( 近鉄六田駅 始発電車 ) 2009.12.26(土) 午前4:50
(つづき)
お酒を飲んでいい気分で、天王寺・近鉄阿部野橋から急行電車で、
帰路についたのでした。
いつしか眠っていたらしく、気がつくと電車は、暗闇の中を
走っていました。 どこかな・・・ えらく周りが暗いな・・
やがて流れたアナウンスが、「まもなく~壺阪山(ツボサカヤマ)」
「えーっ、ウソだろー」、あの壺坂寺のある壺坂山まで来ているのか。
「やってしまった~ 久々の乗り越しだー それも過去最悪」
大和高田も橿原神宮もいつしか通り過ぎて、電車は奥地
吉野に向かって走っているのでした。
ここで降りるべきか!? でも壺阪山で降りる人も無く
あたりは、真っ暗だし・・・ 降りるのをやめたのでした。
次、吉野口に着いた。結果的には、ここで降りるべきでした。
ここで、降りていたら引き返すことができたのです。
人生にもよくある、ここで引き返せば何とかなるというやつです。
そこでなくお店のありそうな下市口で降りる決心、
それが間違いの元でした。
下市口で降りると22:32 ところが既に折り返しの電車なく、
在るのは吉野行の電車だけなのでした。 痛恨の判断ミス!
駅の周りを歩いてみても 昼間見ていた商店街は、全て
シャッターが閉まり何の人影もありませんでした。
一軒ある料理旅館も真っ暗だし、結局、下市口駅に引き返し、
最終の吉野行き電車に乗って六田駅で降りました。
ところが、事態はさらに最悪。
結局、二十数年ぶりの野宿をしました。
それにしても数日前より少し暖かくなった夜だったとはいえ、
それでも7~8℃。うとうとしながらも 橋の下でこの寒さでは、
やはりちゃんと眠れるはずもなく、うとうとを繰り返しながら
次の始発までの約6時間の待ち遠しかったこと。
まぁ、昔、山頭火もこうしながら行脚したと思えば・・・
と 自分を慰めながら。
翌未明 午前5:10の始発電車に乗ろうとホームに
着いた午前4:50に撮ったのが、この写真なんです。
駅は、六田(ムダ)駅。電車は、阿部野橋行き準急。
「いや~ 駅名までもが身にしみるな ムダなんて」
でも、4:50から発車までの20分間は、退屈しませんでした。
入念な始発前のチェック。
扉の開閉、車内。社外照明の点灯・消灯、1mほどの前進とバック
しっかり見ることができました。
車両トラブルが少ない鉄道会社・近鉄の底力ってやつですね。
というわけで、翔びすぎて、昨夜の酔いもいつのまにか
どこかに飛んでいました。
でも 決してムダな夜とは感じていない六田の夜でありました。
(寅)
(つづく)
(つづき)
お酒を飲んでいい気分で、天王寺・近鉄阿部野橋から急行電車で、
帰路についたのでした。
いつしか眠っていたらしく、気がつくと電車は、暗闇の中を
走っていました。 どこかな・・・ えらく周りが暗いな・・
やがて流れたアナウンスが、「まもなく~壺阪山(ツボサカヤマ)」
「えーっ、ウソだろー」、あの壺坂寺のある壺坂山まで来ているのか。
「やってしまった~ 久々の乗り越しだー それも過去最悪」
大和高田も橿原神宮もいつしか通り過ぎて、電車は奥地
吉野に向かって走っているのでした。
ここで降りるべきか!? でも壺阪山で降りる人も無く
あたりは、真っ暗だし・・・ 降りるのをやめたのでした。
次、吉野口に着いた。結果的には、ここで降りるべきでした。
ここで、降りていたら引き返すことができたのです。
人生にもよくある、ここで引き返せば何とかなるというやつです。
そこでなくお店のありそうな下市口で降りる決心、
それが間違いの元でした。
下市口で降りると22:32 ところが既に折り返しの電車なく、
在るのは吉野行の電車だけなのでした。 痛恨の判断ミス!
駅の周りを歩いてみても 昼間見ていた商店街は、全て
シャッターが閉まり何の人影もありませんでした。
一軒ある料理旅館も真っ暗だし、結局、下市口駅に引き返し、
最終の吉野行き電車に乗って六田駅で降りました。
ところが、事態はさらに最悪。
結局、二十数年ぶりの野宿をしました。
それにしても数日前より少し暖かくなった夜だったとはいえ、
それでも7~8℃。うとうとしながらも 橋の下でこの寒さでは、
やはりちゃんと眠れるはずもなく、うとうとを繰り返しながら
次の始発までの約6時間の待ち遠しかったこと。
まぁ、昔、山頭火もこうしながら行脚したと思えば・・・
と 自分を慰めながら。
翌未明 午前5:10の始発電車に乗ろうとホームに
着いた午前4:50に撮ったのが、この写真なんです。
駅は、六田(ムダ)駅。電車は、阿部野橋行き準急。
「いや~ 駅名までもが身にしみるな ムダなんて」
でも、4:50から発車までの20分間は、退屈しませんでした。
入念な始発前のチェック。
扉の開閉、車内。社外照明の点灯・消灯、1mほどの前進とバック
しっかり見ることができました。
車両トラブルが少ない鉄道会社・近鉄の底力ってやつですね。
というわけで、翔びすぎて、昨夜の酔いもいつのまにか
どこかに飛んでいました。
でも 決してムダな夜とは感じていない六田の夜でありました。
(寅)
(つづく)