一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

「赤星引退」 かぎろひの彼方に赤い星流る

2009年12月10日 23時57分36秒 | 「プロ野球」 寅の大穴
( 葛城山麓より高見山系のかぎろひを臨む ) 2009.12.10 am6:25


それにしても茜色の朝だった。「タイガース赤星引退!」
昨夜の衝撃のニュースが天にいる野球の神様に届いたのだろうか!?

朝6時すぎに起きて菜園から臨む 真東の高見山系を臨むと
「かぎろひ」現象を見ることができた。

「東の野に かぎろひの 立つ見えて 」と万葉歌人の柿本人麻呂が
詠んだのは、今朝のような感じの空だろうか?

もっとも人麻呂は、ここからずっと東の宇陀の地で詠んだわけで 
眼前の「かぎろひ」は、もっと大きくアップで目にしたと思われる。

厳しく冷え込んだ今頃の季節の夜明け前に東の空に見られる。
茜色と紺色と水色が明け方の空の中、せめぎあう瞬間である。

33歳と野球人としては、あまりに若い引退のニュースが
与えた衝撃は大きい。

赤星で思い出すのは、2003年の優勝を決めて星野監督に頭を
撫でられているシーン。
監督の名前にも星がある。燃える星が連なった瞬間だった。

甲子園のレッドスターと言われた赤星。もうあの盗塁も
ダイビングキャッチも見れないと思うと突然すぎて淋しい。
 
今朝のかぎろひは、きっと赤い星が東の空に流れたのだろうと
思えてならなかった。
(寅)