S2000と茶の湯 日々是好日

裏千家のお稽古 日々の出来事 大好きなS2000
ぶつぶつと 私の備忘録

利休忌と許状の引継ぎ式 菜の花は線路の脇で調達

2024-03-31 15:34:22 | 稽古
利休忌は 利休さんが亡くなられた旧暦の2月28日
新暦の3月28日までに行われる遠忌茶会です

表千家さんは27日
裏千家は3月28日に行われます

お茶湯でお供えをした後は
七次式 や 服席
全国から参列されます

それぞれの地域でも
各教室でされる先生もあります

我が家は 丁度 許状の引継ぎがありましたので




このお軸は 裏千家に伝わる長谷川等伯のお軸の写しで
賛は大宗匠直筆




左から読んで
今日 親しく 獅子吼を聴く
他時定めて鳳凰の兒とナル



引継ぎ式のために 淡交社が販売されたものです
親先生のお世話で いただきましたけれど
そのときには いいお値段で 分割も可能だと
どうかと思いましたけれど 御断りもできず ・・・
今になっては いただいておいてよかったと思います

これ一箱あれば 利休忌も引継ぎも すべてOK
便利なものです
半世紀近く 元が取れて おつりが出るほど使っています 

菜の花はもう終わりで 線路近くで切りました

昨日は3名の方



母屋は まだお雛様が出ていましたので
お香煎だけで
引継ぎ式も 点心も お茶席も
すべて 茶室で致しました



腰掛待合は使いませんでしたので関守石を



帰りは 反対側にも

迎えつけ無しでしたので枝折戸も外しておきました



今日は 行の方
この次は 茶名かな 
とりあえず 今週末は茶飯釜の茶事です

今日の釣り釜は焼飯釜 仙叟好みです

2024-03-28 21:29:06 | 道具


 

 
裏千家4代 仙叟好みの焼飯釜
初代宮崎寒雉が最初に作られたお釜です
 
おにぎりの形に キノコが張り付いて
 

 
long, long ago
むかし むかし 
仙叟宗室と 初代寒雉さんが山へキノコ採りに行って
お昼ご飯を食べようとおにぎりを出したところ
コロコロと転げて落ちて おにぎりが行方不明に
 
その後 寒雉さんが山に行ったときに
茸のくっついたおにぎりを見つけて
 
それから考案されたお釜だそうです
 
仙叟好みですので
あまり目に触れることがないかもしれませんが
 

 
環付きも茸です
 

 
三角で 風炉に合わせにくいので 釣り釜くらいかな
 
釣釜は雲龍を使うことが多いのですが
たまには ほかの釜もいいですね


直入さんの講演会で 楽茶碗は唯一無二のお茶碗 お茶を点てるためのお茶碗ですと

2024-03-25 18:35:49 | 道具



千家十職の楽家は 御ちゃわん屋 と言われます
暖簾もそのようになっています
代がかわるときに 暖簾も新しくされるそうです
 
先日の直入さんの講演で
楽茶碗はお茶を点てるためのお茶碗で唯一無二の茶碗だとお話しされました
お濃茶を練っても 茶碗の中が汚れないとも
 
お濃茶を練るのに最高のお茶碗
そのために作られたお茶碗だそうです
そこまで言われると 練ってみたいですよね
 
東美で見た様々な楽茶碗
じっくり見ると 黒の中にもいろいろと景色があり
古い楽ほど 黒が赤っぽい
なかなか 奥が深いです
 
 

 
黒楽で一服 
使うと1週間は干さないとだめなので 使いずらいですけれど
 

 
傍で見ると 釉薬の流れが景色になっています
 

 
濃茶 練りやすいです
 


お薄だと 茶筅のふり具合で 泡が少し飛びます
やはり お濃茶の為のお茶碗でしょうか
 

 
銘は一峰 坐忘斎箱 覚入さんになってからです
 

 
表さんでは大黒
だいこく ? おおぐろと呼びたいですね
 
 長次郎の大黒 重要文化財です
あやかりたい うふふ
 
表さんの書付の時は 現役の14代吉左衛門だったのでしょうね
 

 
箱一つ見ても 時代とか 道具の変遷とか
色々なことが分かります
 
箱を作り直して 裏千家の紐
 
こちらは小ぶりの筒
 

 

