S2000と茶の湯 日々是好日

裏千家のお稽古 日々の出来事 大好きなS2000
ぶつぶつと 私の備忘録

炭の入れ替え 箱炭斗を整えました 入れ方は ?

2024-06-15 20:17:33 | 道具



先月は炭手前をしませんでした
 

 
今月は 皆さん交代で円草のお点前で
時間が長いので
他の方は 夏手前か炭手前 あと ノートづくり
 
我が家の大円盆は大きいです
少し扱いずらいですけれど
これしかないので
今更 最近の新しいお盆を買うのももったいないし
生徒さんには 最近のお盆は小さいとお話して
このお盆でお稽古していただいております
 
初期の 圓能斎好みの大円盆
今はないので 持ってる方は大事にしなさいと研究会で言われました
昭和50年代に買ったお盆です
 

 
炭を洗って
 

 
水屋の炭入れにも追加して
 

 
箱炭斗のすみの粉を捨てて 洗って
 
   
 


炭を入れます 片側に 胴炭 管炭
半分に 風炉なら2列 ぎっちょを 
炉なら一列
中寄りに輪胴
炉の時は この輪胴の上に 香溜め壺が乗ります
最近は 缶入り とか プラに入っているのが多いですね
 


実際 乾燥するので 密封容器のほうが 便利いいですけれど
見た目は やはり壺のほうが
今ある壺を大事に使っています
 

 
火箸は上が 長火箸
下が 水屋火箸
使う頻度が多いので 糸がほつれたりして修繕しながら使っています
 
竹の皮は虎屋さんの羊羹包の竹の皮
水につけて しわを伸ばして 保存してあります
糸は南三陸でいただいた漁網の修理用の糸 丈夫です
 
水屋火箸は 長火箸よりも先の筋が多いので
火入れの灰は この火箸で筋を付けます
 

 
8月はお稽古お休みなので 前半の炭はこれで何とか行けそうです

研究会終わりました 使ったお道具に色々なぞかけ

2024-05-21 21:06:51 | 道具



簡単な棚薄茶点前
 
お出になる予定の生徒さんが体調不良で
思わぬアクシデントでしたけれど
生徒さんが 1客1亭で出ますと
頼もしいお言葉
毎回 お稽古の時に席入り・問答のお稽古をしているので
難なく サラサラとされました
さすがでした
日々のお稽古 大事ですね
 

 
持ち帰って お道具干しましたので
お釜は支部の釜で 道具はこんな感じでした
 
今回は伊勢物語を想定して
かなりこじつけもありますけれど
 

 
主役の棚は淡々斎好みの唱歌棚
天板地板 升色紙 柱は筆と短冊
 
水指は手塚央さんの紅地黄彩竜紋水指
竜と水はとても関係が深いです
 
水を注ぐときは 半だし
蓋は右手で摘みを持ち 左横 右斜め上 一手で置く
蓋を置くとき手首が曲がらないようにと言われました
 
 

 
茶碗は徳泉さんの東下り 中の見込みに富士山が書いてあります
茶杓は大宗匠の余花
時期遅れに咲く桜を残花
夏至のころから咲く桜を余花
初夏の銘になります
 

 
蓋置は半七の八つ橋  
ここで水生植物
アヤメ・菖蒲は畑でも育ちますけれど
カキツバタは水の中での栽培です
 

 
良く咲いてくれます
 

 
建水は浄益さんの車軸 旅ですね
どうして これを使ったかと 種明かしすれば
 

 
上部が凸凹 柄杓が落ちにくい
お点前で出た方で
柄杓を落とされた方がありました
自己防衛 転ばぬ先の杖という事で
 

 
煙草盆は 橋村萬象さんの鞍馬型
ここで馬 茶碗にも馬 花もムサシアブミ
 

 
干菓子器は瓜
 

 
棗は渡辺喜三郎の太夫棗
素材は松
益田鈍翁さんが考案されて
自宅の松で喜三郎に作らせた数個のうちの一つ
 
蓋が薄いので
二引きで蓋は茶碗とひざの間
拝見の時は棗ではなく茶器
茶器 お茶杓の拝見といったほうが良いと言われました
 
1客1亭の場合 煙草盆・干菓子器は
正客の手を煩わせず亭主が下げても良いとも
 
とりあえず 無事終わりました
出てくださった生徒さん お疲れ様でした

組みだし茶碗は水月窯の梅花紋 粉引茶碗

2024-04-22 17:35:03 | 道具



汲みだしは お茶事の待合で出されるもので
香煎やら蘭茶 冬なら甘酒 等
 
その茶碗のことですけれど
元々 お煎茶をいただくお茶碗が主流で
 
お番茶 ほうじ茶 お白湯など
食事のあととか おやつをポリポリ
たくさん飲みたいときは湯飲みですね
 
形も違います
湯飲みは ストンとした形で たくさん入ります
汲みだしは椀型で お茶の量は 真ん中ぐらいまでかな ?
 
