お茶道具というのは 1年に一度しか出ないものが多くあります
それほど 季節感を大切にしているという事でしょうけれど
置く場所が大変で 整理整頓していないと
気が付かなくて 出すことを忘れる年があります
今年は ちゃんと出せました
鯉桶の水指 鯉耳の花入れ
運びの水指として 紐をかけて持ち出します
お濃茶の時は
塗蓋ですので 紐の掛かった状態で清めてから茶巾をのせます
お茶を入れたら 紐をほどいて 蓋を開け 釜に水を差します
お薄の時は 水指で一礼して 始めます
紐の掛け方は
左向こうから挿して 手前 対角に抜きます
右向こう 外側から通して 左手前 対角に抜きます
右の輪 と 左の紐先を持ち 両方同じ長さにそろえて 結びます
もう一度 結んで
輪が右
ほどくときは 一度ほどくと
輪が左になります
結び目のあたりで 輪の部分の紐を2本一緒に引き抜きます
左手で 抜いた紐を中央あたりで受け
半分におり もう半分 茶壺の口緒の用に畳んで 懐中します
学園のお茶会で 長板の上に置いてありましたけれど
その時は 席入り前に 桶の 腰の部分に紐が結んでありました
最後 水を差した後 紐を結んで帰るためでしょうね
運びの時は 紐は懐中して もちかえります
教科書がないので 違う部分もあるかもしれませんが
まあ 季節道具という事で 臨機応変に ・・・
私のは 淡々斎好みで中も赤で 蓋裏に波蒔絵
鵬雲斎好みはウルミ塗になります
(ウルミ塗は赤みを帯びたこげ茶色。 それを透過させ溜塗りとして仕上げてあります。)
紐の結び方は
この結び方をされる方も多いと思います。
決まりはないかもしれませんね。