 

中に白の釉薬が見えます
いい景色になっています
 
 

 
裏は惺入さんの特徴 蛇かつ 
 

 
これも表さんの箱で さざれ石
表の惺斎さんの箱で
惺入さんは こちらから惺の字をいただかれたそうです
 

 
こちらもあとから藪ノ内の猗々斎の箱
玄鶴 げんかく 黒い鶴という事だそうです
 

 
楽さんから出たお茶碗の御物袋は薄手で箱とのあそびが無し
紙に包めば入りません
 

 
最初に箱書きされた 表さんの紐です
 
 

これは 左入の赤 
 

 
楽印がありません
 

 
旦入の極め
 

 
直入さんの極め
無印 旦入極めとあります
 
古い時代のお茶碗は無印のものもあるそうです
 

 
鵬雲斎のお箱
銘 松濤
 
このお茶碗は箱が2個あるので
めがね箱になります
 
上の黒は両方 蓋だけが2枚です
 
千家十職さんにとっては やはり表千家さんが一番格式が高いのでしょうね
まずは 表千家さんに持ち込まれるそうですよ
 
代替わりされるときも
三千家のお許しが出なければ 空席のまま
十職の名を名乗る その重責に耐えうる技術・感性
合格が頂けないと 継げないそうです

出雲伝承館のお茶会 裏千家と不昧流

2024-03-24 23:11:26 | 茶事 茶会



朝から かなりの雨でしたけれど
生徒さんたちと お茶会
 
昔は大人数で1席の時間も30分くらいの
せわしないお席でしたけれど
最近は お茶人口も少なくなったのか
1席がゆったりと 待合もざわざわせず
とても良いお席でした
 
お道具もそれぞれに季節感があり
裏はやはりお家元様の書付が多かったですけれど
不昧流さんは地元の出雲焼が多くて
それぞれに 桜の絵付け 春草等 
素敵でした
 
不昧流さんは武家茶道ですから 帛紗は右につけますし
かなり千家のお茶とは手前が違います
見ていて とても新鮮です
 
お茶もお菓子もおいしくて
この春最初のお茶会
この次は5月の大社さんの大祭礼ですね
 
 

 
 

 

 

 

 
独楽庵の庭
 
お茶席は伝承館の広間でした
 
 
美術展示のほうは
松栄堂さんから源氏物語の絵が来ていて
古い香道具とか 
お香の販売もあり
 
オーナーさんの講演もあったようです
 
社中大人数での参加でしたので
講演は残念ながら失礼しました

久しぶりの外郎 姫椿

2024-03-22 10:57:26 | 菓子・スイーツ



鶯餅・ひちぎり・糊こぼし ・・・
蓬餅や練りきりが続いたので
今週は久しぶりの外郎
 
 
 
初日の外郎 
硬くはないけれど もちもち感が強くなりました
 

 



次の日は 葉の色を少し濃くして
水分も多い目に
 

 
上に降ってある白いのは 氷餅
生徒さんが これ何ですかと聞かれましたので
 

 
 
名前が分からなくて パソコン検索
お菓子の上の 白のキラキラの紙みたいの と
ありました 氷餅 業務用の大袋
お餅のフリーズドライですね
 
外郎の分量は
 
上新粉  30
白玉粉  60
葛    10
葛が無ければ 白玉粉70でも上新粉40でもよい
重さ100gに対して
砂糖   60
水    110~130
初日110で作って 最後130
成形するなら130のほうが良いように思います
 
全て混ぜて 裏ごししてから 蒸し器で蒸す
かたまったら 晒の上に出して
丸めて お餅の様にこねて 分量に小分け
 
今回 外郎 35グラム
中の黄身餡 13~15g 大徳寺納豆一つ
残り物の餡で 葉を
 
少しずつ色餡が残るので
ジップロックに入れて 冷凍
こんな時は便利です