今回のお茶事は
 

 
お客様が6人 お稽古茶事ですので多いですね
ふつうは3人ぐらいでしますので
なんでも5客あれば事足りますが
お稽古の時は10客必要になります
 
これも2箱あります
 

 
買った時期が違いますので箱の大きさが違います
どちらも5碗です
 

 
多治見の水月窯さんへ行って
そちらで購入いたしました
左の箱は25年くらい前です
 
とても雰囲気のある 素敵な場所でした
 
永らく使っているけれど 汚れはありません
志野 粉引 萩 など 土の柔らかな 焼の甘いものは
しっかりと水を吸わしてから使います
使った後も しっかり干してから片付け
一度汚れを吸ったものは もう落ちませんので
使い方に 要注意です
 

 
湯盆 と書いてあります
 

 
汲みだしの運びに使いました
 

 
このお盆は 蔵にあったもので 字が読めません

今日の釣り釜は焼飯釜 仙叟好みです

2024-03-28 21:29:06 | 道具


 

 
裏千家4代 仙叟好みの焼飯釜
初代宮崎寒雉が最初に作られたお釜です
 
おにぎりの形に キノコが張り付いて
 

 
long, long ago
むかし むかし 
仙叟宗室と 初代寒雉さんが山へキノコ採りに行って
お昼ご飯を食べようとおにぎりを出したところ
コロコロと転げて落ちて おにぎりが行方不明に
 
その後 寒雉さんが山に行ったときに
茸のくっついたおにぎりを見つけて
 
それから考案されたお釜だそうです
 
仙叟好みですので
あまり目に触れることがないかもしれませんが
 

 
環付きも茸です
 

 
三角で 風炉に合わせにくいので 釣り釜くらいかな
 
釣釜は雲龍を使うことが多いのですが
たまには ほかの釜もいいですね


直入さんの講演会で 楽茶碗は唯一無二のお茶碗 お茶を点てるためのお茶碗ですと

2024-03-25 18:35:49 | 道具



千家十職の楽家は 御ちゃわん屋 と言われます
暖簾もそのようになっています
代がかわるときに 暖簾も新しくされるそうです
 
先日の直入さんの講演で
楽茶碗はお茶を点てるためのお茶碗で唯一無二の茶碗だとお話しされました
お濃茶を練っても 茶碗の中が汚れないとも
 
お濃茶を練るのに最高のお茶碗
そのために作られたお茶碗だそうです
そこまで言われると 練ってみたいですよね
 
東美で見た様々な楽茶碗
じっくり見ると 黒の中にもいろいろと景色があり
古い楽ほど 黒が赤っぽい
なかなか 奥が深いです
 
 

 
黒楽で一服 
使うと1週間は干さないとだめなので 使いずらいですけれど
 

 
傍で見ると 釉薬の流れが景色になっています
 

 
濃茶 練りやすいです
 


お薄だと 茶筅のふり具合で 泡が少し飛びます
やはり お濃茶の為のお茶碗でしょうか
 

 
銘は一峰 坐忘斎箱 覚入さんになってからです
 

 
表さんでは大黒
だいこく ? おおぐろと呼びたいですね
 
 長次郎の大黒 重要文化財です
あやかりたい うふふ
 
表さんの書付の時は 現役の14代吉左衛門だったのでしょうね
 

 
箱一つ見ても 時代とか 道具の変遷とか
色々なことが分かります
 
箱を作り直して 裏千家の紐
 
こちらは小ぶりの筒
 

 

 

中に白の釉薬が見えます
いい景色になっています
 
 

 
裏は惺入さんの特徴 蛇かつ 
 

 
これも表さんの箱で さざれ石
表の惺斎さんの箱で
惺入さんは こちらから惺の字をいただかれたそうです
 

 
こちらもあとから藪ノ内の猗々斎の箱
玄鶴 げんかく 黒い鶴という事だそうです
 

 
楽さんから出たお茶碗の御物袋は薄手で箱とのあそびが無し
紙に包めば入りません
 

 
最初に箱書きされた 表さんの紐です
 
 

これは 左入の赤 
 

 
楽印がありません
 

 
旦入の極め
 

 
直入さんの極め
無印 旦入極めとあります
 
古い時代のお茶碗は無印のものもあるそうです
 

 
鵬雲斎のお箱
銘 松濤
 
このお茶碗は箱が2個あるので
めがね箱になります
 
上の黒は両方 蓋だけが2枚です
 
千家十職さんにとっては やはり表千家さんが一番格式が高いのでしょうね
まずは 表千家さんに持ち込まれるそうですよ
 
代替わりされるときも
三千家のお許しが出なければ 空席のまま
十職の名を名乗る その重責に耐えうる技術・感性
合格が頂けないと 継げないそうです