴史を超える名物になることだって有り得る。
貧しい食卓でも十分に心を込めれば良い。
贅沢な食事であっても、心がこもっていなければ、
新鮮な鮎も泥臭い鯉も、味に変わりはなくなってしまう。
垣根の露、山道に紅く染まった蔦。
朝も夜も、風に揺れる松葉のような、
釜の煮える音を絶やさず、ただ来ぬ人を待とう。
 
釜をかけて ただ来ぬ人を待とう。
いいじゃないですか
 
お道具に関するお話も 
納得

裏千家の私たちが 言葉を唱和するように
 
遠州流の方たちは
遠州公のかき捨ての文を唱和されるのでしょうか
長文で 覚えるのが 大変そうです
 

 
花は犬枇杷と 椿は不明
花が開いたら 調べてみます
 
他流のお軸は掛けないほうがよろしいという事ですが
遠州公は数多の茶人に 多大な影響を及ぼした方ですし
綺麗さびと言われる お茶も素敵だと思います
 
不昧さんも たくさんの影響を受けて
尊敬されていた方ですから。

頭を垂れても 問題ないでしょう

そもそも お軸に対して一礼するのは
その書いた方に対する 一礼ですから

他流を掛けるなと言っても
お家元様のお軸は と~~~ても高価ですから
他流のお家元様のお軸を買うことはないと思いますよ